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三十八話:思わぬ助っ人の登場

『グネエイ~~~~!グネグネグネイイイ~~~~~~イ!!』


あそこで巨体を小刻みに揺らせて変な鳴き声を上げた【オレンジ・ジャイガント・ランドフォールトレッス・ヒュージュタートール】という陸歩く島のような姿をしている剛力級を見て唖然としている二人の少女が見えた!


「あ~はははは………せ、先生は今7,8分ほど休まなきゃいけないし、私達だけであんなのと戦えっていうんですかー」


「ふ…ふ。はぁ…どうやら、そうみたいなのね。でも…どうにかして、食い止めなきゃいけないでしょー?じゃないと、うちらだけじゃなくて先生も、後ろのアイデールスの町のみんなも危ないわ」


「でも、どうやったらー」


『グネイイイイイイイイ~~~~~~~~~~~~~~~~イィ!!』

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャーーーーー!!!


「ーー~?あれはー!?」

「ま、まずいよあれー!町のみんなを早く安全なところへ避難しないと!」


剛力級の巨大亀がいきなりその怖そうな憤怒してるっぽい顔しながら咆哮を上げていた後には

亀の甲羅の中から、いきなり何十門の穴が開けられるかと思うと、その次には軍の最新兵器である『魔道迫撃砲』みたいな形をしている砲台がすべての穴からせり上がり、その砲台の先端が急に光を発した! 


次に起こるであろう展開を予想したクレアリスは住民の避難を訴えかける様子だが、


バココココココココココココココココココココココココココーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!


ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!

ビューン!ビューン!


やはり思い立っただけでは奇跡が生じず、何の邪魔も受けずに堂々と町のみんなも魔道飛行車の屋根で疲れ果てて歩くのも億劫なイリーズカ先生も、そしてジュディ達二人もすべてを砲台から打ち上げられた何十発のオレンジ色の巨大な『反人力結集大球体弾(コンセントレーテッド・ビッグスフェーレイカール・アンチ―ヒューマンパワー・ショット』での爆撃を彼女達のいる辺り一面を消し滅ぼそうとーー


「『降臨せよ、【雷豹ゲンナドーリエル】よー!我が斧となりて吠えておきなさいー!【超大雷雲巨出暴激天雷(ヴァイオレント・ライトニング・オブ・ザ・ヘアヴンリーヒューマンガッス・ストームクラウド)】ーーーー!!」


ズシュウウウウウウウウウウーーーーーーーーーー!!!!ズシャアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーー!!! !

バチバチバチバチバチバチイイイイイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!


「「ーーー!?」」


タ!

「ふうぅ……間に合ってよかったぁ~!一時どうなるかと思ってたよぉー!」


二人の目の前に着地してきた一人の茶髪セミロングの女子生徒が見えた。全身をぱちぱちと白い電撃のような光を点滅させている大型の豹を伴いながら。


そう。


どうやら、迫撃砲みたいな弾道の軌道で以って、天高く放出された数多くのオレンジ色の大型球体、約50発を見事にすべて撃破できたのはここへ駆けつけてやっと辿り着いたエルヴィ―ナ学院生徒会長のようだ。


彼女はさっき、自分の精霊がぶっ放した【超大雷雲巨出暴激天雷】にて、とてつもなく巨大な雷雲をどこからともなく出現させたのと同時に、放出された幾多かの太くて、激しい迅雷と眩しい何線の閃光によって、綺麗さっぱりに巨大亀からの50発のオレンジ色の大型球体を空中で消滅させられた様子だった!


「かい、会長~~!あなたも増援に来てくれたわよね~!本当にナイスアシストだったわ~!そして相も変わらずの規格外っぷりな精霊魔術だったわよね~~?」


「ははぁー!ただ普通の技だっただけだよぉ?それに、学院長からの通達もあったから、依頼という形で

みんなを手助けするよう頼まれた分の仕事だけしてるつもりだけどぉー?」


やっと上空にあった魔道飛行車が着陸し、イリーズカ先生もやっとある程度歩けるようになったところでエルヴィーナ会長とそんな会話を交わしてたらー


ター!


「さすがは精霊術学院ナンバーワンの生徒会長様ですわね、ご自信の使ってらっしゃる契約精霊の能力までイリーズカ先生並みにバケモノみたいな威力が出せる『軍用級』そのものですのねー!」


生徒会長の後から続いて、あそこから飛行してきた別の『魔道飛行車マジック・フライング・カー』のドアからヒルドレッドが着地してきた!


