ドリーと妖精達
ドリーの塔の近くまで到着すると、マルスがドリーに念話で伝えて、結界に入り着陸する
『これは・・・山が結界だったのですね』
フローネがシルフィード号を降りて周囲を見渡している
(こんな物が・・・一生に1度の発見を・・・)
『凄い・・・自然力を感じます・・・』
ティーニスが飛び回りながら言うと、妖精達が飛び回り、生えている草を見ている
『ティーニス達は、一緒に来てね』
マルスが笑顔で言うと、ティーニスがマルスの肩に座り、ウルシアナ達もリリシャ達の肩にそれぞれ座っている
塔の入り口から、塔に入り、ドリーの元に向かう
『あーーーーー! 主様ーーー! 妖精族を連れてきてくれたの!』
ドリーが現れて嬉しそうに叫ぶ
『保護したから、安心して暮らせる場所が必要だったから、ドリー保護してね』
マルスが笑顔で言う
『任せてください! 雑草を抜いて、薬草を育てて下さい! 保管庫に有る精霊草と生命の雫草も撒いてください』
ドリーが笑顔で言う
『生命の雫草有るのですか!』
ティーニスが驚いている
『保管してます! 種が出来たら、また保管すれば良いです』
ドリーが笑顔で説明すると、マルスが種を取りに向かい、ティーニスが震える手で種を受け取る
『ドリー、聖樹の木の実要る?』
『要らない! ここで育てられないから! 山奥の清らかな水と空気が必要です。 この付近なら山奥になら生えています。暇だったから、付近の様子も調べました』
ドリーが胸を張って言う
『それなら魔法薬の材料にしても、良いのかな?』
マルスが笑顔で言うと、ティーニスが驚いている
『え! 聖樹有るのですか?』
ティーニスが驚いて声を出す
『東側の山奥です。人は飛空艇を持ってないと近付けません』
ドリーが笑顔で説明している
『妖精薬作れるのか・・・』
マルスが呟く
『作ります? あぁーーーーー!妖精達に必要です! 材料を集めてきてください』
ドリーが叫ぶと、生えている場所を教えてくれる
マルス達が塔を出ると、妖精達の所に向かう
『マルス様、本当にここに住んで良いのですか? 草も食べれる物が有りますが・・・家を作れる木が有りません』
ティオラが周囲を見て言う
『そうだね・・・後で家は作るね・・・倉庫等も必要だね』
マルスが周囲を見て言う
『ティオラ・・・生命の雫草と精霊草の種です』
ティーニスが震える声で言う
『え! 伝説の薬草・・・何故ここに』
『1万年ぐらい前に封印された場所だから、色々封印されているよ・・・種が出来たら、保管して、多くの薬草を増やしてね』
マルスが笑顔で言う
『主様ーーー! 木苺などの低木なら、2層域に植えて下さいーーー! 』
ドリーの声がする
『低木なら根が深く要らないから、良いのか・・・探しに向かうかな?』
マルスが笑顔で言うと、ドリーがティオラ達妖精に薬草の種を撒く場所を伝えている
マルス達はシルフィード号に乗り込むと、西の山間を飛んで行き、マルスは、山から木を斬り倒して、マテリアルコンバージョンとモデリングを使い、形を変えている。エミールとミリアとエレーヌとルメイルは、ティーニス達と共に食べれる草木を探している
『マルス、どんな家にしますか? 部屋を沢山とこっちには、倉庫も欲しいですね』
リリシャが笑顔で木の形を変えている
『快適に過ごせるようにしてあげないと・・・寝る部屋とみんなが集まる場所を用意して・・・倉庫は別棟にしない?』
マルスがリリシャと話しながら、形を変えている
『窓は大きめに・・・明かりを取り入れてあげましょう』
リリシャが笑顔でガラスの窓を作っている
『マルス、リリシャ、何を作っているのですか?』
フローネが大きな木の家を見て言う
『え! 妖精さん達の家です』
マルスが笑顔で言う
『手加減をしなさい・・・全部天蓋ベットに、ソファーにテーブル・・・このクローゼットは何ですか?』
フローネが家の中を見て聞く
『快適な家にしただけです』
リリシャが笑顔で言うと、部屋の説明をしている
『過剰です。妖精達がソファーで寛ぎません・・・そもそも、ベットや建物に紋様魔法と紋章魔法を書き込んでいますね・・・』
フローネが鑑定しながら言う
『壊れたら大変ですよね? 森も無いのに』
『そうです! みんなの快適な生活が掛かっています』
マルスとリリシャが笑顔で言う
『快適な生活と言う前に、妖精族の生活を考えなさい! 応接室に客間は必要ないですよね?』
フローネが妖精族から聞いた、内容を話して説明をしている
『大き過ぎたかな? いつか使ってくれるだろう』
マルスが笑顔で言う
『何も無いよりは良いです』
リリシャが微笑みながら言うと、エミール達が戻ってくる
『マルス師匠、ティーニスさん達の好物の木や草が有りました』
エミール達が笑顔で木を浮かして持ってくる
『これで食料問題も解決します』
ミリアが笑顔で言う
『それは良かった、帰ろうか?』
マルスが笑顔で言うと、シルフィード号に乗せて、塔に戻り、木や草を植えている
3日後、全部準備が終わる
『中々来れないから、何か必要な物は有るかな?』
マルスが妖精達を見て聞く
『え? 過剰です・・・家が3軒に倉庫が5軒・・・食料用の木や草も・・・美味しい蜜の花も沢山・・・生活に必要な物が全部有ります・・・何を望めば良いかわからないです・・・あっ妖精薬が・・・』
ティオラが周囲を見てから言う
『妖精薬どうやって作るの?』
マルスが考えながら聞くとティオラとティーニスが説明をしている
『あれ? 主様、調合魔法使えないですよね? 学んでくださーーーーい』
ドリーの声がする
『調合魔法・・・古代の調合方法?』
マルスが呟き、ドリーの塔に入っていく
『あれは、時間が掛かりそうですね』
フローネがマルス達の後ろ姿を見ている
『マルスだから・・・ティーニスちゃん、遊んでいますよ』
キリシアがティーニス達と遊び始めている。フローネとメリアが微笑みながら見ている
(時間に余裕が有るから、もう時間も気にしないのですね・・・古代の魔法を本当に学ぶなら何年かかりますか?)
 




