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認知症の方、輸出します!

「あるある」教えてください。何とかします!って、現実逃避しかないです。

「まったく~日本語が通じないのよね~」

今日も、バトルしています。


「やめて下さい、それは、隣の人のご飯です」

なあんて、優しく言っても、ニコニコしながら、スプーンをお隣の方のお皿に入れています。

で、

「ノー!!」

と、言ったらば、引っ込めました。

「エ~?英語は分かるんだ?」

いえいえ、あなたが振り上げた、その拳に反応しただけ……


「トイレはどこでしょう?」

「あちらですよ」

あちらには、行くのですが、トイレに寄らずに帰ってきてしまう。

「トイレはどこでしょう?」

トイレの前まで送っていくも、

「トイレはどこでしょう?」

横になりたくて、自分の部屋をお探しだったようです。


 イントネーションからすると、日本語なのですが、時々単語も出て来るのですが、まったく意味不明の会話。でも、なぜだかガールズトークで、盛り上がっている。たぶん、話の内容なんて、どうでもよくって、雰囲気だけで繋がっている、二人。私達は、繋がれません……


 だったらば、私達でなくとも、いいのではないか!



 そこで、海外に認知症老人ホームを、委託しました。箱モノは、将来的に、現地の方の居住空間だったり、同じような施設として再利用していただく。取りあえず、15年ぐらい、日本人を受け入れて欲しいと。

 スタッフは、現地の方。日本語なんて、話せなくても大丈夫。何しろ、もはや、日本語通じないので……日本から来る家族用に、ゲストルームと、観光ツアー。これは、通訳付きで。

 

 これからの高齢化社会、それに合わせて、施設を造っても、そこで働く人が、いません。

 海外から働き手を導入するとしても、日本語が話せなくては、雇えません。入居者さんは、気にしなくとも、一緒に働くスタッフとのコミュニケーションが取れなくては、業務に支障が出てしまいます。

 それに、いずれ高齢者も少なくなる。人間、初めから年寄りで生まれて来る訳じゃ、ないものね。だから、無駄になってしまう。で、海外……

 海外、延命処置なんて、有り得ないので、みなさん、穏やかに、スーと、コスパで、お亡くなりに……それが一番売りだったりして?だって、

「痛い思いさせられなくていいし、惨めな思いをしなくて済む」

ので。


 どこかの企業、乗り出してくれないかな~国からの援助で……




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