入所面接で、思うこと5
先日長期入所希望の方の面接の為、自宅を訪れました。
考えさせられることがいっぱい…
30台で娘さんが難病にかかり、お母さんが一人で介護していたとのこと。そこから40年…お母さんは脳梗塞で半身麻痺、認知症も進み、今では寝たきり、食事も全介助でエンシュアが主食。ヘルパーさんが午前午後に入っていて、オムツ交換をしてくれるそうですが、その間が長いため、便いじり…そこら中を便汚染してしまうからとつなぎを着せられていました。面接の途中で痰がらみが聞こえたので、「吸引は?」とケアマネさんに聞くと「ヘルパーさんが多いと気づくと、訪看に連絡して取ってもらっています」だそうです。
娘さんの方はなんとかポータブルトイレに自力で移れるそうなのですが、夜間帯はオムツ。今年に入って二回転んで入院しています。トイレの移乗の時か、お母さんを見に行って途中で転んだか…一回目の時にボルトを入れて安静にするように言われていたのにそれが守れず、二度目の時にボルトがずれた?再手術になったそうです。
「ほら見て~ここのところが黒くなっているんじゃない?痛いのよ」
自分でズボンを下げられると、手術跡のその下にたぶん出来て間もない打撲斑が大きくありました。どうやら最近また転んだようです。
ヘルパーさんがちょうどいらしていて
「ここに書いてあるものだけでいいんですか?」
お買い物メモ…ベッドの脇の壁に一週間の予定表が貼ってあって、お買い物を頼める所に〇が付いていました。午前中は〇、午後は×…毎日お買い物を頼めるようです。
でも~自分でお料理出来ないですよね?食材のメモだったけれど…
毎日ヘルパーさんがが二回来て、買い物と食事の準備、洗濯や掃除、お母さんの食事介助、娘さんの薬の管理等々をしているようです。
壁にはマッサージさんの来る時間が貼ってあります。週に三回、その他にも訪看、在宅医、ケアマネさんなどの来る日が書かれていました。
夜間帯は、24時間介護に来てくれるところと契約しているとかで
「こないだ夜に下痢しちゃって、呼んだらすぐ来てくれたの」
薬の処方箋を見せてもらったのですが、面接用紙に書ききれない…18種類以上
生活保護なので、使い放題?このサービスっていったいいくらかかっているのかしら?
もし、お二人して施設入所したらば、どれだけの費用が浮くのかな?なんて考えてしまいました。
「住み慣れた家で最期を迎えたい」
この気持ちも大切ですけれど、何も出来なくなってしまったらば、ただ寝ているだけだとしたらば、家に居る意味は?と思います。その人だけの為に、介護者が訪問してというのは、やはりコスパが悪い…そういう在宅者を施設に集めて介護する。これから増々その需要が増えてくるのかしら。
そこは納得できるのですが、高齢者に高度医療や延命処置を受けさせておいて「家では看れないから」と言う施設希望とかはやめて欲しい。
家で看れないというのならば、そっと…
「入院したらば認知症が進んで、もう、家では看れません!」
そういうものなんですよ、筋力も認知機能も、病院のベッドにいる間に衰えていくんです。入院になった原因がたとえ治ったとしても、時間は経っていくんです、老いていくのです、元には戻らないのです。
ご家族には、寿命という考え方を受け入れて欲しいです。
本人のこれからの生活を想像してもらいたいです。あなたにはそれを支える覚悟があるのか?どれだけ「生きていて楽しい」って思ってもらえるような援助が出来るのか?全て、「施設にお任せ」なんておかしなことです。
長期希望の方のエントリー用紙や面接に行くと、社会の歪み?とか、闇?とか、いろいろと見えてきます。そして
こんなになっても生きていかなくてはいけない(生かされてしまう)は、絶対嫌!!!
と、思うのです…




