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300文字小説

大人への階段

作者: 林 秀明

昔からあわてんぼうとよく言われた。

教科書はよく忘れるし、登校時いつも遅刻ぎりぎりで教室へ入る。


そんな僕も30代のおっさんだ。


結婚を約束した彼女と一緒の電車で帰ると約束し、

駅までバスに乗ったが、渋滞のためなかなか進まない。

そしてそういう時は妙に信号によく引っ掛かる。


時計に何度も目を落とし、針の進む速度が遅くなったらなと思いながら

停車したバスから飛び降り、改札口までエスカレーターを駆け上がる。


頭はもう真っ白、間に合うか間に合わないかの瀬戸際。


そこにアナウンスが


「エスカレーターは手すりに登ったり、駆け上がらないように‥‥」


私の足がゆっくりとなった。息だけが荒くなるが、頭は冷静になっていく。


自分も大人になったんだな。


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― 新着の感想 ―
[良い点] とても微笑ましいお話です。心が和みました。 [一言] 30代、十分若いです!! これからが楽しみですね。
2016/12/27 11:05 退会済み
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