死ぬまで、働きましょうね
「ねっむ~い」
って、
「ずーと寝てるだけなのに、ご飯の時ぐらい、起きて!ほら、手を動かす!」
と、叱咤激励……
「口開けて待っててもダメ!手、動くんだから、自分で食べる!」
と。でも、いい加減片づけられないから、スタッフ、途中で根負けして介助してしまう。
廃用症候群まっしぐら……
朝食後、
「ねっむ~い」
他の入居者さんから、
「眠いのは、こうして夜起きて働いてくれていたこの人たちだよ!あんたは寝てたんだから、眠いなんておかしい!」
と。
「いいこと言うね~」
と、夜勤者に言ったらば、
「この人が、夜中ずっと起きてセンサー反応するから、こっちは眠れなかったんだよ!ああ、起きていることを知ってるでしょうとも!!」
だと……
日中、ベッドには連れて行ってもらえず、車椅子。けど、乗車しながら、眠っています。だって、やることないのですから……
そう、入所した途端に、何もすることのない人になってしまいます。初めっからこのような方ではなかったはずなのに、なんか、もう、出来上がった状態で来るので、主婦や働いていたという、想像も難しい。
時々、タオルやエプロンを畳んでいると、一緒にやって下さる方もいます。が、やってもらえることと言えば、その程度。後は、上げ膳据え膳で、寝るだけの生活。ボケも否が応でも進みます。グループホームは、もう少しいいのかな~
デイサービスのように、レクリエーションもありません。ここは、生活の場だから?「趣味をやりたい」などという訴えが出来る方々ではありません。こちらから促さなくては、ボーとしているだけです。塗り絵、カラオケぐらいでしょうか……すぐ飽きてしまいます……それに、
「ありがとう」と、言ってもらえない!
これは、人間として、生きていく上で、とても大切だと思います。「ありがとう」を言ってもらえないと、自分の存在価値を感じられません。迷惑かけているだけの「生」だとしたらば、そんなに虚しい、情けないことはない!と、思うのですが……
些細なことでもいいのです。「ありがとう」と、言ってもらえれば、「あなたがいて良かった」とか、「助かったわ」とか、「あなたがそう思ってくれただけで、嬉しい」とか……
人間は、一人では生きていけない、社会性のある生き物。けれど、それを奪われて生きている方も……います。悲しいけれど……生きています。
さて、まだ残っている残存能力を、発揮してもらいたい!社会に貢献してもらいたい!諦めるな!君なら出来る!プロジェクト、スタート!!!
これは、「新党」立ち上げました に、書いているネタなのですが……
認知症の方との会話、すっごく疲れますよね~傾聴?合の手を入れるタイミングを探る内に、眠くなります。言い返してやりたいこと満載!、意味わかんないし~こっちの頭がクラクラしてきます。同じことがエンドレス!いちいち同じ返しをしていると、こっちがおかしくなってくる!まともに聞いていると、気が滅入ってきます……
で、認知症の方に、働いてもらいましょう!
一人暮らしで寂しくなって、救急車呼んじゃう方に、テレビ電話で世間話。
何かと心配になって、仕事をしている家族の携帯にかけまくる方にも、テレビ電話で世間話。
エンドレス上等!お互い、初めてのお話です(笑)それに、個人情報の漏洩もありません。
施設入所の方同士でも、いいんじゃないでしょうか?
「ここには、いい男いないんだから!」
と、残念がっているご婦人いらっしゃいます。もう、直接のふれあい?無くとも、少しは喜んでもらえるかな~とりあえず、時給いくらかで、働いてもらいます。利用する方は、交際費?それとも、施設のレクリエーション費?まあ、お互い、もらって、返せばいいのかしら……
認知症と限らず、話の出来る方は、病院と提携するのもいいと思います。
入院中、励ましてもらえると、リハビリも頑張れますし、食欲もわいてきます。寂しい気持ちにゆったりと寄り添えるのは、病気になったことのある高齢者だったりするかもしれません。
自分と話すことで、少しでも支えることが出来たらば、こんなに嬉しいことはありません。そして、もし、相手が亡くなったとしても、やがて亡くなることを知っている高齢者ならば、その悲しみも、受け入れることが出来るでしょう……
「新党」立ち上げました には、話すことが出来ない方にも、働いてもらっています……
「働け」と言うと、なんか、「年金もらってゆっくりしたいのに~」と、怒られそうですが、「何もするな」は、本当に辛いですよ。
最後まで、「ありがとう」と言ってもらいたいな~
「今まで、生きていてくれて、ありがとう」
って、言ってもらえて死ねたらば、どんなに幸せだろう……