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20 女体化


 異能発動ーーーー


 『絶対美少女化(ハーレム)!!』



進化前:プロニート豚

超成功☆

名前:ダスト

種族:人族(最強の美少女)

特記:主人公

装備:裸

異能:絶対美少女化(ハーレム)

寵愛:混沌神(クトゥルフ)


持物:黒竜の手袋、火蜥蜴の鞭[SR]

持物:布の服と靴[R]→穢れなきドレス[SSR]


 異世界に美少女が生まれた。


 黒髪の乙女。細い肢体。しなやかな張りのある玉肌は、身体を振ると、それだけで水が弾き、乾く。ふくらみかけた胸。

 無限の活力と寵愛。


 男根の消失。




「ふっ、ふひっ。やっちまった。」


 変な笑いが漏れる。

 しかして、その声は、鈴のような音色。


 鏡に映る自分の姿は、神々しいまでに美しい。見るに耐えない豚から、処女神へと転身した。


 美しい。欲情すら抱かぬ美しさ。

 穢れなき乙女。


 ボーボーと生えていた脛毛というか、首から下は、無毛になった。


 さっきまで、同じジャンプーを使っていたはずなのに、華のような圧倒的な香りが、浴室を満たす。いい匂いだ。心が沸き立つ。


 複雑な心境で、心は、荒れに荒れる。後悔の代償に、慢性的な疲労と倦怠感は消えて、多幸感と慈愛と活力で満ちる。


 女になった。


 今ならば少し分かる、フランの気持ち。

 これは、いい。


 際限のない自己嫌悪が、溢れる自己愛に変わる。常時、無敵モード。あたしを好きにならない男など、この世にいるのだろうか?


 ん!?


 変質していく思考に恐怖するが、俺は俺だ。まだ、大丈夫。


 脱衣所で、身体を拭く。すべすべした身体は、ほとんど乾いていて、柔らかな布の感覚を、鮮明に感じる。

 反面、肩まで伸びた髪は、しっとりしていて、なかなか乾かない。


 初めてしっかりと見たパンティを、ドキドキしながら手に取り、ほっそりとした脚を通す。吸い付くような絹の素材に、ドギマギする。エロすぎじゃね、これ?

 ブラは付け方すら分からなくて、手こずった。擦れる乳首が反応する。つけてみると、少し苦しいが、護られているような感覚。

 スカートをはく。ひらひらしていて、下はエロい下着一枚。くそったれ、正気とは思えぬ格好だ。裸で歩く以上の恥ずかしさ。すーすーする。


 キャミソールを着て上着を羽織る。どれもが、ひらひらしており、変な高揚感がある。


 姿見の前に移動し、状況確認というか、ファッションチェック。惚れる。これは、惚れる美しさだ。   



「俺、可愛くないか?」


 思わず女性のような笑い方をした自分に、ビビるが、見惚れる美しさ。ニマニマと笑い自分の顔をペタペタ触る。




 ピカッ!


「え?」


 そして、あろう事か、また右手が光った。


 それは混沌神(クトゥルフ)の寵愛。

 主人公だけの救済措置。



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