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我が君への忠誠を誓う者達 部下+???

「なるほど?男爵位しか持たないが、我が君へ忠誠を誓いたいと?」

「はい」


 クラシカ家のご子息であり宰相となられることが決まっている、我が君へ忠誠をと言う者達はまだまだあとを絶たない。だが、それは高位貴族の者達ばかりで。最下層である男爵の位しか持たないこの男がそれを言い出したことが、正直意外だった。


「もとより近づくことも出来ない、貴いお方だと理解はしております。ですが位が低いからこそ、あの方のために出来ることがあるのではないかと。そうでありたいと、愚考いたしました」

「なぜ、あのお方に?」

「完璧なまでの魔力の制御。あの方は私のような低位貴族にすら感知できないほど、強大な魔力を抑えて過ごされてきたのです。そのお力に、惚れるなと言う方が無理な話ではありませんか」


 笑う目の前の男は、どこか恍惚とした表情をしていて。なるほど、まさにあの方に心酔しているのだとよく分かった。


「今後目の前に立つことが出来ないとしても、我々と同じ志を持ってあのお方への忠誠を誓えるか?」

「勿論でございます。私のような者があの方の目の前に立つなど、むしろ烏滸がましい…!!遠くから心を捧げられるだけで、十分なのです」


 どうやら本物らしい。それならば仲間に加えるのもやぶさかではない。


「そうか。では歓迎しよう。なぁ、我が同志たち?」


 振り返れば、ずらりと並ぶあの方へ忠誠を誓った高位貴族たち。どの顔ぶれも、新しい仲間の誕生にいい笑顔をしていた。



 今後この男が、思っていた以上にその地位を利用して様々な情報をもたらすことになるのだが。


 まさか誰よりも重宝されることになろうとは、この時は誰一人として知らなかったのだった。




 ハイルの部下は、知らない間にどんどん増えていっています。

 もはや本人は管理していませんが。



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