「ヒルドレッドさんーー!もうそっち担当のレイザリアー中等学院ですべて片付けられましたねー?」

「ええ、おしゃった通りですわ、ジュディ。お~ほほほほほ!」


「合流してくれてありがとうね、ヒルドレッド。『あれほど』の大物だし、助っ人は多い方に越したことはないのよね」

「お~ほほほほ!チームのために当然なことをしたまでですわ!」


と、そんな会話をしていたジュディ、クレアリスとヒルドレッドに割り込んでくるように、イリーズカ先生が、


「そういえば、途中で向かってくる最中に、援護にきた会長とも会ってきたみたいたけど、ここへ来る途中、ジェームズ君を見なかったの~~?」


「あ、確かに王都の街中で車を待っていた間に駆けつけてきたジェームズサン達と合流できましたけれど、一緒にここへ来ることを拒否しましたわよー?」


「「「ーーーええっ!?どうしてですか!「あら、どういう事情だったの?「何故そうしたの~!?ヒルドレッドちゃん~!」」」


「おほ!聞いて驚かないで下しまし!理由は簡単ですわ!あの時はねー」



……………………



『クレアハーツ』でジェームズ一行と合流した時に遡る:



「へえーー!?僕達を連れて行くことが出来ないって言うんっすかーー!?ど、どうしてーー?」


「理由を…聞かせてもらえますよね、さすがに…」


「ヒルドレッド殿に何かお考えがあることにせよ、今は緊急事態ですよ?自分勝手な行動は如何なものでしょうか」


「それはないよー、オールズティニア嬢。今から、あたし達が一丸となってアイデールスの町へ向かうべき。何が起こるか分からない以上、戦力分散はよくないと思うんだよね!そっちの『魔道飛行車』も空航交通省が定めた通りに通常、6人までの乗用者が可能のはず!」


と、当然に反論してきた4人共でしたので、わたくしが、


「いいえ、貴方達はここで待っているだけでいいですわ。何を隠そう、わたくしヒルドレッド・フォン・オールズティニア は本当に必要と感じた場面以外に、同じ『飛行車』に親しくもない殿方との同乗をしたくありませんわよー?純情なる心を持つ乙女で可憐な淑女ですしね、お~ほほほ!」


と、きっぱり言ってやりましたけれど、


「いやいやいやー!そうはならないだろう、普通!今は緊急事態なんだしさー!まだ遅くないから僕達ー」


「却下は却下ですわ!ジェームズ・リッチモンド!…大体何様のつもりなんですの、貴方ー!わたくしとそんなにも親しくない殿方ですのに、そして、別に宿敵のライバルにして絶対的な氷力の馬鹿力を持っているオードリーサンをも倒したことあるって聞いたオケウエーサンほどの実力もないそうですし、わたくしオールズティニア家専用の『魔道飛行車』と共に乗ろうだなんて甘いこと言うんじゃないですわよー!」


「で、でもー」

「話はもう終わりー!あ!もうあそこで向かってくるわたくしのあれも着いてきそうですし、失礼しましたわよー!」


「あ、ちょー!待てー!」

「待ちませんわ、リッチモンドサン!」

タ―――――!!



………………………………



……………



「で、執事長アダムが車を運転してる最中に、運よく王都の空域を離脱しそうなところに飛んできた会長様と会ってきたって訳でしてよー!おほ!」


「な、なる程ですね!で、でも!なぜ今この期に及んでもそう頑なに男性との同乗を拒んでいるんですかー?別に家訓か何かの伝統的な決まり事とか命令からの行動…ではないですよねー?」


「おほ!確かに掟ではないですけれど、わたくし個人が決めたルールですわよー?だって、我がオールズティニア家は武芸の家系であり、貞操観念もそうそう緩くない鬼の訓練を費やしてきた家督の跡取り娘ですわよ、わたくし!ですから、厳しいなまでに殿方との同室な密な空間で一緒にいたくありませんだけですわ、おほ!」


それに、オールズティニア家は実力主義至上の家訓を掲げているので、オケウエーより実力も契約精霊の格も下の男子生徒であるジェームズと一緒に車に乗りたくない彼女の信条も理解できなくはない行動だっただろう。彼女も貴族だし、他に人がいるとはいえプライドがあって自分より弱い男と共に密室な空間で過ごしたくないのは許容すべき事情だ。


ちなみに、ヒルドレッドと一緒に車に乗用して運転してる執事長アダムは確かに男性なのだが、ジェームズみたいな最近で知り合ったばかりのチームメンバーではなく、ヒルドレッドが産まれた頃よりも昔から仕えてきた忠実なる家来であるので『密室なる空間』の魔道飛行車と一緒に乗っていても問題がないようだ。信頼のおける従者だからだ。


「……まあ、まあ~?ヒルドレッドちゃんも~」


『グネエイ~~~~!グネグネグネイイイ~~~~~~ーーーーーイ!!』


イリーズカ先生が言い終える前に、そう声を上げた剛力級の超大型亀、【オレンジ・ジャイガント・ランドフォールトレッス・ヒュージュタートール】があそこで変な地ならしが発生するように脚すべてを何度も踏み踏みしてから、そしてーーー!



