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三.

 風のうわさで、どうやらミックンが無事にあの世に行けたことが秋も深くなったころに聞けました。

 ミックンがずっと聞いていた声の主が誰だったのかは木々にも分かりません。ただ、ミックンが聞いていた声は木々にも聞こえていたのです。なぜかミックンを守ってあげたくなるような響きだったようです。

 木は長く生きます。

 ミックンのことは思い出の中のひとかけらです。ミックンには木のおしゃべりは聞こえていなかったけれど、木にとってはミックンの一喜一憂を自分のことのように感じていました。それはどうしてか温かな思いだったのです。

 神様は時々おっちょこちょいをして、長すぎる木の一生に楽しみを下さる。ミックンにはかわいそうだったけれど。

 そう、木は思いました。





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