アーメルド到着
王都を出て数日で、アーメルドまでもう少しの所で道に男達が現れ
『死にたくなかったら大人しくしな!』
男達を見てエビリアとクレスタは震えだす
『弱そう!』
『早く消えた方が身のためだよ』
『何だと!!小娘、ガキが!!!』
キリシアが馬車を降りて
『死んでみる?』
『この小娘!!後悔させてやる!』
男は剣で切りつけるが、かわして[バギ]腕を折り、股間を蹴りあげる。男は口から泡を吐きながら倒れる
『小娘強いぞ!!』
マルスは一人の男を殴り、腕を持って投げ飛ばし、別の男にぶつける
『え?何だ!こいつ』
2人の男は逃げ出すが、キリシアが回り込み
『逃げても無駄』
2人の男を相手に殴り飛ばし、そして股間を蹴りあげて倒す
『ルメイル、縛り上げて』
『解りました』
ルメイルは縛り上げてから
『こいつらどうしますか?』
『まだ遠いから、馬車の後ろに縛り付けて引きずって行こうか?』
『面倒だからそうしようか?』
マルスが笑いながら言うと
『賊が可愛そうですね』
リシリアが言うと
『まだまだ序の口です』
ミリアが笑いながら言う
『これでですか?』
みんなが微笑んでいるのを見て苦笑いする
アーメルドに着いて
『ちょっと襲われたので賊を返り討ちにしてきました』
『は?』
引きずられている男達を見て苦笑いしながら
『引き取ろう、念のためギルドカードを見せてくれ』
『これね』キリシアがギルドカードを見せて言うと
『え?・・・・シルバークラス』
『領主とギルドマスターに聞けば身元は解るからね』
『は!キリシア殿でしたか!賊は引き取ります』
門番は急にそう言って通してくれた
『ん?態度違うね』
『前回の件で有名になったのかな?』
『宿屋に行ったらリーベル様に挨拶しよ』
キリシアはそう言ってみんなで同意する
宿屋で部屋をとってから警備を頼みエビリアとクレスタは留守番して貰い、リーベルの家に向かう
『リーベル様はいますか?』
『あなた達でしたか、ようこそ!』
『紹介したい人がいるのですが』
『取り敢えず中に入りなさい』
リーベルは笑顔で歓迎してくれる
『初めまして、リシリアと言います』
『え?もしかして、あのリシリアさん?』
『はい!フローネ師匠の弟子です。魔法が使えなくなって、実家に帰っていましたが・・・』
『体は大丈夫なのですか?』
リーベルは心配そうに言うと
『マルス様に治して貰いました。まさか3日で魔法が使える様になるなんて思いませんでした』
『え?治した!どうやって!』
『魔力を通るようにしました』
『は?もしかして付与魔法のあれですか?』
『はい!そうです』
リーベルは頭を抱えて苦笑いをする
『不治の症状を治すなんて・・・・フローネ師匠は知っているのですか?』
『リシリアさんの事は、帰ったら驚かせます』
『驚きますね・・・違います!不治の症状を治す事です!』
『エミールの時にやっているので知っています』
『あなた達には驚かされてばかりです』
『リシリアさん、戻ったら驚きすぎ無いようにしてください。常識だけは持ち続けるように!』
『常識を?何故ですか?』
『え?まだ知らないのですか?』
『何をですか?』
リーベルはリリシャを見て
『自重していたのですか?』
『はい!』
リリシャは笑顔で言う
『まさか、自重するなんて素晴らしい!!』
リーベルが言うとリシリアは首をひねる
『1つ聞いても良いですか?リーベル様に聞いた方が早いと言われたので』
『何ですか?』
『エミールさんが魔法学院に主席で入ったのを聞いたのですが、当たり前とミリアさんが言うんです』
『は?本当に魔法学院に行かせたのですか?』
『入学式に行ってきました』
リリシャが言うと
『リシリアさん、エミールさんは私よりも凄い魔法使いです!宮廷魔術師級ですから!』
『え?そんなに凄いのですか?』
『凄すぎます!攻撃魔法に回復魔法に魔法制御どれをとっても凄い才能です』
『魔法学院に行く必要はあるのですか?』
『絶対にありません!!魔法学院で教わる事は何一つ無いと思います』
『クスクス、先生と同じことを言っています』
リリシャが言うと
『師匠、気持ちが解ります』
リーベルも笑いだす
『師匠はなんて言っていましたか?』
『魔法学院で教わる事は無いので秘書と図書館で魔道書を読んだ方が良いです。けして魔法学院の代表として暴れないように、と言っていました。さらに他の人は魔法学院の先生として行くものだと思っていましたけど』
『アハハハその通りです!先生ですか!その通りになりますね』
リーベルは笑いながら言う
『そんなに凄いのですか?』
『フローネ先生は、付与魔法の書き込む実力は、既に王国で3番目と言っていました』
ミリアが言うと
『え?師匠がそんなことを!自分より実力があると認めたのですね』
『え?え!・・・・・・』
リシリアが固まる
『ミドルさんは知り合いですか?』
『知っていますよ。たしか商人になったと言っていました』
『リベリアでマルスの商会の代表をやって貰っています』
『え?魔道具を売り出したのですか?』
『ランプを貸し出しています!そして馬具も貸す予定です』
『そんな凄いことを!!』
『何もしなくてもみんながやってくれるので楽です』
『ランプを貸す・・・どのぐらい用意したのですか?』
『200個です』
マルスが言うと
『はぁー桁が違いますね』
リーベルは溜め息を吐いて
『あなた達といると暇が無いですね』
リーベルは苦笑いする
宿屋に帰り、翌日から素材集めすることにする