『グネグネイイイ~~~~~~ーーーーーーーーーーーーーーーーーィイ!!』


いきなり巨体を揺らしながらゆっくりとして動きに見えていても明らかにこちらに向けて突進してきたーー!!


だが!


「もうこれ以上暴れさせはしないよぉー!『ゲンナドーリエル』ーー!!我が敵の行進の直前に【剛頑生滅超大波壁巨雷止阻(ヴエーリターフ・ハードウェーブヲール・オブ・ヒュージュ・ライトニング・ライフエンディーングオブストラックション)を天井から降り注げよー!】


バコココココココココココココココーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!


バチバチバチバチバチバチバチバチアバチバチーーーーーーーーーーーー!!!!


一瞬にして、遥かの天高くの空から海のような暗い暗雲が立ち込めてきて、そこからだだっ広くてどこまでも伸びるような絶え間なく降り注いでいる真っ白い雷で構成されている超巨大な壁が右から左へ全長1500メートル以上で展開され、その雷の壁で以ってーー!!


バチバチバチバチババチバチチバチバチバチアバチバチーーーーーーーーーーーー!!!!


『グネイ~~!!!?ギギゲゲゲゲゲゲゲゲ~~~~~!?』


突進してきた巨大な亀がその超巨大な雷の壁で阻まれた途端、問答無用で夥しい程の雷壁の波力がぶつかってきた勢いを利用して、閃光と共に激しくて暴力的なまでに震えあがった雷壁の波動が本流となって、亀を電撃に漬けたように苦しめた後の数秒間だけでーーー!!


『グ~~!?キーゲ~~!?……………………』


スウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あの大型な島の様な亀が跡形もなく、消し滅ぼされ、小山のようなあれさえも秒数間だけで討伐できた、学院生最強にしてナンバーワンの実力を誇る現生徒会長、エルヴィ―ナ・フォン・ミラクリーズ である。


「す、すごいです!エルヴィーナ会長!よ、四大貴族の内に入っていないと聞きましたけど、まさかあれほどの強い『軍用級の精霊魔術』を放てるなんて……そして息遣いを見る限りさほど息を切らして聖魔力量の殆どを使い果たしたわけではありませんしー!これじゃ、まるで会長さんが先生よりー」


「強いって、言いたいのね、ジュディー?ふふふ……」


「ほえ~?そ、それは…」


クレアリスの問いに押し黙って何も言えなくなった複雑な顔を浮かべるジュディに、


「まあ、ジュディ~ちゃん。言葉を濁さなくてもいいわよ~~?だって、先生のワタシを見る限り分かるでしょう~~?確かに超~強力な軍用級の精霊魔術をワタシの精霊が放てるのだけれど、ワタシがあまりにも力及ばずってだけで、一回の大爆撃クラスの精霊魔術を使っただけでもこんなに何分間も聖魔力量の半分ほどを回復するまで休憩してなきゃいけないし、本当に役立たずな先生でごめんなさいね~」


「そ、そんな訳ないじゃないですか!!先生ーー!!長く持たないかどうか知りませんよそんなのー!だって、先生がいてくれるから、戦術の要重要ポジションとして務めてくれたから私達が聖魔力を殆ど温存できたということなんですよーー!!先生がさっきの『軍用クラスの精霊魔術』を使っていなかったら、私達二人だけで50体の闘志級と3体の剛力級を相手にしないといけなかったはずです!!さすがに先生もいない状態でオケウエーさん達までも参戦してこないままで私とクレアリスだけであれほどの数の世界獣を倒すことは、……ふ、不可能じゃないですかーー!!」


「ふふふ…ジュディのいう通りよ、先生。少しは自分に対して、もっと自信を持っていいのよー?先生の力があったから、こうしてうちらは無事で戦いの終幕まで生き残れるのよ」


「ジュディちゃん、クレアリスちゃん……あ、ありがとうね、みんな!力不足なワタシのためにそんなに親切に接してくれて~~。先生感動しちゃって今でも二人ともを~~!」


ぎゅ~っと!!


「きゃあー!むふっ~?何ですか先生ーっ!」

「むふっ、ふふ…あら、まああ~」


あまりの嬉しさ、涙をちょこっとだけ滲み出ているイリーズカ先生がジュディとクレアリスの側までよって、力強く抱きしめている最中なのだ。


「三人共、和んでいる最中わるいんだけどぉー!気を引き締めていかないとダメだよぉ!町から近くのあそこで反人力の気配がいきなり膨れ上がってきたんだよぉー!ヒルドレッドくんもう先に防衛に向かっているみたいだぁ!」


「「「ーーー!!?そうみたいですね!「またあれなの!?「もう~樹界脈もいい加減静かになってほしいものだわ~~!」」」


エルヴィ―ナ会長の忠告通りに、町の南方面の門の近くの一か所に樹界脈が見えるようになって出現したと同時にーー!


