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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
3章 北部の危機と付与魔法師
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アーメルド出発

翌日はリーベル様と糸屋と冒険者ギルドに、帰ることを伝えてギルドマスターの手紙を預かり、オルクスには直した魔法のランプを返して、そして出発の準備をして翌日の朝、出発する

『お待たせしました』

革屋の息子と女性が馬車でやってくる

『おはよう』

キリシアが言うと

『妻のレイリストです』

『クロウが今回はお世話になります』

レイリストがそう言って頭を下げる

『ついていきますので、よろしくお願いします』

クロウが言うと

『このままじゃついてこれないから、馬具を取り付けて』

キリシアが言うとルメイルが馬具を馬に取り付けて、アニーが緩みが無いか確認している

『この馬具は?』

『魔道具です!効果は凄いですよ』

ルメイルが言う

『ルメイルとリシリアさんの2人を乗せて貰っても良いですか?』

『大丈夫ですが・・・・』

『魔法使いと剣士ですので、もしもの時の為です』

『あ!ありがとうございます』

笑顔になる


出発して門を出て、リベリアに向かう。快調にスピードを上げて街道を進む

『速い!こんなスピードで馬が元気なんて・・・・』

クロウが言うと、レイリストが頷いて

『早くリベリアに到着できそうですね』

『魔道具の性能が良いからです!』

ルメイルが言うと

『あ!革はこれにも使うのですね!』

『そう言うことになりますが、師匠達次第です!』

ルメイルは笑う

『出来たら購入したいです!』

クロウは言う

『これがあれば、近くの村なら往復出来ますね』

レイリストが微笑みながら言う


5日後、トラブルも無くリベリアの門が見えてくる

『あー行列が出来ているね』

『待つしかないね』

夕方になり門番がやってくる

『もう少しで閉門だ!何処かに夜営するか別の町に向かえ』

『こんなに待たせて、どうしてですか?』

キリシアが聞くと

『よそ者が何を言う!』

『リベリアの冒険者だよ!家に帰るために待っているのに!!』

『何だと!いい加減なこと言うな!』

門番が言っていると

『どうした!』

もう一人門番がやってくる

『ん?キリシアさん!』

『あ!門番さん久しぶり』

『戻って来たのですね。余所者が増えたので、中々進まないですいません』

『やっぱり通れないの?』

『ギルドと警備隊から夜でも通すように通達が出ていますので大丈夫です!』

門番は笑顔で言う

『ありがとうございます』

門番の指示で、列を外れて素通りし、一気に門を通り中に入る。そして家に向かい、家の前に着いて

『あ!お帰りなさい!』

門番がそう言って門を叩く

『どうしましたか?』

『開門を!』

門の隙間からラーザが覗いてから門を開けてくれる

『お帰りなさい!!』

『ラーザ、ただいま!!』

中に入り、家のドアを開けると

『お兄ちゃん』

レティナがマルスに抱きついてくる

『え?何故レティナがここに?』

『お帰りなさい』

フローネが言うと

『フローネ先生、ただいま!!』

リリシャが言う

『マルス、話があります。緊急事態になっています』

『え?まさか・・・トーラス村が?』

『それ所ではありません!』

『え?』

『騎士団が負けて、北の領主は住民を避難させています』

『え!まさかそんなことが!』

『レティナさんが冒険者ギルドでマルスを探して、ガシリオがレティナに話を聞いたので、警備隊がすぐに情報収集して明らかになりました。今、ギルドは冒険者に緊急依頼を出して、明日には出発します。詳しい情報はバイルと警備隊隊長に聞いた方が良いです!』

