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三十六話:ジェームズ一行とヒルドレッド単身。それぞれの戦い。

ジェームズの視点:


タタタターーーーーーー!


周囲に騒ぎ出したり逃げ惑う住民達の間を巧みに避けながら、この大通りを進んで真っ直ぐに住宅街に入った区画に最初に見える右の通りを曲がっていく先に『都民立中等学院レイクミリアム』へと続く校門があって懐かしく感じるっすねー!


あ!中へ既に入っている世界獣の集団が暴れ出して木々、煉瓦の壁や本棟へのドアをぶっ壊してる最中だし!僕の古巣になんてことをー!許さねえぞー!


「エリス!リルカ!シャルロットー!校門の中のあれら見えるよなー!?レイジ・エープとクリムゾン・ヴォルーフの群れをー!」


「見えるんですよ、ジェームズ君!「視認できましたよ!「見えるけど、作戦はー?」」」


「僕が自分の【セフィーブレニエル】でバケモン共すべてを拘束するっす!その間にみんながあいつらを仕留めてくれー!」


「…こ、怖いけどやってみます!「分かりました、ジェームズ殿!「よしー!派手に行くねー!」


そうと決まれば話が早いっすー!


中には既に人影が一人もいなくなったようだけど、きっと教師達がもう避難を完了させたようっすね!


「形作られよーー!幾多の赤石で成されし不動の黙塊、我が声に応じ敵軍を縫い留めろー!【セフィーブレニエル】ーーーー!!」


そう叫んだ僕は右手を突き出すと、前方に光が生じ中から赤色で出来た石のゴーレムが出現したっす!僕の自慢の契約精霊っすよ!よっしゃー!やっと僕が活躍する番の『狩りの場』になるんっすよね!


「セフィーブレニエルーー!前方の世界獣全員に、【乱絡密網糸貫裁縫交(フィアース・エンタングリング=アンシーンネット・オブ・ピアーシングスレッド・シューイング)】を喰らわせろー!」

『あいよー、旦那ちゃん~!』


シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシューーーーーーーーー


命令を聞き届けた僕のセフィーブレニエルが素早く地面を太い脚で鳴らすと、そして胸部のところに穴を開けて、中から外へと素早いスピードで飛び出していくのが100以上も及ぶ貫通力の高い糸で、それが上空高くへと集結すると、いきなり複雑な絡み合う模様を形づくって、直下にある世界獣すべてに向かって模様を保つままあいつらの身体100箇所へと糸の先端が深々と貫きながらすべてが繋がった状態にするように縫い留められたー!


「ぐわおおーー!!「ぐらあ~?「ぎごうわあー~?「ぐわおお~?」」」」


「今だ、みんな!一気に殲滅するっすよー!」


「や、やってみます!『出でよー!自分の内なる心に寄生し恩恵を享受一匹の変蝶【シェールノッグ】よー!』」


「『具現化せよ、我が手元に一匹の白蛇となれ、【ミルヴァシュティン】ーー!我が敵に向かって【動作阻止石化目力(イーモビライジング・ペトゥリフィーケション・アイーズ)】を発動せよー!」


「ワールドビースト、ユーオール・アー・デッド!『獣殺消生赤犬、サンクトミーンよ参れ』ーー!【齧牙暴波頭咀嚼(チューイング・ファングズ・オブ・ウェーブヘーッド)】、四発ーー!!」


次々と契約精霊を出しているエリス、リルカとシャルロット。


「ちょちょちょちょちょちょ~~!!」

エリスの紫色の中型蝶々の姿をしている精霊、 シェールノッグはまず、門の中に既に入っているいくつかの煉瓦の壁を壊していた最中だったところをジェームズの糸に縫い留められ動けなくなった『クリムゾン・ヴォルーフ』2匹に向かって飛んでいくと、そして


ジョロジョロジョロジョロジョローーーー!!

夥しい程の紫色の水流を嘴から打ち出したー!