ピカア――――――――――――――――――ン!!!



いつもの閃光が走ったと同時に視界がクリアになっていくと、


…………………………


「先生、あそこから確かに世界獣の反人力の気配を感じ取れましたけど、姿がどこにも見えないんですが、どういうことなんでしょうー!?」


「今はただ観察してるだけでいいわよ~!ジュディちゃん~!ヒルドレッドちゃんが何故、今まで【オールズティニアの若き鋼の撲殺女】 と呼ばれるようになったか、自分達の目で知ることになるわ~!」



………………………………………



………………………



「どこにも見えませんわね」


大丈夫。


両目を閉じて、意識を研ぎ澄ませて、相手からの反人力が発される位置を正確に捉えるんですの!そうすれば!


『シシュシュシュシュシューーーーーーーー!!!』


「そこですわーー!」


ゴドオオオオオーーーーーーーーーーーーー!!!!

グチャアアアァァーーーーーーーーーー!!!!


そうでしたわね。


ただ両目を閉じて相手がどの位置から反人力を漏らしているかを感覚で追うことができればわたくしの勝ちですわよ、お~ほほほほ!


ドサ―――!!


そう。


あそこで、ステルス性の高い能力を持つ巨体持ちの植物人形の巨人、『グリーン・プラントゴレーム』という剛力級、雑兵クラスよりちょっと上に分類されるあれは不可視状態にあったのにもかかわらず、どこにいたか正確な位置を見抜いていたヒルドレッドによって、一振りの激烈な撃撲の後に、頭から胴体までめり込んで撲殺されたのだった。


「………」


槌矛を右手で握り持ちながら凛々しい佇まいで撲殺され沈んでいく剛力級を宙に浮かんで不動な姿勢を見せる冷然な顔を浮かべて見下ろしている様は、まさしく『戦乙女ヴァルキリー 』そのものの姿だ。



…………………………………



……………………



「これで全部片付けられたんですよねーー!反人力の反応も樹界脈の暴走もしなくなったようですし!」


「ええ、そうみたいよね。どういう原理で樹界脈が見えるようになって暴れ出していたか分からないけれど、きっと脈すべての起源である世界樹ワールドツリーで何か異変が起こってると推察してもいいのね、イリーズカ先生にエルヴィ―ナ会長?」


クレアリスが涼しい顔して青色の髪をかき上げながら聞くと、


「そう結論づけるしかなさそうな状況なのよね~~。普段、樹界脈はそもそも、何百年も決められたルートを通ってと分脈を世界中に伸ばして、一部の特定な限られてる場所でしか色んな分脈に散開して集中的に『ダンジョン』として分類された『世界獣の生息地帯』でしか強力な剛力級を産み出せないものだったよ~~!北のアズリア地域にも氷竜マインハラッドが壊滅状態にした比較的に分脈が殆どない村々や町へと飛んでいけたのもあいつの【氷死の界獣地】 って生息地からさほど遠くない距離にあったからだよね~~!じゃないと、襲って来たりしないもん~!だから、こうも堂々と通っていないはずの地域にも樹界脈が可視化して、剛力級をさもバーゲンセールさながらのように出現しまくるって原因を作ったのは―!きっと~」


「『世界樹ワールドツリー』に違いないィ!そういうことだよねぇ、イリーズカ精霊術教師」


「ええ!そして、可視化して暴走し出したら、沈静させるための条件はどうやら、『分脈から発生された聖魔力気を通して出現させた世界獣すべてを殲滅する』ってことわね~」


「だったら、尚さら早くオケウエーさんとオードリーさんのところへ加勢しに行くべきですー!オケウエーさんが飛んで行って向かっていった先には学院を中心に展開された『聖なる結界』よりもっと遠くのところへ向かうみたいですし、寮の近くで戦ったレッド・ワイバーンよりこのアイデールス の平野みたいな超巨大な剛力級が彼の前に現れても不思議じゃないので、早く増援に向わないとー」


「いいや、そこまで慌てることはないのよ、ジュディ」


「え?」


ジュディの焦燥感まる出しの態度に、クレアリスはただクールに微笑んでそう言っているだけだった。


「忘れたの、ジュディ?言ったはずよねー?オケウエー君っていうのはね、これから復活する邪悪なる極神を唯一討伐できる、【漆黒の魔王】という偉大なる存在になっていく者なのよー。だから、彼一人だけで十分のはずよ」


涼しい顔して、ただ冷静にそういう意味深なことだけを口にしたクレアリスだった。



…………………………………………………



………………………


_________________________________________


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