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主人公キャラにはサポートキャラか特別な便利アイテムは必需品(非売品)

気が付くととても白い光景だった



いや、というよりも光?

まぶしいわけではない



なんというか、とても懐かしい気分だっだような





「おーい?一鷹君?」

「っ、え?あ」

夢?いや、夢にしてはとても現実的だったような

「どしたの?一鷹君?」

目の前の佐藤課長が心配そうに覗きこんでくる

「あっ、いえすみません、ボーッとしていたみたいでして...ははは」

「...ふーん、そうなんだ?」

何か腑に落ちないような顔の佐藤課長

「まぁ、いいかー。とりあえず会長ちゃんと"渡せた"みたいです」

「うむ。そうみたいじゃね」

?渡せた?

「あの、これはいったい?何なんですか?」

「んーとね、説明するよりももうすぐおもしろいことがおきるよ」

と佐藤課長は言ってくる

おもしろいこと?



「…あれ?ミチコちゃん?まだ何も起きないの?」

「…ですねぇ?なんでだろう?」

「……」

あれから約10分

私の手に乗せられた球体に何も変化はない

重量をあまり感じられないからそんなに持っていて疲れないのだがそのままの体制でキープしているのがなんとももどかしい

「あの、その、もういいですかね?」

「いや、まだだよ。まだダメだよ一鷹君」

「はぁ?」

「…ミチコちゃん、ちゃんと"渡せた"んじゃよね?」

「はい会長。そのはずなんですけどねー?うーん」

「えっと、あの?お二人とも少し説明を頂けますか…」

「あっ」

「えっ?」

佐藤課長の声に目を落とすと



手のひらの球体が急に光だした



「おお?」

「やっと始まったみたい」



ぐねんぐねんぐねん...



球体は私の手の上でまるで意思をもったスライムのように動き出す

熱いわけでも冷たいわけでもないこの物体は淡く光を発しながら何かの形に代わりだしている



それから5分位だろうか?少しずつその形状を変えていく

丸い形は四角くなっていきやがて手のひらサイズの直方体へと変わる

似た物としてはこれは…


「ス、スマートフォン?」


そう、スマートフォン。いわゆるスマホみたいだ

するとその言葉を理解したかのようにみるみる細かなところも出来上がっていく

やがて光が段々弱くなると

丸い球体の何かは完全にスマホへと変わっていた

「お!?おおおおお!!すごい!すごいよ一鷹君!」

私と共に一部始終を見ていた佐藤課長が自分よりも驚いている

「どらどら...そんなにすごいもんを...おおこいつわすごいもんを作ったのぉ」

気になってやってきた会長も後ろから覗き込んできた

「ええっと、あの、これは一体何なんでしょうか?」

「これはねー」

『デバイスですよマスター』

「そうそう。さっきもってもらったのはデバイスの元になるアイテムだったのよ」

「へぇ...あれ?でもミチコさんのとは全然違う形ですよ?」

「なんじゃおまえ、ワシのミチコちゃんを名前呼びするとは。部下として自覚ないんじゃないのか?んん?」

「あ、いえこれはその...」

「私がそう呼ばせてんですよ会長。だから一鷹君はこれでいいんですー」

「なんじゃと!?いや、たとえミチコちゃんが許してもワシが許さん!!前村!今後はちゃんと佐藤課長とよびよう」

「ダメです」

「いやいやミチコちゃん」

「ダメったらダメです」

「ぐぬぬ...なぜ、なぜこんな男が...ワシの...ワシのミチコちゃんを...」

「言っときますけど、私、会長の女とかではないですからね」

「な、ななな、なんじゃとミチコちゃん!?だってだってワシもミチコちゃんって呼んでいいって」

「一度も言ってないですよ。会長が勝手に呼んでるだけじゃないですか」

「ガーン...リオン...ショック...」

「いい年してそのリアクションやめてください会長」

「あの...えっと...」

「あっそうそう説明の途中だってね。えっとねデバイスはね」

『エレマニウム鉱石が主な材料になっており、球体の形に加工した後所有者の手に乗せることで所有者の思考を読み込むことで自動的に生成されます。形状はそのとき一番イメージしていた形に近いものになります。』

「そうそう」

『ちなみに今回の場合マスターの創造力が皆無に等しかった故めんどくさかったですが私自信が創造力のサポートをさせてもらいました』

「あ、すみませんでし...ん?」

あれ?さっきからこれ

『まったく、こんなめんどくさくてでどんくさそうで覇気もなく群像の中ではまったく目立たたずに影も形も存在しないような優男がマスターとは...先が思いやられます...』

「いや...そこまで言っちゃうと一鷹君かわいそう...あれ?」

「ほほう...こいつはさらにめずらしいの」





「で、デバイスが...喋ってる?」






『そりゃそうですよ。マスターのデバイスですもん』



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