妖精族 後編
マルスとキリシアの方をティーニス達が見ている
『ティーニス、妖精族は何が好きなのかな?』
マルスが笑顔で聞く
『花の蜜と木の実が好きです』
ティーニスが微笑みながら言う
『花の蜜? 蜂蜜で良いのかな?』
『蜂蜜?』
ティーニス達が顔を見合わせている
『食堂に行けるかな? それともここに持ってくる?』
『マルス様、信用します』
ティーニスがマルスの目の前に来ると、妖精達がマルスの周りに集まっている
『解ったけど、寝ている人達も連れていかないとね』
『はい、マルス様』
ティーニスが笑顔で言うと、マルスの肩に座っている
『マルスばかりズルい』
キリシアがティーニスを見ながら呟くと、エクルトがキリシアの肩に乗っかる
マルスは、レビテーションで木の船を浮かせて、食堂に向かう
『マルス様、何か御用ですか?』
メリアが微笑みながら聞くと、ティーニスを見ている
(かっかっかっかっ可愛い)
『蜂蜜とか木の実とか植物系を、ティーニス達に出してくれるかな? 妖精族の好きなもの解らないから』
マルスが笑顔で言うと、厨房からアニーが小皿に葉物と木の実の炒め物とパンを切った物を乗せて持ってくる
『どうぞ』
アニーが皿をテーブルに置くと、ティーニス達が匂いを嗅いでから、つま楊枝を使い1口食べる
『美味しい』
ティーニスが笑顔で言う
『エスカ様から、塩を使わないように言われましたので、お口に合って良かったです。 こちらは蜂蜜です。』
小皿に黄金色の液体が入って、甘い匂いが漂っている
妖精達が笑顔で食べていると、木の船の穴から3人の妖精が顔を出している
『ティーニス、起きたみたいだよ』
マルスがティーニスを見て言うと、ティーニスが木の船を見て笑顔になっている
『みんなーーーーー!』
ティーニスが笑顔で叫び、ウルシアナ達が木の船を見ている
『ティーニス・・・人間・・・』
妖精達が震える声で呟き、マルス達を見ている。エクルトとウルシアナが説明に向かい、話し合っている
『ゆっくり食べてね』
マルスが笑顔で言うと、少し離れた椅子に座り、妖精達が食べているのを見る事にする
妖精達が食べ終わり、マルスの方に飛んでくる
『マルス様、改めて紹介します』
ティーニスが笑顔で言う
『プクトです』
少年が笑顔で頭を下げて言う
『レニーです』
少女が満面の笑顔で言う
『クーニです。よろしくお願いします』
少女が満面の笑顔で言う
『ライアノです。助けて貰ったこと感謝します』
少女が深々と頭を下げながら言う
『蜂蜜をまた食べさせてください』
ティーニスが笑顔で言う
『シルフィード号に居る時は、アニーに食料の事は相談してね』
マルスが笑顔で言うと、妖精達はアニーの元に飛んでいくと、アニーにお願いをしている
『アニー人気過ぎる・・・』
キリシアが羨ましそうに呟いている
『ティーニス、これからどうする? 仲間が無事か調べる?』
マルスが笑顔で聞く
『御迷惑じゃなければ・・・』
ティーニスが考え込んでいる
『アニー、メリア、どこを使って貰う?』
マルスが笑顔で言う
『こちらで良いと思いますが、あの箱では可哀想です。何か作ってあげて下さい』
アニーが笑顔で言う
『そうか・・・小さな家が良いかな? ・・・』
マルスが笑みを浮かべながら考えていると、ティーニスがマルスの顔を見ている
『ティーニスさん、マルス様がこの顔になったら、すぐに作り始めるので、ゆっくり待ってましょう』
メリアが微笑みながら言うと、キリシアとメリアとアニーがティーニス達と話をしている
マルスが木をモデリングで形を変えて、足りない木を取りに地上に何回か降りて戻ってきている
『ティーニス、これでどうかな?』
マルスが大きな家の模型を持ってくる
『凄い・・・中を見て良いですか?』
ティーニスが周囲を見てから、マルスを見ている
『中を確認して、手直しする場所を教えてね』
マルスが笑顔で言うと、テーブルの上に置いて、妖精達が中に入っていく
『凄いーーーー! 凄すぎます! 部屋も一杯』
ティーニスが屋上に出てきて、マルスを見ている
『手直し必要かな?』
『手直し? こんな完璧な部屋で?』
ティーニスが笑顔で言う
『ティーニス達が遊びに来たら、使ってね』
マルスが笑顔で言うと、ティーニス達は家の中で相談をしている
エミールとエレーヌが食堂に入ってくる
『マルス師匠、聞き取りできました。 やっぱり魔法結社ダーグブラドーゼンの仕業でした! 森の中に10人ほど居ましたので、お仕置きしてます! 捕えた妖精さん達は、既に本拠地に送ったみたいですが、時々現れる妖精達を捕えようと、待ち構えているみたいです』
エミールが笑顔で説明をしている
『近くに居るのかな? エスカ、探して』
マルスが笑顔で言うと、エスカ号が飛び回っている
『マルス、日が暮れます。そろそろリリシャ達を迎えに行ってくださいね』
フローネとリシリアが入ってくる
『フローネ先生、迎えに行って来ます。ティーニス、フローネ先生に挨拶しておいてね』
マルスが笑顔でティーニスに言うと、ティーニス達がフローネの前に飛んでいく
『え? 何? マルス、この小人は?』
フローネが驚いてマルスに聞くと、リシリアが笑顔でティーニス達を見ている
『妖精族のティーニス達です』
マルスが笑顔で言う
『ですから、どうしてここに? 伝説の妖精族がここに居るのですか? 何をしているのですか?』
フローネが驚きながらティーニス達を見ている
『あ!マルス様、フローネ様にティーニスさん達を助けたのを言ってません、フローネ様に監視を任せたままです』
メリアが思い出したように言うと、エミール達が顔を見合せて笑っている
『そうだったかな?』
マルスが考えている
『マルスだから何かしていると思ってましたが・・・ティーニスさん、よろしくお願いしますね。所で妖精族の歴史について、教えてくださいね』
フローネが微笑みながら言うと、話し込み初め、リシリアが微笑みながら見ている




