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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

愛され主人と人形メイド

作者: 紫音

初投稿です…

主従の話が書きたくて書いちゃいました。お目汚しになりますが最後まで見て頂けると嬉しいです


静まりかえった部屋の中


時計の針の音だけが響く


その静けさを感じをながら


私は血に濡れたあなたを抱いていました




心臓に耳を近づけても鼓動の音は聞こえない


いくら抱きしめていても温もりが伝わってこない


何度あなたの名を呼んでも返事はかえってこない


わかっている


わかっているのに


理性が何度無駄だと言っても


感情がそんなことは無いと叫ぶ


あなたが目を覚ましてくれる


そんなあるはずのないことを考え


何度も何度も繰り返し


ようやく意味などないんだ


無駄なんだと気づいた瞬間


私は泣いた


涙があふれてとまりませんでした






誰よりも誰よりも大切なあなた


そんなあなたが殺された


なのに私の心は落ちついていた


それはきっとあなたが微笑んでくれているから


でなければきっと…




犯人を許している訳では無いです


出来ることならば今すぐ息の根を止めてやりたい程


四肢を八つ裂きにしたい


数え切れないほどに拷問したい


目の前で愛しい人を殺してやりたい


生きながら火あぶりにしたい


ナイフで体中を突き刺したい


そんな汚い思いがドロドロと溢れ出ているのも確か


でも


あなたはそれを望まない


だから私は手を汚さない




あなたは私のすべてでした


私の生きる意味 私の存在理由 私の恩人


そして何より


ー私の愛しい人




あなたがいなければ私はずっと人の形をしたなにかでした


本当に『人形』というのがふさわしいほどに




あなたが私を見つけてくれたから


私は今まで『人』として生きることができた



でもあなたがいなくなったのならば


私はまた人形へともどるでしょう


それに私はあなたがいない世界に興味はないんです


だからあなたの元へといきましょう


こんな決断をする私を許して欲しい


だなんて虫のいいことはいいません


これは私の自己満足ですもの


あなたのいない世界にいたくないだけ


それだけなのかと言われるやも知れませぬがそれだけです




こんな私の願いがひとつ叶うというのならば


来世でもあなたに仕えたく思います


愛しい愛しいご主人様


またお逢いできたのならば


次くらい叶わぬ夢を見てもいいでしょうか?









窓から青白い月光が差し込む部屋の中


2人の男女がいた


ベットの上には血に濡れた主人が


柔らかな笑顔で


その主人に寄り添うように年若いメイドが


少しだけ口の端を釣り上げて


固く手を繋ぎながら


永遠の眠りについていた




メイド(サラ)

元々孤児であり行き倒れていたところを主人に助けられた。以来メイドとして働く事に。主人の事は好きだが口に出す事はしなかった。


主人(ルイス)

商家の息子。商談帰りにサラを見つけ保護。そのまま家でメイドとして働かせた。サラの気持ちには気づいてはいたが、婚約者がいるため何も言わなかった。その代わり妹のように可愛がっていた




片方は愛おしく思うが、片方は愛せない。そんな感じがすきです。ハッピーエンドよりはこっちの方がまとまるかな?と思いバットエンドぽくしました。今度は幼馴染みが書きたい…

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