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チラシの裏  作者: あきの
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女のおしゃべりは相互ケア、の話

 自分の意見を差し挟まずに聞くことができていないという自覚がないなら、しゃべる聴くの分量は平等に! って言っても理解できないのか……。


 しゃべることが目的の会話、無意味無価値ではない。聞いている人にとって「内容がないよう(泣)」でも、しゃべっている人にとって、それは話題にするだけの価値を持つ。

 あなたがとくとくと披露する『価値のある知識』が相手にとって無価値、ってことはあるんだよね。しゃべることが目的の言葉をあなたが無価値だと感じるのと同程度に。


 女性は友人知人と『しゃべること自体が目的』の会話で己と相手をケアしあっている。男性も男性同士でそうすればいいのに。男性同士でバカ話をして盛り上がれる人のほうがメンタル強そう。こまめに鬱憤吐き出せているからかもしれない。


『しゃべること自体が目的』

『お互いに話す役、聞く役を同程度に交代』

『話の内容自体は大抵無意味。重いと相手の負担になるから煮詰めない』

『解決は自分で』

『自分にとって価値ある話題も、相手にとって価値がない可能性ある、と思っておく』

『お互い様のバランスが崩れる相手とは、そっと距離を取る』


 おしゃべりでストレス発散、条件的なものをあえて上げるとしたら、そんな感じかな。


 たとえばストレスを、ガマンしてガマンしてガマンして耐えられなくなって吐き出す、みたいなものは、もう素人の手に余るカウンセラー案件なんだよ。そんなクソデカ感情、プロでも投げられたら困る。プロは仕事として対応してくれるだろうけど。

 素人同士なんだから、イラッとしたネタをぐるぐる思い出す前に、聞いてもらって共感してもらってガス抜きして手放すくらいがいい。怨みつらみに煮詰めない。


 価値のあることしか話したくないっていうのは、賢く見られたい自意識とかがあるよね、と自分の胸に手を当てる。すごい、賢い、かっこいい、って思われたい気持ちがある。意味のない話をバカにするのも同根。


 選びに選んだ価値ある話題だから、話し手は「聞く方にも価値がある」と思いたいだろうけど、聞く人にとって価値があるかどうかはわからないよ。価値があったとしても、だらだら話されたら飽きるし。

 聞きたいです、と乞われた話題以外はたいてい、聞き手にとって無価値ですよ。聞き手に聞く準備ができているから、価値がある。社交辞令で「聞きたいです!」を使いすぎて、見分けつかなくなってません?

 話題に内容があってもなくても、聞き手には大抵無価値。だから、しゃべるなら同じだけ聞く。


 価値あることをしゃべってるつもりの人は、聞いている人にもメリットをもたらしているつもりかも。負担かけているなんて微塵も認識していないだろう。「さすがです」「知らなかった〜」「すごい!」「センスある!」「そうなんだ〜」は接待だから、聞き手にコストかかってるよ。上手な聞き手相手は、気持ちよくしゃべれるでしょ。相槌打って聴くことは、キャバとかの代金と同程度の価値がある仕事と思えば、わかりやすいか? カウンセリングもお高いらしいね。

 女同士ならお互い様か、見合わなければフェードアウト。男女だったら、どうですかね?


 しゃべることが目的だから内容はとりとめない女性同士の会話。もちろん女性でも下手な人はいるし、無意味だと感じて避ける人はいる。価値観の違いから、片方にすごく負担がかかっていることもある。

 でもまあ、『本人のいないところで悪口三昧』も含めて、自分に合うコミュニティを探しているのだと思えば、無意味無価値だとバカにするほどのものでもないかもしれないよねぇ……。

 他人をバカにする冷笑的なコミュニケーションよりは、他人にイヤな思いさせないだろうし、傍若無人でもないし。


 もちろん、労力に見合わないからしないという選択もありですよ。雑談できないからダメってことはない。

 酸っぱい葡萄よろしく、やりたいのにできないから腐す、っていうのは、当人の人生にとって有害かもしれないけど。

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