ロイドと拠点制圧
エスカに妖精族の捜索と監視を任せて、マルス達は、賊達をシルフィード号に吊るして、ロイドの元に向かう事にする
『あ!居ました』
エビリアが双眼鏡で覗きながら言う
『ロイドに引き渡したら、魔法結社のお仕置きするよ』
キリシアが笑顔で言う
『フローネ先生とリリシャは、まだ食堂かな?』
『マルス様、ティーニスさん達に夢中です。フローネ様からマルス様の監視を任されました』
メリアが笑顔で言う
『フローネ先生、ティーニスさん達の歴史に興味津々です』
エミールが微笑みながら言う
『早く終わらせて、妖精族の保護を優先するよ』
マルスが笑顔で言うと、シルフィード号が降下を始め、マルスとエミールとエレーヌが飛び降りていく
『え! 英雄様』
マルス達が着地すると、騎士がマルス達を見て驚いている
『ロイドは?』
『すぐに案内します』
騎士がテントに案内すると、ロイドが包帯を巻かれて、寝ている
『ロイド、どうしたの?』
マルスが見て思わず声をあげる
『騎士を庇い負傷しています。先程寝付いた所です』
騎士が申し訳なさそうに言うと、エミールとエレーヌが次々と回復魔法を使っている
『恥ずかしい姿を・・・申し訳ありません』
ロイドが少し赤くなりながら、頭を下げる
『回復魔法使える人を連れてこなかったの? 英雄騎士隊は?』
『男爵家の警戒に置いてあります。 奇襲で何とか逃れましたが・・・ポーションも割れてしまいました』
ロイドが説明をしている
『じきに英雄騎士隊と宮廷魔術師と魔法師団が応援に来るから、それまでに拠点を潰すよ』
マルスが笑顔で言う
『え! まさか・・・国王陛下に会われましたか?』
ロイドが苦笑いしている
『ロイドは出撃する時に、回復魔法を使える者を連れて出掛けるようにして、騎士団長が頼りないんだから』
マルスが笑顔で言うと、エミールとエレーヌが騎士達に回復魔法を使い治療を始めている
マルスは、道を歩きながらサーチを使い人を探している
『マルス師匠、結構集まっていますね』
エミールがマルスの耳元で言う
『地形的に、戦い易い場所を陣取っているのかな? 意味ないけど』
マルスが笑みを浮かべて歩いている。左の崖に右は森になっている場所の、崖の上と森の中に人が隠れてる
『そろそろ出てこい! 居るのバレバレだ!』
マルスが立ち止まり、怒鳴るが息を潜めている
『ポイズンフィールド』
マルスが魔法を使う
『ぎゃーーーーーー!』
森と崖の上から悲鳴が聞こえてくる
『パンシーフィールド』
『スリープフィールド』
『ナイトメアフィールド』
『マルス師匠、捕えますか?』
エミールが微笑みながら聞く
『魔導具も警戒しないと・・・自爆されたら、怪我人が出るからね』
マルスが笑みを浮かべて言うと、魔法を次々と使っている
『そろそろ、拘束してきてください』
マルスが振り返り騎士に言う
『はい、畏まりました』
騎士達が森に入り、魔法結社の人達を拘束して出てくると、魔導具を持ってないか調べている
『これは魔導具ですか?』
騎士が持ってくると、マルスが見ている
『自爆の魔導具です。ロイド、処分よろしく。拠点も早く潰そう』
マルスが笑顔で言い、歩いていく
『こらーーーー! マルス、独り占めするな!!』
エビリアとクレスタに掴まり、キリシアとルメイルがシルフィード号から降りてくる
『キリシア、さっさと終わらせるよ』
マルスが笑顔で言うと、歩いていく
『マルス、やる気は良いけど、私の分用意しなさい』
キリシアがマルスを追いかけていく
『人を集めたら、任せるね・・・そいつら早く引きずって連れてこい』
マルスが笑顔で言う
『マルスやる気凄い・・・優しいマルスが好きなのに』
キリシアが呟きながら歩いている
マルスが森の中の小道を歩いていく
『スリープフィールド』
『パンシーフィールド』
マルスが魔法を放ち、周囲を魔力サーチを使い見ている
『マルス師匠、寝ましたか?』
エミールが微笑みながら聞く
『まだ危ないから、警戒はしながら集めて貰おう』
マルスが笑顔で言うと、騎士達を見ている
『拘束して、集めるように・・・お仕置きの邪魔はするなよ』
ロイドが言うと、騎士達がマルスの指示の元に建物から男達を連れ出してくる
エレーヌが回復魔法を使うと、男が周囲を見ている
『貴様ら! 魔法結社ダーグブラドーゼンを敵に回して、ただで済むと思うなよ』
男が怒鳴る
『誰に喧嘩売ったか、思い知らせてあげる』
キリシアが笑顔で言うと、訓練用の剣を男の前に投げて、男が剣を見ている
『キリシアから1本取ったら、見逃してあげる』
マルスが笑顔で言うと、騎士達が溜め息をする
『愚かな・・・ふふふ、後悔するなよ』
男が剣を拾い笑みを浮かべている
『うぉぉぉぉぉーーー』
男が雄叫びをあげてキリシアに突進してくる。キリシアが槍を振り、男が剣で受けようするが、キリシアの槍は剣を押し退け、腕が砕ける音と共に弾き飛ばさる
『ウギャーーーーーーーーーー!』
男が地面を転がりながら叫んでいる
『雑魚!! 次掛かってこい』
キリシアが怒鳴り、エレーヌが転がった男に回復魔法を使っている
『何故?』
男がエレーヌの顔を見る
『始まったばかりですよ、1本取るまで終わりませんから』
エレーヌが微笑みながら言うと、キリシアが微笑みながら男を見ている
『早く掛かってこい! 掛かってこないの?』
キリシアが微笑みながら近付くと、槍を振り下ろす。槍は男の足に当たり、骨が砕ける音がする
『ギャーーーーーー!』
男が叫び、涙を流していると、エレーヌが回復魔法を使っていると、男が逃げようと走り出す
『逃げる気なんだね』
キリシアが回り込み微笑みながら男を見ている
『え!』
男がキリシアを見て後退りしている。キリシアは容赦無く槍を振り男の腕を砕き、凪払いながらもう片腕を砕き、男が弾き飛ばされ地面に転がる
『マルス師匠、ここはエレーヌとエビリアさんとクレスタさんに任せて、証拠を集めましょう』
エミールが微笑みながら言う
『そうだね。エビリア、クレスタは、アースコントロールで囲いを作って置いてね。騎士さん達は周囲を警戒しておいてね』
マルスが笑顔で言うと、建物に入っていくと、ロイドが後を着いてくる
 




