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チラシの裏  作者: あきの
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求められている男らしさの話

時代も変わってきましたが、三つ子の魂百までというくらいだし、なかなか価値観変わりませんよねぇ……。他人を批判するために使わないようにしたい考え方、という自覚はある。

特定の誰かを批判するものではありません。

 しばしば男性は「妻子を守る」と言うけれど。


 現代日本で起こりうる『危機的状況』ってなんだろう?


 無差別殺傷するキチ? そんなもんに向かっていくなよ、男性も。相手は無敵だぞ、社会的ルールを守る気ないんだから。子ども抱えあげて妻の手を引いて逃げるのが一番。人を押し退けて自分が先に逃げるのはみっともないが、譲り合いで逃げ遅れるよりは先に逃げて通報するほうがよい。安全な場所にいた他人からの『後出し孔明(マウント)』は聞く価値なし。自分と家族のPTSD(キズ)を治そう。


 たとえば天災? 甚大な災害に慣れている人なんていない。「いざというとき妻子を守る」って決意が力を発揮する日はくるだろうか? こないほうがいいけど。きたとして、被災した当事者である自分自身も守りながら妻子を守れる現代日本の男性って……希少種じゃないだろうか……。そんなに期待してるかなぁ、男性にばかり……?


 スキルも知識も能力もないけど『その役割を求められている』って思い込んで、できもしないリーダー役に躍り出て引っ掻き回す人よりは、「妻子を守る覚悟はあるが全体の命を背負うだけの能力はない!」って言ってくれる人のほうがむしろありがたいわけで。三人寄れば文殊の知恵ができるから。

 自分の能力を冷静に判断して、その場面で周囲へ表明できる強さを持った人に対して、「男なのに情けない」とか言う人は、間違いなくどんな場面でも他罰的な発言をする性格だから、取り合わなくてよし。


 で、家族ならば、自分自身のことを確実に守れないなら、ともに協力して乗り切っていこうって言える人のほうが、遥かに安心感もたらしてくれそうだけどな。「女子どものために死ね」と発破かけるのは、たいてい先達男性である。そういうものだと教育されて生きてきたのは男性だけではない。女性の口から出ることももちろんあるだろう。


 でも、これからの人生を共にしようと結婚した配偶者にさっさと死んでほしい女性はあんまりいないと思う。コミュニケーション不全の結果、嫌悪感から死んでほしいって気持ちになる人はいるだろうけど。そこまで行く前にそういう関係は解消したほうがいいね、さっさと。殺意を実行するなら殺人犯だし、「これだから女は」とひとくくりにされる筋合いはない。「これだから男は」もひとくくりにしたらいけないわけだが。反社会的な思想や人格の人は(男女とも)除く。

 ええと、だから、自分を守った上で他人を助けるスキルを持っていない人は、自分ががんばらなければと思いつめて突っ走るのではなく、手を取り合って助け合おうってこと。夫婦は役割分担があったとしても、対等な立場なんだから。


 現代日本の女性が求めているのは、一人の人間としてコミュニケーションを取ってくれる男性、だと思うんだけどな。『(男性の頭の中にある)女性(像)に仕える騎士』ではない。現実に生きている一人の人間として扱い、こういう手伝いがほしい、こういう手伝いはいりませんと話すことのできる相手。こういう手伝いはできません、って言うことのできる関係ね。


 となると、いわゆるマイルドヤンキーやパリピのコミュ力のほうが価値を持つかもしれない。


 コミュニケーションのとれる相手としか、恋愛や結婚は考えにくいだろう。「セクハラ行為者とか痴漢とか言われたくないからナンパもしないが話しかけることもない」ような男性は、選択肢にすら入らないからね。見えないものは選べない。

「自分は存在してる!」と世界の片隅で叫んだとしても、あなたも誰かにとってのモブキャラですよ。あなたにとって見知らぬ人の人となりがまったく未知であるのと同様に。

 失敗を恐れず挑戦する、失敗は成功までの経過に過ぎないと行動する人は、選択肢に上がりうる。コミュニケーションは試行錯誤の連続。



 そういえば昔、シンデレラ症候群って言葉があった。白馬の王子様が迎えに来てくれる(いつか運命の人が現れる)のを待つ女性を揶揄する言葉だったけど。積極的でエネルギッシュな女性が幅をきかせていたバブルのころか?

 今は白馬のお姫様に見つけてもらうのを待っている王子様がだいぶ増えたようにも見えますね。揶揄したらめっちゃ絡まれそうだけど、ラノベとかそういうシチュエーション多いねぇ……。自ら馬に乗るお姫様は舞踏会にしか現れないの王子様には興味なさそうだが。


 リスクを承知で動く人にとって、リスクを嫌って動かないくせになにかを得たがる人は目障りだろうから、揶揄。しかし多様性として許容したいところ。わたしは動きたくないから多くも望まない。それがいいか悪いかはともかく、リスクを承知で動くことはどえらいストレスだから仕方ない。



 もちろんだが、フィクションは空想、妄想、創造なので、エンタメとして存在していてください。

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