プロローグ:雨の日の絵描き
創作キャラです
初めて小説を書くので文のつながりが変だったら誤字があります。先に謝ります。ごめんなさいm(._.)m
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獣人の絵描きケットは、世界を旅する自由な狐。
絵を描きながら、食べ物や寝床をもらい旅を続けている。
自由な旅人の日常であり、これから始まる出会いへの始まりである。
「今日もいい天気だなぁ」
青い狐耳がぴくりと動いた。
雨を眺めながら、青年は笑う。
「んー、この池!周りの花たち!この水の跳ね方!落ち方!ここ好きだなぁ」
この青年は今雨が降るなか、池を眺めていた。
そうして雨に濡れないところで自分が持っていたキャンバスと筆を持ちながらその池の絵を描こうとしていた。
その池は少し珍しく、周りには自分の身長よりも大きな白い花が咲いている。
ここは別名大きなものの住処とも言われているが、花以外はどこにでもあるような池であった。
雨のせいで水が濁っているが、周りには大きな花が咲いておりそこに水が溜まって水滴となって落ちる様がこの青年は気に入っていた。
池のすぐ横にある小さな小屋以外周りには家などはなく、森の少し奥にあるこの場所は
街と街をつなぐ道の近くではあるものの
雨の日などはしっかりと整備された道を皆ゆくため、今日は独り占めである。
「雨の日は絵が描けないって誰が言ったんだか、ちゃんと描けるのにね〜」
と自分と同じように雨に濡れないように池の横の小屋の入り口の屋根の下に避難していた猫に話しかけながらも自分の作業を進めている。
朝から作業をしていたが、お昼過ぎの頃。
お腹が空き、きっと今はお昼なのだろうと思い今日のお昼はパンにしようと考えていた頃に絵もちょうど描き終えた。
その時にはすでに雨は上がっており、隣にいた猫も姿を消していた。
青年は完成したばかりの絵を持って立ち上がり、
「楽しい時間だった!ありがとう」
と誰もいないはずのこの場所にいい、この場を立ち去った。
近くの街に移動をして
随分とこの街にも居座っているな、と改めて街を見ながら
「やっぱここの街はみんな生き生きとしてていいなぁ」
そう呟いた。
手には先ほど書き終えた絵、作業鞄。
特にふらふらと旅をして絵を描いて、その日を生きている彼はそう荷物は多くなかった。
「おー、ケットじゃねーか!まーた絵描いてきたんか!」
「あ!ケット!!今日遊んでくれるって言ってたじゃん!」
「今日雨だったけど、絵を描きてきたの?」
この街に来て5日目にして歩いているだけで街のいろんなひとから声をかけてもらうくらいにはこの街に溶け込んでいた。街ゆく人々一人一人にしっかりお話をして、今日はここの絵を描いたんだと声をかけてくれた人にたくさん話した。
元気に笑い、楽しそうに話す彼はとても明るく無邪気で親しみやすくこの街から受け入れられていた。
そのままいろんな人と話ながら
目的であったお昼ご飯のパンを求めにこの街の少し奥にある、街の人しか知らないような場所にあるパン屋に来ていた。
「今日は素敵な雨だったから大きいなもの?の場所に行ってきたんだ!
あそこすげぇーのな!俺よりもでっかい綺麗な花がたくさん咲いてた!」
「あそこまで行ってきたのか!よく帰ってきたな〜、あそこでかい蜂が出る場所でも有名だろ?出くわさなかったか?」
「えっ!?まじ!?」
そう、今日ケットが行ってきた場所である大きなものの住処とは花が大きいだけではなく、その大きな花の蜜を吸うために巨大生物が来る場所でもあった。
ここのパン屋の主人である男と話しながらケットはその名前の由来を知った。
「せっかくだったら出会いたかったなぁ、あばよくば描きたい!今度立ち寄るときにでもまた行ってみるよ!」
「危ないって意味で聞いたんだがな」とパン屋の主人は笑いながら答えた。
「その絵は今日はどこに持っていくんだ?」
そう聞かれたケットは悩みながら
「この子を受け入れてくれる場所!」と口お大きく開け笑って答えた。
ケットは描きたいものを描いて、
気に入ってくれた人に渡していた。
渡す人によって、ご飯をくれたり、宿を提供してくれたり、情報や、はたまたお金だったり。
人によって様々である。
自分で価値を決めずに相手の善意だけで生きてきたのだった。
今日のお昼分のパンをゲットしたのでお店を出ようとしたら
「よかったら、角を曲がったら花屋に行ってみな」
と主人に伝えられ
「ありがとー!またくるねー!」
と手を大きく手を振りパン屋を後にした。
ちなみに買ったパンはクリームパンとベーグルにハムやチーズが挟まったものだった。とても絶品である。
お行儀が悪いが歩きながらパンを頬張ながら道を進んだ。
花を描いてきたがなんの花か名前も知らないためそれを聞きに行くのも悪くないな、と思い言われた通り花屋に行くことにした。
パン屋とほど近い所に花屋はあったが、パン屋とは違い大きな道に面していた。
ちょうど花に水を与えてるところだったので声をかけようと近づいていった
