第0話 邂逅そして聖
初投稿作品のため読みづらい点稚拙な点が多々あります。申し訳ございません
ピピピピピピ
けたたましく鳴り響くアラーム音とともに勢いよく開け放たれるドアの音がした
「いい加減起きろユウト!何時だと思ってんだ!!」
この男みたいな喋り方をするのは俺の姉貴、秋島ルミ
「ヤベッ遅刻する」
「朝飯いらねーから」
やべー始業まであと三十分、走ってギリギリくらいか…今日は朝会も何も無いから大丈夫そうだな
「お、そこの角はテンションあがるんだよなー」
遅刻寸前の美少女がパンを咥えながら「遅刻遅刻〜」って言いながら走ってきてフラグが建つみたいな展開を期待出来そうな角だからだ。
でも現実には残念なことにそんなことは怒らない。
まず第一に遅刻寸前の美少女は「遅刻遅刻〜」なんて言いながら走ることはない、断言しよう絶対にない。
そして第二に俺が学校に向かって走っているのになぜその美少女は俺と反対方向に走っていくのか、仮にも遅刻しそうな人が学校と逆方向に走っていくことは考えられない。
考えられる理由はその子と学校が違うということだが、もしその子の学校が俺と違うならもうそこで終わりだ、フラグなんて建たない。
そしてラストそもそもこの世界にはほんの一握りしか美少女はいない。まあそこが一番大きい
ふん。まあ、期待だけでもしておこう
でも俺には心に決めた人がいるからそんな簡単には靡かないけどな
「遅刻遅刻〜」
ん?おかしいな聞こえないはずの言葉が聞こえた気がするぞ
もう角は目の前だ、曲がればわかるだろう
「キャッ!」
「ぐふっ!」
ものすごい勢いで何かが突っ込んできたぞ、しかも丁度いい具合に腹にクリーンヒットしやがった。
襲撃か?
「ごめんなさい前を見てなかったの」
誰だ?ていうか声に違和感しかないんだが無理やり出してる裏声というかなんというか
でも俺には腹の激痛で相手を確認してるような余裕はない
「大丈夫ですか?」
いやいやいやいや、この状況下で大丈夫な奴がいるのか?いるとしたら格闘技やってる奴くらいだろう
まあ俺は紳士を目指している男だからな少しイラッとしたが笑顔で対応してやろ…
顔を上げると目の前にはゴリラがいた。いや正確に言おう女装したゴリラがいた。
この人は近所では有名な女装癖がある方だ。一部の間では女装ゴリラと呼ばれている。ちなみに女装している姿以外は誰も見たことがない。噂では妹がいるとか、有名大学に通っているとか…
ただそれだけならいいが、この人は俺にやたらと絡んでくる。
ここは即座に立ち去るべきだろう。ここにいては危険だ、俺の本能がそう叫んでいる
「すみません急いでますんで」
「ユーくん!」
「遅刻寸前なのでまた今度にしてください」
俺はさっきのタックルで痛む腹を気にせずに走った。こう見えて運動神経はいい方なのだ。多分あの人はヒールを履いてるし追いつけないって速っ!鬼の形相で追いかけてきやがった!
「ユーくんなんで無視するの!私は挨拶しようとしただけよ!」
「オハヨウゴザイマスイッテキマス」
「行ってらっしゃーい」
なんだあの人ヒール履いてたのになんであんなに速いんだ?
「てか遅れる!!」
ガラガラッ
「おい!秋島!ギリギリだぞ!」
「すみません」
「早く席につけ」
遅刻ギリギリセーフで教室に入れたからよしとしよう
「ゆーくん遅かったね?どうしたの?」
「ん、寝坊」
「ゆーくんはねぼすけさんだもんね」
今日も可愛いー!
この世界を愛で溢れさせてくれそうなぐう聖は俺の幼なじみの三枝アオ
俺の初恋の人である現在進行形だけども
「明日はちゃんと起きなよ?」
「はい…」
「そこ遅刻ギリギリだったのにうるさい!」
「「すみません」」
さあ自分磨きを始めよう