第一話
「なんだよぉぉぉぉぉ!!!」
俺は青蘭 狐珀。みんなからはハクって呼ばれてる。
「俺じゃねぇっつーの!」
「それじゃあ誰がやったのよ!」
「知らねーよ!」
「誰もやってないのに勝手に靴がトイレに入ってくわけ無いでしょ!しかも男子トイレに!」
「だから俺やってねーって!」
「だって咲ちゃんのこといっつもからかってたじゃん。咲ちゃんに謝りなさいよ!!」
「俺やってねーってば!」
まぁ、今ので状況はだいたい分かっただろう。簡潔に言えば、女子の靴が男子トイレにあったってコトだ。
「とにかく靴とってきなさいよ!」
「とってきてやったら俺じゃないってこと
認めろよ。」
「「やーだね」」
「琥珀君、咲ちゃんに謝りなさい。」
くそおおぉぉぉぉ!!!!
「なぜだ・・・なぜなんだ・・・」
なぜ俺はこんなに理不尽なことばかり起こるんだっ!
「それは守護する神使がいないからだよ。」
「!」
気づくとそこには不思議な女の子。
胸あたりまである黒髪に、雪のように白い肌、病んでいるような・・・じゃなかった、透き通るような赤い瞳、そしてそして、何故だか巫女さんのような服を着ていた。
「し、しんし・・・?」
「そう、『神の使い』で神使。」
「は、はぁ・・・」
「で、私が新しくあなたの守護を任された神使、恋虹奈です!」
「はぁぁぁぁあ!?」
「って事だから、これからよろしくねっ!」
「・・・(・□・;)」
俺の人生は、この日を区切りに変わっていった・・・