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過疎地、手をあげて下さい

「なんでこんなに、引かれるものが多いの?働く気力失くすわ~」


「引きこもりで、働いたことないままに、中年!で、親の年金で生活してる?親死んだらどうなるんだろう?もしかして、私達の払う税金で暮していく?ああ、やってらんない!」


「なんで、暮らしていけなくなってここに来たのに、文句言っているの?え、魚がちゃんと網焼きしていない?これだけの人数の食事、網焼き無理!文句あるならば、出てけ!」


「あっちが痛い、こっちが痛いって、こっちだって痛いわ!シップも痛み止めもタダだからって、貼った傍から剥がしやがって!それ、私達が支払っている税金ですから!」


「生保が上寿司食べている!ああ、食べたことないよ……使わなくちゃいけない?なんでそんな贅沢してまで使う必要あるの?コンビニ寿司でいいじゃん!返せ!」


「働いている人が、介護の為に離職しなくてはならない現状。もっと、入居させてあげるべき人いるだろうに……なんでぐーたらやっていたやつを、入れなくちゃならないのさ……アリとキリギリス知らんのか!」



 こんな声、数え上げたらば、きりがありません。



 私達のお給料から引かれる税金、保険料、買い物するたびに引かれる消費税、その他もろもろ……どこに消えていくのか?私達の、子供達の未来のために使われるのか?


 答えは、風に吹かれています……いえ、目の前のあの方たちが、消費していきます。



 医療や介護の世界にいると、高齢の生活保護者と接する割合が、とても高いです。しかも、わがまま。やってもらうことを当たり前と思っている方々もいます。

 身寄りがなくなってしまった理由は様々で、一概にいい加減な暮らしをしていたからとは、言えません。切り捨てて、言い訳はありません。でも……


 本当に必要な支出ならば、我慢も出来ますが、明らかな無駄って言うのも、多いです。

 ホールへ食事に行くのに、部屋の電気、テレビは点けっぱなし。要らない薬、高いティッシュペーパー、無駄に高くて、たいして役に立たない介護用品…

 私達が必死に働いていても、みんな持って行かれてしまいます。もう、やっていられない……目の前のあの方々の為に働かされて、その挙句に、給料を持って行かれる!


 考えると、物凄い疲労感……



 そこで、介護の必要となった生活保護者、存在しないことにしました。



 と言っても、見殺しにする訳にはいきません。差し当たって、労働者から見えない所に移動させます。目の前にいるから、イライラしてしまうのですから……


 私は、~「美しい心」と言ってくれた~という小説の中で、地下に、死んだことにしたお年寄りのための施設を建設しました。死んだことにしたので、税金からの出費はありません。なかなか素敵な施設なので、ぜひ、いらしてみてください……


 SFの世界では、そんな無茶が出来ますが、もう少し現実的に……


 うんと辺鄙な所に、施設を建設しましょう!で、併設して、一般社会では働けない方のリハビリ施設を作ります。心に傷を負ってしまった方、感受性が強すぎて、生きているのが辛い方、自信が持てない方……介護の仕事は、自分でも役に立つということを、教えてくれます。ばあちゃん、じいちゃんの笑顔は、良いものです、時間がゆっくり流れます。

 あと、介護職員の、訓練施設。ここで、しっかり介護技術を学びます。転職して直ぐに身体介護なんて危険な事は、させません!人間の身体について、心について、しっかり学んで、技術を高めてから、一般の介護施設で働くことにします。


「え~実習の人体実験に、生活保護者を使うの~?」

と、言われそうですが、今、誰もがそういう目に合っています……かえって、こちらの施設の方が、サービスいいかもしれません。基本にのっとり、真面目にやるでしょうし~ノルマ的な効率主義で仕事しませんから……


 そして、都合のいいことに、介護費の削減になります。何しろ、ここで働く人のお給料は、教育費から、捻出されますので……とても、聞こえの良い、教育費です!


  ダメかな~どうでしょう?



 



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