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21 混沌神の寵愛


 奇蹟の右手により、男根を消失し、豚野郎から、『美少女ダストちゃん』へと、クラスチェンジしたと思われた。


 だって、右手は不可逆の呪い。常識レベルのお約束だろ?


 そんな常識を嘲笑うかのように右手は光る。今まで何を見てきた。常識など、ただの過去例に過ぎない。現実を書き換えろ。




 異能発動ーーーー


 『絶対美少女化(ハーレム)!!』



進化前:最強の美少女ダストちゃん

超成功☆

名前:ダスト君

種族:人族(最強の男の娘)

特記:主人公

異能:絶対美少女化(ハーレム)

寵愛:混沌神(クトゥルフ)

装備:穢れなきドレス[SSR]


 美少女は、男の娘になった。


 黒髪の乙女。細い肢体。しなやかな張りのある玉肌は、身体を振ると、それだけで水が弾き、乾く。


 見た目は、変わらない。


 しかしながら、変化もある。

 丸みを帯びた身体こそ変わらないが、ふくらみかけた胸が無くなり、男根が復活した。


 見た目が美少女である事の優越感と、女にはなれない偽物である事の劣等感が、ないまぜになった複雑な色気。


 完璧では無いからこその親しみやすさ。禁忌を犯す背徳感。



 ダスト君は、姿見の前で、恐る恐るスカートをたくしあげ、その下半身の男神を確認した。


 神に背く行為。禁断のエロスが、そこにあった。


「これは、新しい扉を開いたかも、しれんな。だけど、今日はお終い。またね、バイバイ。」



 ダスト君は、中性的な声で、寂しそうな表情をして自分にしばしの別れを告げる。優しく労るように、ペタリと頬を触る。


 異能発動ーーーー


 『絶対美少女化(ハーレム)!!』



進化前:最強の男の娘ダスト君

超成功☆

名前:ダスト

種族:人族(おっさん)

特記:帰ってきた主人公

装備:穢れなきドレス[SSR]→布の服と靴[R]



「良かった。戻れたか。」


 何をもってハーレムとするか、おそらくそんな理由だろう。主人公に限り自由に、3形態の変身が出来るようだ。


 ぶにぶにした情けない体に戻る。


「フフフ、勇者よ。俺は、まだ2形態を残している。真実の姿を知った時、貴様は後悔するだろう。」


 後悔しか無いまである。それは、そうと。


「小石ちゃんを待たせてたな。俺は今夜、男になる。なるつもりだが、なんかこう、勇気を挫かれたな。」


 いつでも戻れる。それは、甘美なる誘惑であり、人間は得てして、低い方に流れるものである。

 そして、ダストは判断を誤り、決断の先送りを選択した。


「今夜じゃなくてもいいか。会ったばかりだし、まだ時間はあるし、もっとお互いに良く知って、2人の仲を進展させてから。」




 異能発動ーーーー


 『絶対美少女化(ハーレム)!!』



進化前:プロニート豚

超成功☆

名前:ダストちゃん

種族:人族(最強の美少女)

特記:真主人公


 異世界に美少女が、帰ってきた。



 軽い足取りで、小石ちゃんの待つ部屋に戻るダストちゃん。


「ダスト?可愛くなってるよ。」


「大丈夫、元の姿にも戻れるから。小石ちゃんに、この姿も見てもらいたくて。」


「・・・ヘタレ。」


 むすっとした小石ちゃんに撫でられて、夜は深まる。姉妹のように、仲良く寝た。



アンケートシステムがあれば、どのダストが良いか気になる所ですが、分からないため、しばらくダストちゃんで行こうと思います。

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