「ぐぁお~?「おぐわぉ~?」」

シュゥゥシュゥゥゥゥ…………………


それだけで、たった5秒という短い間に2匹が成す術も無く溶解していった!


「シシシシシシシシャーーー!シシシシシシューーー!!」

次に、リルカの手から小さな白蛇が放たれ、猛スピードで記念碑の銅像を爪のパンチで破壊してたのをジェームズの糸で縫い止められた残りの『クリムゾン・ヴォルーフ』7体に向かって、


「シーャーーーーーーーーー!!!」


白蛇ミルヴァシュティンの両目から閃光のような光が発生したかと思うと、次にその蛇の視界内に入っている全ての7体の クリムゾン・ヴォルーフがたちまち石化していき、そして塵となって崩れ落ちていった。


「ルゴオオーーーン!!ルゴンルゴンーー!ルゴーー!!」


最後は、本棟への入り口である両開きのドアーを既に全壊して中へ入ろうとして糸の貫通と絡み具合にて阻止されたレイジ・エープ4体に向かって、シャルロットの契約精霊である赤い色の毛皮をしている大型犬が口を大きく開けると、


ブアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!


犬の頭の形をしている小さな波動が四発もその口から発され、そしてそのレイジ・エープの身体に届くとー!


グチャギリズリィーーズリューーーーー!!!!グチャグチューズリューーーーー!!

「ぐわお~!?「ぐうゥ~~!?「あうグ~!?「ぐわアぁ~!?」」」」


その犬の頭部の形をしてる波動によって、噛み殺されるまで肉体を無慈悲に引きちぎられていったーー!


……………………………………


……………………


「これで全部片付けられたっすねー!」


「ジェームズ君、契約精霊の糸のウェブ…すごかったです!でも…敵味方が入れ乱れる戦場だったら当たらないか、糸?」


「わたしもそれが気になりますね、ジェームズ殿。乱戦状態だと流石に危なくありませんか?」


「心配無用っす!僕のセフィーブレニエルの放った【乱絡密網糸貫裁縫交(フィアース・エンタングリング=アンシーンネット・オブ・ピアーシングスレッド・シューイング)】は反人力を持ってる唯一の存在、世界獣にしか効きませんからっす!もし味方である我々『人間』に当たった場合、ただ素通りしていくだけっす!」


「やっぱりだね。あたしの思ってた通りだ」


「わーお、シャルロット殿って感がいいですね!ジェームズ殿の技の本質を見抜いていたとは…」


「優秀な人が多いのは、さすがはA組…といったところでしょうか?」


シャルロットが正確に僕の糸の技に関しての人間への無害さを予想したのを聞いて賞賛を上げるリルカと同じC組のエリスだったけど、僕はというと、


「まあ、一応味方の能力について先入観なしに、予測せずに訊ねることができることも何かと役立つこともあると思うっすよね!シャルロット嬢さんー!僕への信頼…というか、感だけで能力の本質を推察することは美徳だが、たまには自分の感だけに頼らずに、味方への確認もしておいた方がいいっす!分かる?」


「善処する。あたしはいつまでも感に従って戦ってきたから…」


「あ~はは……まあ、ここでの戦闘も一旦落着したようだし、ヒルドレッド嬢さんの加勢にでもいくとするっかー!」


タタタターーーーーー!


それだけ言うと、急いで次の戦場へと向かっていく僕達4人の聖エレオノール精霊術学院生達。


前のと違って、もう契約精霊なしの足手纏いだった僕達じゃなくなったので、今回だけはヒルドレッド嬢さんを困らせることなく十分な戦力になってあげられるはずっす!



…………………………………………



…………………


ヒルドレッドの視点:


「お~ほほほほほほーー!たかがクイーン・アント一匹の貴方がわたくしに挑もうとするなんて、身の程を弁えておきなさいなー!『我が白盾聖騎士アールドヴィオーレ、わたくし自らの武器と盾になって』ーー!」


シュウウウウーーーーーーーーーンンン!!!!!


