弟子達の迷宮探索 前編
翌朝、マルスとリリシャとエミールとエレーヌは、海兵とレティナとイリアとナディアとシーリスとラーザとテシウスとオルガーとオリスとイースとレスリアとエリスナで迷宮に向かうと、最短距離で21層に向かう
『えーーーー!気持ち悪い!!』
ビックラグワームを見た、レティナが大声をあげる
『しょしょしょ焼却処分です!!』
イリアが魔法を放とうとしている
『イリア、待ちなさい!! 海兵の獲物です』
ナディアが慌てて止めている
『あんなの見たくない!! 早く消し飛ばして』
イリアがナディアに大声で言う
『レスリア、海兵、取り敢えず早く倒して、倒せなさそうなら、消し飛ばすから』
マルスが笑顔で言う
『いくよ!!』
レスリアが大声で言うと、海兵達が剣を抜き、一斉に斬り掛かる
海兵達は闘気をまとい、斬り掛かるが、ビックラグワームの皮膚に剣は弾かれている
『このーーーー!』
レスリアが闘気をまとい、剣を振り下ろし、ビックラグワームを深々と斬ると、ビックラグワームは、もがくように暴れ始め、海兵達は慌てて飛び退いている
レスリアと海兵達が必死に剣で斬りつけている
『マルス、無茶でしたか? エリスナに援護させますか?』
リリシャが長引いている戦いを見て聞く
『そうだね・・・あれ? 海兵達大きいの初めてだった!! エリスナ、テシウス君援護して』
マルスが慌てて言う
『はい! マルス様頑張ります』
テシウスが笑顔で言うと、テシウスとエリスナが、ビックラグワーム目掛けて突進していく
テシウスが闘気をまとい、剣を振り抜くとビックラグワームは衝撃により、大きく体勢を崩して、エリスナが剣に闘気を伝わらせて、闘気の刃を作り上げて振り抜き、ビックラグワームに深々と斬り裂く。レスリアが剣を振り下ろすと、ビックラグワームが黒い霧になって消える
『はぁはぁはぁはぁ』
レスリアと海兵達が疲れたように、肩で息をしている
『あ! 次が・・・4匹も』
エミールが接近するビックラグワームを見付ける
『レスリア、どうする? やる?』
マルスが笑顔で聞く
『え・・・連戦はきついです』
レスリアが苦笑いして言う
『オルガー、イース、オリス、エリスナ、テシウス、取り敢えず殲滅して』
マルスが笑顔で言うと、オルガー達が一斉に斬り掛かり、一刀両断して黒い霧に変えている
『え! 一撃・・・実力が違いすぎる』
レスリアが唖然と見ている
『あ!! テシウス君、すぐに闘気を練っていて! 限界になっている』
マルスが闘気を見て叫ぶ
『え! 限界?』
テシウスが不思議そうに呟く
『お兄ちゃん、テシウス君初めてだから、説明が必要だよ』
レティナがマルスを見て言う
『え! 初めてだった?』
マルスがテシウスを見ている
『マルス、連れていって無いですよ・・・凄いですね。初めてで21層のモンスターを倒したのですから』
リリシャが微笑みながら言う
『海兵達に見習って欲しいけど・・・エレーヌ、残ってテシウス君に説明しておいて』
マルスが考えてから言う
『はい、任せてください』
エレーヌが微笑みながら言うと、マルス達は、階段まで戻り、海兵とテシウスとレスリアが集まり、エレーヌがバリアの魔導具を使う。テシウスは、珍しそうにバリアを叩いて見ている
『ここからは、ラーザ、エリスナは全力で殲滅して、イリアとレティナとシーリスとナディアで援護するように』
マルスが言うと、リリシャが微笑みながら見ている
『マルス師匠、後ろは任せてください』
オルガーが笑顔で言う
『オルガー、オリス、イース、頼んだ。エミールは全体を警戒してね』
マルスが笑顔で言うと、ラーザを先頭に歩いていく
ビックラグワームを見付けると、ラーザが闘気をまとい、一気に接近して一刀両断する
『ラーザ、次来たよ』
イリアが笑顔で言うと、ラーザがすぐに反応して剣を振っている。エリスナが動こうとすると、視線の先にはラーザがすでにビックラグワームを一刀両断して黒い霧に変えているのが見える
(え! 早すぎる・・・ヒストリア師匠と同じぐらい? ここまで差が・・・頑張って鍛練しないと)
21層を一周する
『エリスナ、完全に限界だな・・・休憩ね』
マルスがエリスナの闘気を見て言う
『え! まだほとんど倒してないのに・・・残念です』
エリスナが苦笑いしている
『あ! 申し訳ありません!! 全部倒してしまって』
ラーザが慌てて頭を下げている
『ラーザ君、私が未熟なので仕方無いです。もっと鍛練して、ヒストリア師匠に顔向け出きるようになります』
エリスナが頭を下げて言う
『一人前になれるように頑張りましょう』
ラーザが笑顔で言う
エレーヌの所に戻る
『エミール師匠、お帰りなさい』
エレーヌが微笑みながら言うと、海兵達が立ち上がり見ている
『テシウス君、闘気練れた?』
レティナが笑顔で聞く
『レティナちゃん、これが不治の病なのかって思ってます。頑張って制御します』
テシウスが笑顔で言う
『テシウス君、不治の病を体験させて、ごめんね』
マルスが考えてから言う
『マルス様、これを乗り越えて、更にお父さんに近付いてみせます』
テシウスが真剣な眼差しで言うと、リリシャが微笑みながら見ている
エリスナもバリアに入り、休憩をさせると、22層に向かい、レティナとイリアとシーリスとナディアが小部屋毎に焼き尽くして進んでいる
『気持ち悪いの沢山・・・早く焼き払いたい』
レティナとイリアとシーリスが大部屋を見て呟く
『焼き払いますよ』
ナディアが微笑みながら言う
『ファイヤーストーム!!!!』
4本の炎の柱が出来上がり、次々とビックラグワームが炎に飲み込まれていく
『少し範囲が狭いか・・・リリシャ頼んだ』
マルスが中を見ながら言う
『セイントファイヤーテンペスト』
リリシャが笑顔で魔法を放つと、白い炎が次々とビックラグワームに当たり、黒い霧になって消えていく
『凄いーー 綺麗な魔法』
レティナが嬉しそうに見ている
『ナディア先生、あの魔法使えますか?』
イリアが笑顔で見ている
『無理です。師匠達の実力の違いがわかって良かったですね』
ナディアが微笑みながら言う
『お兄ちゃん、いつか教えて』
レティナが笑顔で言う
『40層で戦える魔力が必要だから、もっと実力をつけたらね』
マルスが笑顔で言う
『40層ーーーー!! お兄ちゃん絶対だよ』
レティナが満面の笑顔で言う
『レティナちゃん、頑張りましょうね』
『はーい、リリシャお姉ちゃん』
レティナが満面の笑顔で言う
 




