対談者プロフィール
1. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン
氏名:ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(Hildegard von Bingen)
肩書き:修道女/神秘家/作曲家/自然学者/薬草医
所属:ベネディクト会女子修道院(創設者)
経歴:1098年ドイツ生まれ。8歳で修道院に入り、後に院長となり、自らの修道院を創設。神秘体験を記録し、書簡を教皇や皇帝に送るなど発信力も強い。
専門分野:神秘思想、自然医学、薬草学、音楽、女性の健康
代表的実績:著書『Scivias(道を知れ)』『Physica』『Causae et Curae』などで医学・自然学と神秘主義を融合
活動:作曲家としての評価も高く、神秘体験を可視化する宗教劇も創作
著書・論文:『Physica』は薬草療法と自然観に基づく医学書
スタンス:自然治癒力・霊性と医療の一体化を重視。「病とは魂の不調和」
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2. パラケルスス
氏名:パラケルスス(Paracelsus)
本名:フィリップス・アウレオルス・テオフラストゥス・ボンバストゥス・フォン・ホーエンハイム
肩書き:医師/錬金術師/自然哲学者/医学革命家
所属:バーゼル大学(一時期講師)
経歴:1493年スイス生まれ。各地を遍歴しながら独自の医学理論を構築。伝統医学に挑戦し、ギリシャ・ローマ医学の権威を批判
専門分野:医学(とくに毒物学)、錬金術、神秘思想
代表的実績:「病には特異的な薬がある」という近代薬理学の先駆け
活動:医師として民衆に寄り添う医療を実践し、講義では既成権威を攻撃
著書:『Paragranum』『Opus Paramirum』など
スタンス:自然と宇宙は神の手によって秩序づけられており、それを読むことが医師の役目
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3. フローレンス・ナイチンゲール
氏名:フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale)
肩書き:看護師/公衆衛生学者/統計学者
所属:ナイチンゲール看護学校創設
経歴:1820年英国生まれ。クリミア戦争で看護体制を整備し、死者数を激減させる。後に看護教育と病院改革に尽力。
専門分野:看護学、公衆衛生、統計学、病院設計
代表的実績:近代看護の創設者、グラフによる死因分析(統計可視化)
活動:国際的な衛生改革への助言者として活躍
著書:『看護覚え書(Notes on Nursing)』
スタンス:環境による治癒力の向上を重視(換気・光・清潔)
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4. 華佗
氏名:華佗(Hua Tuo)
肩書き:伝説的な医師/鍼灸師/外科医
所属:後漢時代・民間医
経歴:生年不詳(〜208年頃)。漢末の名医として曹操にも仕えたが、最終的に処刑される。
専門分野:鍼灸、漢方薬、外科手術、気功
代表的実績:全身麻酔薬「麻沸散」の使用。五禽戯(健康体操)を創案。
活動:各地で庶民を診療。儒・道・医を統合した全人的医療の実践
著書:自著は現存せず、後世の記録に残る(『後漢書』『三国志』など)
スタンス:自然治癒力・気の流れを整える治療を重視。霊性より調和重視
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5. ルネ・ラエンネック(プロローグ・幕間登場)
肩書き:内科医/聴診器の発明者
経歴・所属:19世紀フランスの病院勤務医。1816年に聴診器を発明
専門分野:胸部疾患、診断学
スタンス:観察と診断の制度化に貢献。科学的医学の象徴的存在
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6. アスクレピオス(プロローグ・幕間登場)
肩書き:ギリシャ神話の医神
象徴:医療の杖(アスクレピオスの杖)で知られる
スタンス:神聖性・治癒の神秘・象徴的癒しの存在




