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詩*日常から*

黄金の朝

作者: a i o

素敵な写真を拝見して

吐息をかけたような雲

少しだけ晒した

肌から明るみになる冷気


空がみなぎる前の朝

黄金は満ち満ちて

畦道の穗

剥がれたバス停の標識


白金のひとすじ

まだ打ち解けられずにいる今日

指し示す

どこへも

何処へでもと囁きながら


ほどけていく光は

見慣れた景色を

揺さぶりながら

押し寄せる波

私たちはまるで

滑り出す小舟

夜の気配を纏うがまま

黄金の朝を行く


行き慣れた道の

見飽きた町並みの

新鮮な

隙間という隙間

日々を重ねれば

深まる色に

塗り替え

染みだし流れ出す


まだ出ぬ声を

染めつけた空も

刺すような風も

道端の小石も

今はまだ

永遠めいた黄金だとしても

数え上げることもなく

変わっていく

変わらずには

いられない

立ち尽くし今は

まだ来ぬバスを待つ

迷子のような私も









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