トナカイとリリーのダンジョン探索
「今日は冒険者っぽいことをするのよ!」
「うん、今日の仕事は気を引き締めないと、私達でも危ない」
「うむ、なんせ今回のお仕事はー……」
『封印のダンジョン』
「「……」」
「とりあえず回想スタートなのよ!」
「あなた方しか頼めないんですお願いしますぅぅぅぅ!」
「冒険者ギルドの扉を開けたら、急に受付職員が飛び出してきた……」
「うむ、まるでトナカイたちが来ることを知っていたかのような、思い切った飛び出し方だったのよ!」
「あーそれはですね、そろそろ来るっていうのが直感的に分かったんですよ。これもお二方とわたしの絆が成せる奇跡ですね!」
「「……」」
「な、何でそこ黙るんですか!? ってそんなことよりこの依頼をお願いしますぅぅ!」
「とりあえず依頼の詳細を教えて。話はそれから」
「いつものように二つ返事で受けてくださると思っていたのに……」
「今まで二つ返事で依頼を受けたことなんてなかったよね?」
「うむ、リリーがしっかりさんだから、トナカイも安心なのよー」
「……褒めても何も出ないんだからねっ!」
「トナカイさんに何を言われたのか分かりませんが、照れながらお菓子を差し出すリリーさんは可愛らしいですねぇ」
「早く依頼の説明をしてほしい」
「えぇぇ……切り替えの早さが尋常じゃないですね!? 立ち話もなんですから、こちらにどうぞー」
「「はーい」」
「……封印のダンジョン?」
「はい、最近発見されたダンジョンなのですが……入った者の能力を制限する、不思議な力が常に働いているらしくてですね、なかなか調査が進まないんですよね」
「そうなんだ。能力はどのくらい制限されるの?」
「……このくらいに」
「えっ? いや、小指一本立てられてもよく分からない」
「小指の先はどの力しか出せなくなるんですよっ!」
「最初から口で言ってよ分かりにくい! というか聞いてもやっぱり分かりにくいよ!」
「す、すみません……体感的な話なので表現が難しいんですよ。なんせかなり制限されるとしか言いようがありませんねぇ」
「そうなんだ。じゃ、お断りします」
「えぇぇ!? ここは『面白い、我らの力を試すにはちょうど良いわ! ふははは!』とか言いながら快く受けて頂くところじゃないですか!」
「何その口調……私はそんな話し方じゃないもん」
「リリーのほっぺが膨らんでるのよ。えいっ」
「ぷひゅっ……トナカイ後で反省のポーズね?」
「なんとっ!」
「はい、回想おわりーなのよ!」
「そうだった。トナカイ反省のポーズまだしてないじゃん!」
「……なんやかんやで結局受けることになった封印のダンジョンの調査、はーじまーるのよーっ!」
「ちょっとトナカイ、トナカイってばーっ!」
トナカイたちが調査することになった、封印のダンジョン。
二人は無事に帰還することができるのか!?




