表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1039/1407

アリシアと伯爵家 前編

ウンディーネ号を先頭に、護衛艦が軍艦を曳航して進み、伯爵領の町が見えてくる。港には数隻の軍艦や交易船が停泊しているのが見えている

『あれ? まだ気が付かない様です』

エビリアが双眼鏡で覗きながら言う

『先手必勝かな?』

マルスが笑顔で言う

『えーーーーー 折角ゆーらゆら、やれそうなのに』

リリシャが笑顔で言う

『船員乗ってなくても、すれば良いよね? この際全部の船を奪おうかな?』

マルスが笑みを浮かべると、外に出ていく

『マルス師匠、一緒に行きます』

エミールが慌てて追いかけていくと、リリシャとミリアとエレーヌが後を追いかけていく

『出番は無しか・・・』

キリシアがつまらなそうに言うと、エビリアとクレスタが笑っている


マルスがエミールとエレーヌ3人で魔導バイクに乗り、リリシャとミリアが2人で魔導バイクに乗って疾走していき、港に近付くと、マルスは剣片手に次々と船を繋いでいるロープを斬っている

『沖に持っていきますね』

リリシャ達が微笑みながら、アクアコントロールを使い船を動かして、沖に向けて流していく


マルスが全ての船のロープを斬り終わり、魔導バイクで沖に向かうと、港には多くの兵士が集まり、呆然と見ている

『マルス師匠、人が数人乗ってますね』

エミールが船から弓矢で狙っている人を見ながら言うと、エミールがバリアを張って放たれた矢を防いでいる

『ゆーらゆらしている間に、アリシア様にお仕置してきて貰おう』

マルスが笑顔で言う

『マルス師匠が乗り込んだら、瞬殺になりそうですけど』

エミールが笑いながら言う

『ギャーーーー!』

マルスがアクアコントロールで船を揺らしながら、運び始める。船から悲鳴が聞こえてくる


『お兄ちゃん、やりたい』

レティナが客船から身を乗り出して笑顔で言うと、クリスとイリアとミーレスとシーリスとサトメルとリリアが笑顔で見ている

『レティナちゃん、交代でやってくださいね』

リリシャが微笑みながら言う

『レティナちゃん、始めましょう』

メトリシアが微笑みながら言う

『はーい、王女様』

『え! 御姉様と呼んでも良いのですよ』

メトリシアが期待したように言う

『メトリシア王女様です』

レティナが笑顔で言うと、イリアとクリスとシーリスとリリアがメトリシアを見ている

『お願いだから、御姉様と呼んで』

『えーーー うーーん メトリシア王女様です』

レティナが笑顔で言うと、レセナ達が笑っている

『そんな・・・お願いだから』

『やっぱり、メトリシア王女様です』

『ケニスーーーーいじめる』

メトリシアががっかりしながら言う

『メトリシア様、王女様なので仕方ないです。レティナちゃん、身分関係なく、メトリシア様と接して下さいね』

ケニスが微笑みながら言う

『はーい、ケニス御姉様』

レティナが笑顔で言うと、メトリシアを見ている

『え! ケニスまで御姉様と呼んでくれるのですか! レティナちゃんお願いします』

メトリシアがレティナを見つめて言う

『メトリシア王女様です』

レティナが笑顔で言うと、メトリシアが泣きそうになっている


ナディアが割り振りをして、レティナとシーリスとイリアが船を揺らし始めると、クリスとミーレスは、アクアコントロールの練習を始めている。マルスは、護衛船に飛び移り、アリシアとレオナルオと打ち合わせをしてから、軍艦を港に向けて、アクアコントロールで動かしていく

『ウルシナ公国公太子レオナルオである。反逆者達よ、容赦はしない! 大人しく罰を受ける者は武器を捨て、投降せよ』

レオナルオが大声で言うと、港に集まった兵士達は、弓を構えている

『力の差を知りなさい! 海兵蹴散らしなさいですわ』

アリシアが大声で言うと、海兵が6人飛び降りて、桟橋から歩いていく


海兵達は、矢をかわしながら進み、持っている金属の棒で兵士達を殴り、弾き飛ばしていく

『え! あれが海兵? 強すぎる』

レオナルオが青ざめている

『ゼオン海兵隊は、マルス様の門下ですわ!雑魚相手で負けませんわ』

アリシアが笑顔で言うと、レオナルオは周囲の海兵を見て苦笑いする


火の玉が海兵に向けて放たれると、海兵達はかわし、兵士に近付いていく

『魔法使いですね・・・実戦は初めてですが、取り敢えずパンシーで無力化してください』

アーセルが微笑みながら言う

『行ってきます』

宮廷魔術師2人が歩いていく


『・・・・パンシー』

『・・・・パンシー』

宮廷魔術師達が次々と魔法を放って、魔法使い達が次々と倒れていく

『レオナルオ様、もう少しで終わりますわ。兵士に拘束をお願いして下さいですわ』

アリシアが笑顔で言うと、レオナルオが唖然とアリシアを見ている

(簡単に無力化・・・実力差がありすぎる。これがクライドルト王国の実力なのか?その気なら、我が国は簡単に占領も・・・)


レオナルオがウルシナ兵に指示を出して、兵士達が拘束を始める。町中の住民達は、不安そうに見ている


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