2分前、『王立中等学院レイザリアー』の近くに着いてきたら、門の前で隊列を組んでいた大人の魔術師達と制服を着ている中等学院生何人かが見えましたので、よく眺めていたら、彼らの先にある大通りに陣取っていたクイーン・アント一という剛力級を視認しましたわね。


交戦をずっと続いていたような両方はどうやら、学院側の隊列から色んな火炎属性の【四元素魔術】を放っていた教師と学生さんを見ましたけれど、どれもが第一階梯と第二階梯の初級クラスばかりでまったくといってクイーン・アントを傷つけられずにいたようでした。


攻防の内、攻撃を受けて反撃に転じたクイーン・アントというと、バケモノの触角からは毒性の高い水流が発射されていきましたけれど、運よく教師陣の中には【小規模防衛障壁】がとっても得意な方がいましたので、難なく防げたようでしたわね。


って、防御系の魔術が得意のレイザリアー教師って、確かにクライヴ先生でしたわよねー!そうだと確認できた途端、急に懐かしさから触発されたのかついつい嬉しくなったわたくしが両方との間に割って入って、そしてーー!


シュウウウウーーーーーーーーーンンン!!!!!

ピカ―ーーー!!


さっきの掛け声を唱えた後、強烈な真っ白い光がわたくしを包み込んでから、次には右手に白い色の槌矛つちほこが顕現され、そして逆の手には文様意匠が刻まれてる丈夫な小型な真っ白い盾が出現し手で握り持っているようになりましたわ!


両陣営の中間に割り込んできたわたくしが自分の契約精霊、『アールドヴィオーレ』を武器化しましたわよー!おほー!


これにて終わらせてあげますわ、図体だけデカい蟻の雑魚ーー!


「ヒルドレッド嬢ー!助けに来てくれたのか――!?」


「話は後ですわ、クライヴ先生!オードリーのもの真似という訳じゃありませんけれど、まずは華麗に、かつスタイリッシュにゴミの掃除をしてから挨拶しますわ、おほ!」


プシューーーーーーーー!!!

「気を付けてヒルドレッド―!『溶解毒水撃』だー」

ズシューーーーーーーーーーーー!!


たった一振りの槌矛で、放出されてきたあれをこの『白霊気流』が充満している槌矛で消し去りましたのね。


ちなみに、『白霊気流』はわたくしの『アールドヴィオーレ』だけが有する、禍々しき反人力の存在を真っ白い霊力の載せられている気流で浄化できる特殊な聖魔力のこと。


普通の聖魔力が載せられてる『精霊魔術』と『四元素魔術』でしたら、世界獣に攻撃が当たっていても相手の身体を『物理的に破壊』、もしくは何らかの『状態異常誘発』や『特殊な方法で世界獣の本体そのものをなんらかの物質へと変えられる』んですけれど、(例えば石化化するとか)ですが、わたくしの契約精霊『アールドヴィオーレ』だけが世界獣ワールドビーストからの攻撃や本体そのものの発している『反人力』のオーラを消すことができる唯一の精霊。


でも、『3体の大聖霊』ならどうでしょうー?わたくしのアールドヴィオーレみたいな特質を持ってそうですけれど。これはオケウエーサンから情報収集しないと、ですわね!あるいは、偵察ってところなのかしら?


つまり、こんな風にクイーンアントからの『溶解毒水撃』も跡形もなく一瞬で消せるし、そして本体にこれを叩きこめば、物理的に破壊っていうのは出来ませんけれど、バケモノの内側に宿る『反人力』そのものを消し去れて、反人力をなくした只のどデカい蟻に成り下がったでしょうそれを一般人や魔術の心得を持てない普通の兵士でも矢と魔道兵器じゃない普通の剣で傷つけられるようにできますし。


そして、反人力を内側から消し去った後、わたくし自身が普通の『四元素魔術』、大得意の『水系魔術』で物理的破壊できますわ、おほ!


「会話中でしたのに出しゃばってくるとはまあ、お行儀の悪~るい蟻ですこと!これでも喰らっておきなさいな、おほ!」


タ―――――――――!!

