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不安と勇気

数年が経ち、今日はフィルナの十五歳の誕生日。

今まで自身の家で開かれる社交界にはかるく顔を出したことはあったものの、今日からは他家での社交界にも本格的に顔を出すことになる。

そして、そこで今までの淑女教育の成果が実際に試されることとなるのだ。


まずはじめての場として、今夜にフィルナの家が主催の誕生会が開かれることとなっている。

早速今までの成果を試されるとともに、これからの他家との関係作り等も行うこととなるのだ。

フィルナは自室で緊張と不安を抱えていた。そこに訪問者があった。

フィルナが受け入れると、訪問者はヴィルフィー兄様であった。

自身の初舞台の際のことを思い出し、フィルナが緊張や不安を抱えていることを察して様子を見に来てくれたのだ。そこで少し会話を交わした。


「フィルナ、十五歳の誕生日おめでとう。実はプレゼントを持ってきたんだ。」

「プレゼント…ですか?」

「あぁ。フィルナに合いそうなネックレスを特注で作ってもらっていたんだ。」

そういうと、ヴィルフィー兄様はネックレスの入った箱を取り出し言葉をつづけた。

「これなんだけれども、つけてもいいかな…?」

「はい。ヴィルフィー兄様、お願い致します。」

そうしてヴィルフィー兄様に着けてもらったネックレスを見て、フィルナはとても気に入って喜んだ。


「ヴィルフィー兄様、ありがとうございます。とても気に入りました。ずっと大切にします。」

と言いながらフィルナは笑顔になった。するとヴィルフィー兄様は、

「うん、ようやくいい顔になったね。それに気に入ってもらえたようでよかったよ。フィルナにとても似合っているよ。」

と言った。そして言葉を続けた。

「はじめは緊張や不安があると思う。僕も当時はそうだった。でも、フィルナなら大丈夫だよ。これまでの淑女教育で学んだことを実践できれば今のフィルナはとても良い女性だ。」

「ありがとうございます。ヴィルフィー兄様のおかげで勇気が出てきました。上手く出来るかはわかりませんが覚悟を決めて頑張ってみます!」

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