フローネが説明すると

『だから最優先で通してくれたんだね!』

キリシアが言う

『あなた達が帰ってこなかったら、アーメルドに警備隊が迎えに行くと言っていましたよ』

フローネは微笑みながら言う


『ステラ客間は使える?』

『すぐに準備をします』

『革屋さんに使わせて』

『後、3階の3部屋も準備して、3人増えるから!』

『解りました』

キリシアはステラに伝えてから外で待っている皆を中に招き入れる

『ここが私達の家です』

『うそ・・・豪邸』

『・・・・実家より大きい!』

エビリアとクレスタが言う

『クロウさんとレイリストさんは、応接室で待っていて貰っても良いですか?』

『わかりました』

ステラが案内してくれる


リビングに移動して、フローネにエビリアとクレスタを紹介する

『また弟子を増やすのですか?』

『すいません。王都で行く当てがなくて可哀想で連れてきてしまいました。2人は、この間助けた2人なので・・・・魔法学院卒業したばかりで、家も追い出されて、魔法も上手く使えなくなっていたので助けたくなりました・・・・』

『どうして訳有りばかり集まるのですかね』

フローネは諦めたように言う

『先生の意見を聞きたいのですが・・・』

『リリシャはもう一人前です!あなたなら2人を弟子にしても問題はありません!問題は常識知らずの弟子ばかりになることです!』

フローネはそう言って笑う

『エビリアさん、クレスタさん、2人はここまで一緒に来てどうですか?』

『リリシャ様に色々教わりたいです!ご飯と寝る場所さえあれば何でもします』

『リリシャは弟子にすると言ったのですか?』

『リベリアで先生に相談してからと言っていました』

『弟子になったら秘密にすることが多いですが、良いですか?』

『秘密は守ります。弟子としては当たり前です!』

『リリシャ、頑張りなさいね』

『はい!』

リリシャは笑顔で答える

『リリシャ師匠、よろしくお願いします』

エビリアとクレスタは、そう言って頭を下げる

『厳しくいきますが、逃げないようにしてくださいね!何かあればアニーさんとミリアさんに相談してくださいね』

『はい!』

エビリアとクレスタは笑顔になる


『先生に会わせたい人を連れて帰ってきました』

マルスが言うと

『え?私にですか?マルス』

フローネはそう言うと

『入ってきてください』

リシリアが入ってきて

『師匠、お久しぶりです』

『え!リシリア!!』

リシリアはフローネの下に行き、フローネはリシリアを抱き締める

『どうして?』

『師匠・・・マルスさんに治して貰いました。今は魔力制御して完治を目指しています』

『あ!マルスなら・・・・そうですね。マルスなら治せますね』

フローネは涙を流しながら言う

『師匠、もう一度、私に魔法を教えてください。お願いします』

『しかし・・・・』

『私は今でも師匠の弟子です!』

リシリアが言うと

『わかりました!』

フローネはそう言って微笑む


『マルス、まさかリシリアを連れ戻してくれるとは思いませんでしたよ』

『良かったです』

マルスは笑顔で言うと

『マルス君、ありがとうございます』

リシリアが言う

『良かったー!これで私も先生の弟子にして貰えるかな?』

リリシャが言うと

『無理です!あなたは私を越えていますから!』

フローネは笑う

『師匠、リリシャさんはそんなに凄いのですか?』

『この王国で2番目に実力がある魔法使いです!!』

『え?まさか本当に!』

『もしかして、魔法を使うところ見たことないのですか?』

フローネが言うと

『少し見ました。攻撃魔法は見ていませんが、リーベル様も同じような事を言ってました!』

『攻撃魔法を見たら驚きます』

フローネが言う

『エミールさんが魔法学院首席と言うのが当たり前の様に言っていましたが、そんなに凄かったのですか?』

『当たり前です!宮廷魔術師以上の実力があります!!魔法学院に行っても無駄です!』

フローネが言うと

『え?宮廷魔術師以上の実力!!!』

『付与魔法の書き込みで私を越えた人がいますか?』

『いないです!』

『そう言うことです!全てマルスの責任です!』

フローネは微笑みながらマルスを見る