天高く跳躍したわたくしでしたけれど、


プシューーーーーーーーーーーー!!プシューーーーーーーーーーーー!!プシューーーーーーーーーーーー!!プシューーーーーーーーーーーー!!ズシューーーーーーーーーーーー!!プシューーーーーーーーーーーー!!


「あら、単細胞な世界獣よろしく、学習能力がないですわねー!効かないとー!」


ズシューーーーーーーーーーーー!!ズシューーーーーーーーーーーー!!ズシューーーーーーーーーーーー!!ズシューーーーーーーーーーーー!!ズシューーーーーーーーーーーー!!ズシューーーーーーーーーーーー!!


「何度も言えば、分かるんですのー?脳無しなバケモノである貴方に待つのはー」


グちゃ――――――――――――!!!!

『きげえーーーーー!?』

ドザーーーーーーーー!


………


「頭部破壊、のみですわ!お~~ほほほほほほほー!!」


クイーン・アントの頭部をわたくしの電光石火なスピードで振り下ろした槌矛で力強く撃撲し、衝撃で甲羅が破壊され中身の肉片と緑色の血までもが噴き出して、って~!?


「きゃああーーーーー!!!汚いですわー!バケモノの血、肉片、わたくしの絹のように磨き上げケアーしてきたお肌に付着ー~~!あ、アールドヴィオーレ、早く綺麗にしなさいな!」

『御意じゃ。だから何度もゆったじゃろうが、ヒル嬢!直接に殴っていては身体につくから遠距離から『水系魔術』だけで放てばいいんじゃってー!これで何百回くりかえしてきた台詞じゃって思うたか?』


ピカ――――――!!


真っ白い光源がわたくしの全身を光り輝く包み込んでくれた後、すぐに服や顔に付着した汚いクイーン・アントだったゴミの汚くて不潔な残滓を身体中から綺麗さっぱり清めることができましたわ!おほ!


ちなみに、確かにわたくしのこの槌矛には世界獣が発している反人力だけを消し去ることができて、他の武器化精霊のように聖魔力が武器に載せられてるままの上乗せ効果での物理的破壊ができませんけれど、ですが『わたくしの身体自身』なら、聖魔力を集積したり集中することもできましてよー!


いつまでも『身体能力強化』を発動しっ放しの戦闘も疲れるし、だからお母さんに言われましたわよね、小さい頃から訓練を行っていた屋敷の鍛錬室にて、


「ヒルドレ、我が娘よ。オマエのものとなったばかりのアールドヴィオーレがあまりにも特質すぎる能力を持っている故、これから戦いに困ることもあろう。だが、オマエ自身の身体を鍛えて、腕力だけがとびっきりに万丈で強力なまでにトレーニングすることができれば、ただの腕力任せの一振りするだけで武器化精霊を撲殺力の高いものに変えられるぞー!」


それは、11歳のわたくしが我がオールズティニア家の管理している【白麗白聖祭殿】という家宝的な祭殿にて、そこに保管されている冬眠状態のアールドヴィオーレを受け継いだわたくしに助言してきたお母さんの昔だった頃のこと。


そう、要するに、聖魔力が載せられる精霊魔術が出来ないならば、ただ聖魔力を腕や脚に結集させ、単なる腕力だけで武器を振り殴ればいいだけのことですわー!おほ!


ちなみに、この左手の盾の方は相手からの聖魔力を防ぐようの防具なので、精霊術使い同士で戦う場合、この盾を使って相手からの精霊魔術や魔術の魔技から身を守れますわね。


しかし、いつもオードリーと決闘を繰り返していたわたくしがずっと彼女からの数々の強い氷性精霊魔術をこの盾があっても、全身が氷漬けにされるのを防げなかったんですわよね!『力の差』があったからですわ!


でも、今のわたくしは違いますわ!


オードリーの災乱弾五円陣撃をも防げぐだけじゃなくて、はじく事もできるようになった現在の防御力も去年よりアップさせてきた今年の私なら、そして、あの奥義までもマスターしたなら勝てない訳がありませんわ!