「こんちゃー!お花が生き生きとしてて綺麗!」
ケットは無邪気に育てられている花を見ながらワクワクしていた。
そこにはあまりみたことないような虹色の花や、凍ってるように見える花、たんぽぽの綿毛のようなのがいっぱいの木や、珍しい薬草などが多く並んでいた。
「あれ?このお花って今日見たやつだ!けど小さい!」
そこには自分が描いた花と同じよだがサイズが小さくなったものが売られていた。
けど、同じように見えて色も違ばサイズが違う。ケットは不思議だった
「おばあちゃん、このお花ってなんて名前?」
「これはねぇ、トルコキキョウって言うんだよ。
今日見たって言ったが、大きなものの住処かい?」
花屋のお婆さんはケットの発言をしっかり聞いていてくれていた。
「そう!このお花のもっとでっけーのがいーーぱいあって綺麗だった!あ、俺ケット」と自己紹介と自分が持っていた絵を見せながらお店の前のベンチで座りながら説明した。
お婆さんはとても親切にあそこに咲く花の話をしてくれた。
あそこの池の水に不思議な力があり、人間が飲めば成長が早くかったり、筋肉が増したりするが、そこに急に生命力を割り当てるため短命になってしまうが、
植物など昆虫の場合はそのもの自体が大きくなり長く生きるらしい。
昔どこかの魔術薬師が食糧難を解決するためにその池の近くで実験をしていたようだが失敗してしまったらしい。
「なんかその魔術薬師はすごいいやつなんだな」
ケットは話を聞きながらその魔術薬師のことを考えていた。
きっとその人は貧しく、苦しい思いをしてる人を助けたい一心で研究をしていたんだな、結果としては失敗となってしまったがと自分の中で疑うことを知らないケットはその人を勝手に想像していた。
自分だって絵を描きながら、違うことや、思ったようにできないことなど日常だった。失敗など誰でもあるだろうと思っていた。
「けど、短命になるって知ってるってことはやっぱり誰か被害にはあったんだろうなぁ、あそこ冒険者とかも休憩するだろうし。水飲むよねぇ」と呑気に独り言のように口に出ていた。
すると
「その魔術薬師は悪人だと思うかい?」
お婆さんは尋ねた。
「いや、悪人ではないだろ!
…けど結果としてはよくはないよね…
んーーーーー難しいね」
少し困ったように笑った。
「けど、そうやって何か問題を見つけたときに行動できる人は絶対いい人に決まってる!あの場所見たら誰だって絶対綺麗って思うもん!
だからその魔術薬師は綺麗な場所作った人だ!」
「もちろん、結果を知るためには誰が犠牲になったんだろう…?それは俺にだって想像できる。
けど短命ってどこまで短命かにもよるだろうけど、元気じゃない人が元気になったり、子供で成長が遅い子とかがそれで助かるじゃん…悪いことばかりじゃないよね、きっと」
「……絶対悪いやつじゃない!
考えてもダメだった!けどやっぱり俺はあの綺麗な場所を作った人は悪いやつじゃないとおもう!」
ケットは色々と頭を使ってみたがわからなかった。
失敗が全て悪いわけではない、むしろ悪い方法に使う奴の方が悪いのだ。
できてしまったものは仕方がない、犠牲になってしまった人を俺は知らない。誰かが何かを知るためにはそれを行った人がいる、誰かが一番初めを経験してくれてるから感謝して生きようと心の中に決めたケットだった。
「そうかい、ありがとうね」
「俺ばっか話してたね、ごめんね」
「いいんだよ、楽しかったから
それに話しいていたら私もあの場所が好きになれたよ、だからありがとうね」
「よかったらその絵を私に売ってはくれないかない?この店に飾りたいんだ」
花屋のお婆さんはケットの絵を見ながら、荷が降りたよな顔で穏やかに笑っていた。
「ん?気に入ったん?あげるよ!この花の名前やあそこの昔話楽しかったし!」
「タダでもらうわけにはいかないよ
お代はしっかり受け取っておくれ」
「ならこのトルコキキョウ一輪もらっていい?もともと買おうかなって思ってたからさ!」
「そうかい、なら花と少しだがお駄賃として受け取っておくれ」
そういいお婆さんは受け取った絵を持って店の中に行き、小さな麻袋に少しの銀貨を入れ、トルコキキョウと共に渡した。
「おばあちゃんありがとう!
この花大事にするな!」
その後も話をして、来たお客さんとも話ながら薄暗くなるまでその花屋で楽しく過ごしていた。
「またくるな!」
「元気でやるんだよ」
ケットが立ち去ったあともずっとお婆さんは絵を見ていた。
その絵は
池と花と猫しか描かれていないが、雨が止んだ後の絵で花に光が差しており、花には水滴がたくさん描かれて輝いているように見えた。
雨の日に描いたとは思えないほど色鮮やかに描かれており、上手いとも下手とも言えないが見ていると心が温かくなる絵であった。
また花の葉っぱの部分に青いまんまんとした可愛い落書きのような狐が描かれていた。
お読みいただきありがとうございました!
次回作はちょこっとづつ書いていくので楽しみにしていただけると嬉しいです!