『私がいなくなってから、こんなに変わっているなんて思いませんでした』

リシリアが言うと

『体は大丈夫ですか?』

『大丈夫です』

『最終手段使ったから、魔力制御であとは治すしかないです』

マルスが言うと

『わかりました。徹底的にやります!』

リシリアが言うとフローネが笑いだす

『リシリアまでマルスの弟子になりかねないですね』

フローネが微笑む


『お待たせしました』

『いえ!大丈夫です』

『ご飯が出来たら一緒に食べましょう』

『わかりました』

『こちらはフローネ先生です』

キリシアが紹介すると

『え?リベリアのフローネ様!!はじめましてクロウです』

『よろしくお願いしますね』

フローネが言うと

『納得しました。魔道具が凄いのはフローネ様がいらっしゃるからですね』

『マルスとリリシャだからですよ』

フローネは微笑む

『所で、何故わざわざこちらまで?』

『大量に購入していただけたので、相手をちゃんと確認するために来ました』

『もしかして、又在庫を!』

『父が金貨100枚と言ったら、その場で金貨を渡されて、大喜びでした』

クロウの言葉に

『キリシアですね。すいませんね』

『いえ!こちらこそ有益に使用して貰って嬉しいばかりです!』

クロウがいうと

『馬の魔道具を見て、夫は喜んでいました』

レイリストが言う


ご飯を食べてからクロウとレイリストに客間で休んで貰う事にする。フローネが帰ろうとした時

『バイル様と警備隊隊長が、来られました』

『え?通して!』

キリシアが言うと

『お帰りなさい。帰りを待っていました』

バイルが言う

『何か用ですか?北の件?』

『そうです。実は明日、冒険者が出発しますので・・・・』

バイルが言うと

『私達も行ってほしいと?』

『はい!そうです!』

『少し準備してから出たいです』

マルスが言うと

『そうだな!帰ってきて次の日に出発では、無理がある!』

隊長が言う

『ポーションや防具を揃えた方が良いので!』

『あ!ポーションは大量に必要だが、準備出来てない!今、数人が必死に作っている』

『道具屋に頼んで材料を集めて、一気に作った方が良いですね!』

マルスが言うと

『そうですね。リリシャが作ると早い上に効果も強いですからね』

フローネが言う

『は!まさかこの頃のポーションはリリシャ殿の物でしたか!』

隊長が言う

『それならば、先に作って貰った方が良いですね』

バイルも頷く

『大量に出来るなら警備隊の出発を遅らせよう!その方が良いだろう!』

隊長が言う

『それで良いと思います。それに馬具も準備出来ますから!』

『馬具?』

『魔道具ですよ。マルスの物ですので、効果は凄いと思います』

フローネが説明する

『凄いと言うことですね・・・・マルスだからで良いですか?』

『はい!楽しみにしてください』

マルスが笑うと全員笑う

『バイル、紹介する人がいます』

『フローネ殿、どうしましたか?』

『私の弟子が帰ってきました。リシリアです』

『弟子のリシリアです。よろしくお願いします』

『おお!リシリアさん!』

バイルは笑顔になってフローネを見る

『バイル、また迷惑をかけるかも知れませんが、よろしくお願いします』

『大丈夫でしょう!今はキリシアさん達がいますから』

バイルも笑う

『逆に心配です!常識が無くなるのが・・・』

フローネの言葉にみんな大笑いする


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― 新着の感想 ―
[一言] 『リベリアの冒険者だよ!家に帰るために待っているのに!!』『何だと!いい加減なこと言うな!』 門番が言っていると このいい加減な応対をした門番は、当然処罰されたのでしょうね。
[気になる点] 主人公の村が襲われてるのに親の心配しないのはサイコパスすぎませんか?
[一言] ほぼ会話だけで進行する物語については、毎日投稿する努力もあり、一個性と考えます。もう少し描写があった方がより良いとは思いますが、次作からでもよいと思います。 気になったのは、残してきた両親や…
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