前のルネヨー・フラックシスでの一件でも、オードリーが自身の精霊を氷の竜巻にしてわたくしの張った障壁にぶつからせてきても彼女の予想した通りに直ぐに破壊されることはありませんでしたわね!


まったく!あの時、ジェームズとジュディが一緒に障壁に入ったままにしても影響を及ばさないはずなのに、計算違いも甚だしいですわ、オードリー!


「ヒルドレッド嬢ーー!!見事な戦いぶりだったね!去年、オードリー嬢と『遊戯室』での決闘以来の洗練された動きに見えたよ!」


「お~ほほほ!それほどでもないですわ、クライヴ先生!わたくしはただお世話になっていたここに困っているみんなを助けたくて参ってきただけですわ」


「それについても感謝するよ!助けてくれて本当にありがとう、ヒルドレッド嬢!私達だけでは到底あのクイーン・アントを討伐できなかったので、すごくありがたい!」


「おほほほ!どういたしまして、クライヴ先生!それでは、みんなの安全も確認できましたし、他に知り合いもいなさそうですし、これにて失礼させて頂きますわね、レイザリアーのみんなさん!」


タ―――――!

「あ!……もう行ってしまったか」


「先生、さっきの人誰ですか?お強そうなお姉ちゃんだし!それに、そのう……」


クライヴ先生にそれを聞いた男子学生がいるけど、どうやらその子の顔が茹でたように赤面している様子だ。


「もう~!ジームくん!なにデレデレしてるのよ~!さっきの姉ちゃんは年上で知らない人でしょうに~~!(まったく!わたしという者がいながらなにだらしない顔してんのよ!)」


「おや?言ってなかったっけ?さっきの彼女は、ね…」


ビュウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

空を飛んで行っている遥かあそこの空にいるヒルドレッドを見上げたまま、クライヴ先生が少年にこう続く、


「彼女は、【オールズティニアの若き鋼の撲殺女】と呼ばれる、世界獣を今まで何百回もただの武器化精霊で撃撲してきた恐ろしいお姉ちゃんだったよ!」


ビュウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!


「おほ!ジェームズサン達の聖魔力の反応が膨れ上がってからあっち側にいた反人力の気配も消えたし、きっと彼らが片付けてくれたんでしょう!なら、わたくしが加勢しに行くべき方はー」


オードリーは昔からのライバルですし、恩を売るために加勢しに行っても邪魔だって突っぱねられるだけが落ちですわね!そして、彼女を負かしたこともある、あの名高き『愛の大聖霊様』までと契約できたフェクモからの『奇跡の南地男子』も彼女の増援に行ったみたいですし、なら!


ビュウ―――――――――――ん!ター!


さっき飛んでいたけど、町の広場で着地したわたくし。そして、スカートのポケットから個人用の魔道通信機を出す。


「もしもし!あ、はい、ヒルドレッドですわ。今から『それ』を回してきて頂戴」


…………


執事長アダムが通信機の応対に戻ってくるまで待つと、

「ええ、そうですわ。目的地は、アイデールスの町 です!今すぐ行きますわよ!」


そう、わたくし自らがお手助けに行っていいのは、イリーズカ先生一行の方ですわ、おほ!


そして、オケウエーサン!

待っていて下さいな!


直ぐにこんなゴミどもを一掃して、そして全てが落着した後の明日で、貴方の番がきますわね!


愛の大聖霊だか何だか知りませんけれど、わたくしがこの前の一月間の訓練でやっと習得した奥義の最初の餌食になってもらいますわーオケウエーサン!


オードリーと再戦する前にお覚悟なさい!


「お~~ほほほほほほほーー!!」


魔道飛行車マジック・フライング・カー』がやってくるのを待つ間に、この先の展開がすごく楽しみでならなかったからついつい高揚した気分のままに破顔しながらバカみたいな高笑いしてしまいましたわたくし。


...お恥ずかしいながら。



…………………………………………………………



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