次の課題
しばらくして、次の淑女教育の時間がやってきた。
次はメガルマ先生によるダンスであった。今後、社交界に出た際などに必要となってくるとても大切な内容だ。
まずは普段の服装よりは簡素な服装で、動きの練習をするとのことだった。
だが不器用でドジの多いフィルナは、この時間が一番苦手であったかもしれない。
普段の服装より簡素な服装であるとはいえ、足が絡まったり躓いてこけそうになってしまったり、裾を踏んで体制を崩すというようなことを何度も繰り返す始末であった。
ダンス教育の時間が終わった後、再度 礼儀作法の勉強となった。
レナリッタ先生が担当なのに変わりはないが、今度は移動の仕方などの勉強であった。
同じ礼儀作法の勉強とはいえ、同じ日に時間によって違う内容の勉強を進めていくのだ。
礼儀作法の勉強の時間が終わり、自室に戻ったフィルナは内容を整理するために書き記した。
その後、ダンスの自己練習を行っていた。
しばらくして、夜ご飯の時間となり席に着いた。
「淑女教育の方はどうなのか」と尋ねられたフィルナは、「まだ失敗が多いが、書き記して読み返すことで習得しやすくなることに気付いた」という事実を伝えた。
まだまだ始まったばかりのため、これから試行錯誤しながら頑張っていけばと考える皆なのであった。
その夜のフィルナは、慣れないことへの疲れや多くのことを覚えるのに頭を使ったことによる疲れなどから、すぐに眠ってしまった。