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クラーケン

クラーケンの触手がウンディーネ号に次々と叩き付けられている

『キモい! 数が凄い・・・マルス師匠・・・焼き払いますか?』

エビリアが苦笑いしながら言う

『諦めてくれなさそう』

クレスタがクラーケンを見ながら言うと、マルスが艦橋を出ていく


マルスは、甲板に飛び出ると、触手を次々と斬り始め、触手が甲板に転がっていき、触手がバタバタ動いている

『え! 再生している?』

マルスが斬った切り口から新しい触手が現れていくのを見て驚いて叫び、フライで上空に飛んで触手をよけていく


海の中から一斉に触手がマルス目掛けて伸びてくると、マルスは飛び回りながらかわしている


キリが無い、焼くと食べれないから・・・凍らせるしか無いか・・・何百本触手が有るんだ! 本当に面倒!!


『ハイブリザード』

マルスが魔法を使うと、触手からクラーケンの本体に向けて、凍りついていき、クラーケンを氷漬けにする


マルスがウンディーネ号に着地するとエビリアとクレスタが微笑みながら近付いてくる

『マルス師匠、どうしますか?』

エビリアとクレスタが凍ったクラーケンを見て聞く

『港に持って行って、解体かな?』

マルスが笑顔で言うと、(バキバキバキ)氷の砕ける音がすると、クラーケンの触手がウンディーネ号目掛けて伸びてくる

『ハイバリ・・・』

マルスが慌ててバリアを張ろうとすると、ウンディーネ号の周りにバリアが張られている

『我が主様、バリアは凄い!!』

ホルキスの上機嫌な声がする

『ホルキス、守りは任せた! あの程度の氷じゃ倒せないなら試す!』

マルスが笑顔で言うと、魔力を溜めている


『アイスサンクチュアリ』

マルスが魔法を放つと、クラーケンの触手が凄い勢いで凍りながら、崩れて砕けて氷の粒子になって飛び散っていき、クラーケンは周囲の水ごと完全に氷漬けになっていく

『凄い魔法・・・綺麗』

エビリアが砕けていくクラーケンを見て呟く

『リリシャに内緒ね・・・教えてと言うから』

『リリシャ師匠なら必ず言います。それより、あれはどうするのですか?』

クレスタが笑顔で氷漬けのクラーケンを見ている

『あれ? 港まで凍ったかな?』

マルスがクラーケンの先を見て呟く

『マルス師匠!! やり過ぎです!!』

エビリアが笑いながら大声で言うと、クレスタも笑っている

『周囲の氷を砕いて、港までクラーケンを運んだ方が良いかな? エビリアとクレスタ頑張ってね』

マルスが笑顔で言う

『大丈夫です。リリシャ師匠達も来ました』

クレスタがリリシャ達を見て言う


『マルス!! 一人で倒したらつまらないでしょ』

リリシャが笑顔で言う

『マルス師匠!! 何で呼んでくれないのですか!! 港まで凍らせたら、迷惑です!!』

メトリシアが笑いながら言う

『マルス師匠、砕きますか?』

ミリアがクラーケンを見ながら聞く

『傘だけ、切り取って下さいね』

アニーが笑顔でクラーケンを見ている

『アニーさん、陸あげして触手を全部焼き払いますか?』

エミールが笑いながら言う

『マルス様が焼き払わなかったのは、食べるためですよね?』

アニーが微笑みながらマルスを見ている

『それより、マルス、ハイブリザードでしたか? フリーズテンペストでも無いですね』

リリシャがマルスを見て聞く

『最大威力の魔法だよ』

マルスが笑顔で言う

『そうですか? エビリア、クレスタ本当ですか?』

リリシャがエビリアとクレスタを見て聞くと、みんなリリシャを見ている

『マルス師匠の最大威力の氷魔法の威力です』

エビリアが笑顔で言うと、クレスタが頷いている

『そうですか・・・マルスどうするの?』

リリシャがクラーケンを見ながら聞く

『港付近まで持っていって、陸上げして、解体かな?』

マルスが考えながら言うと、リリシャが微笑みながらクラーケンを見ている


ウンディーネ号が港に近付きながら、氷を砕いていると、軍艦に近付く

『女王陛下様に遊びに来ましたと伝えてください』

メトリシアが大声で言う

『は? 遊びに来た? え?』

海兵が混乱している

『あ! ごめんなさい! ちょっと大物を見付けたので、ついでに氷漬けにしましたので、解体手伝ってください』

マルスが笑顔で言うと、みんな笑っている

『は? ・・・ちょっと大物?』

海兵が口をあけて唖然としていると、艦長が出てきて、叱り始めている


『リベリアの英雄様! 港にどうぞ・・・あ! 凍りついている』

艦長が笑顔で言うと、港を見て慌てている

『先に港に行きます』

エミールが大声で言い、ウンディーネ号が進み始め

『あいつの曳航もお願いします』

マルスが笑顔で言うと、海兵達が唖然とクラーケンを見ている

(不可能だ!! どうやって運べば!! あの人達がリベリアの英雄様達・・・)


港近くまで到着すると、客船に乗り換えて、港に着岸すると、騎士や海兵達が並んで出迎えてくれる

『リベリアの英雄様、窮地を救って頂き本当にありがとうございます。来訪を歓迎します』

セレメトが笑顔で言うと、騎士達が姿勢を正している

『セレメト王子様、お出迎え感謝します。 航路の邪魔な魔物を凍らせたので後始末よろしくお願いします』

メトリシアが笑いながら言うと、騎士達が驚き顔を見合わせている

(邪魔な魔物!! 国家危機だったのに? 簡単に言うなんて!!)

『邪魔な・・・はい! 邪魔なクラーケンでした。メトリシア御姉様、ありがとうございます』

セレメトが笑顔で言うと、騎士達がセレメトを見ている

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