初舞台
不安と緊張を抱えていたが、ヴィルフィー兄様のおかげで勇気と覚悟を取り戻すことができたフィルナ。
その後、支度や頭の中で復習を繰り返していると、あっという間に誕生会の時間がやってきた。
来賓の方にお礼の言葉をかけながら会場へと入ってもらった。
誕生会が始まりしばらくしてから、ヴィルナスお父様……いや、ヴィルナス国王から直々にフィルナの紹介が行われた。
その後は礼儀作法などに気をつけながら、来賓の方への感謝や関係作りなどを行ったフィルナであった。
誕生会の途中には少しの間だけダンスの時間もあり、ヴィルフィー兄様と踊ったフィルナだったが、その場では一度もミスをすることがなかった。
そうこうしているうちに時間が経ち、お開きの時間となった。
会場を出る来賓の方々に改めて感謝の意図をお伝えした。
フィルナは今日の誕生会で国王の娘としての関係作りと共に、数人の令嬢と会話を交わすこともできた。
誕生会が終わった頃にはフィルナはもう疲れきっていた。
だが、フィルナはやりきったのだ。初舞台だというのにもかかわらず、一つもミスをしなかった。
改めて伝えられる家族や使用人達からの祝いや称賛の言葉にフィルナは喜びの笑顔を見せた。それと同時に、自身の中の大きな達成感を感じていた。
その日は初めてのことばかりだったことや、緊張などから眠りに落ちるのははやかった。
翌朝からも、様々な淑女教育は続いた。
だが、もうそこに過去の不器用でドジの多いフィルナの姿はなかった。
挫けずに、書斎の本や周りの人から知識を得たりなどして頑張り続ける、立派な一人の女性へと成長したのだ。
その後も淑女教育を受けながら様々な社交界に顔を出しながらも、ヴィルナスお父様とフェシエナお母様、ヴィルフィー兄様に使用人達等と楽しく幸せな生活を送るフィルナなのであった。
最後までお読みいただき有難うございます。
もし人気や希望等があるようであれば、ヴィルフィー視点の物語も書いてみようかな…なんて考え中です。
お読みいただいたこと等に関して、再度お礼申し上げます。




