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トナカイのクイズ大会

「ねぇトナカイ?」

「どしたんリリー?」

「何を作ってるの?」

「これはねー、クイズ大会のセットなのよ!」

「なんでクイズ大会なの?」

「むふー、それはねー……回想スタートなのよ!」



「今日もいい天気なのよーっ。何かいいことがありそうなーのよーうっ」

「んー? 広場で何かやってるのよー?」



「パンはパンでも、食べられないパンは、パーンダ?」

「えっ……お、おう。お前クイズってどういう流れでやるのか、知ってるか?」

「ばっ、ばかにすんなよう! 僕だってそのくらい知ってるって!」

「へー……そんじゃ次は、おれからクイズ出すぞ?」



「クイズやってるみたいなのよ。あっ、思いついたのよっ!」



「回想終わりーなのよ!」

「うん。いつもながらトナカイは単純だよね」

「むふー、褒めても何もでないのよー」

「褒めてないんだけど……まぁいっか。ところで聞きたいんだけど」

「どしたんリリー?」

「何で回答者、私だけなの!?」

「クイズのセットを作るのに夢中で、考えてなかったのよ!」

「そうなんだ……私が他の回答者を探してこようか?」

「よろしく頼むのよ!」



「うーん、トナカイにはああ言ったものの……友達いないんだよね」

「あっ、あれを誘ってみよう。たしかあっちの方角だったかな? 手紙を書いて……これにくくりつけて、と。とんでけっ!」



「今日も湖は平和ね。トナカイたちは今頃、どこで何をしているのかしらね……ハッ! 殺気!?」

「……危なかった。この矢、どこから飛んできたのかしら? よく見たら紙がくくられているわね。なになに? 『これはダミー』……はぁ? あぶなっ!?」

「ちょ、ちょっとかすった……精霊である私を狙うなんて、どこの誰が!?」

「あら? この矢にも手紙が。『早く来てね』何なのよこの手紙……この矢が飛んできた方向と角度、速度から計算して、あっちね!」



「遅いよ! あれから三日もかかってるじゃん!」

「無茶言わないでくれるかしら!? むしろあんな矢文でここまで来れた私を褒めなさいよ! ……で、何なのかしら」

「クイズ大会だよ? トナカイの出す問題に答えるんだよ」

「司会のトナカイなのよ! リリーとアクアのクイズ大会勝負なのよ!」

「最初は回答者が私一人だったから……ね?」

「ね? じゃないわよ! 矢文で怪我しそうになったじゃないの! もっとまともな呼び方しなさいよ!」

「次からはもう少しちゃんと狙うことにする」

「いや、手段を変えなさいよ!」

「そんじゃ、さっそくクイズ大会、スタートなのよーっ!」



「第一問! 今日の晩御飯は何なのよー?」

「「わかるかーっ!」」

「二人とも少しは考えて答えて欲しいのよ! ちなみに今日は楽しいバーベキューの予定なのよー」



「気を取り直して第二問なのよっ! お肉が安く売っているお店はどこなーのよ?」

「そんなの、日によるじゃないの!」

「ぴんぽーん!」

「はいリリー!」

「えっ……? これ口で効果音出すやつなの?」

「別にぴんぽーんって言わなくても良いのよ? でも言った方がテンションが上がるのよ!」

「そ、そうなのね。善処するわ……」

「アクア、話が長い。そろそろ答えさせて」

「ご、ごめんなさい」

「肉は狩れば無料!」

「正解なのよ!」

「えぇ……そんなのアリなの!?」

「うむ、正解かどうかはトナカイが判断するのよ!」



「なかなか良い勝負なのよ! 最後の問題を残した現在、リリーが三点リードしてるのよ!」

「これは勝ちが見えた」

「む、無念よ……」

「ちなみに最後の問題は点数が十倍なのよ!」

「えぇっ!? 点数高すぎだよトナカイ!」

「まだ逆転のチャンスが! でも、確か今までの問題数、九問……途中の問題の意味がないわね」

「ちなみに、点数の高さに応じて今晩のご飯が豪華になるのよ! がんばるのよ!」

「「そういうのは先に言ってよトナカイ!?」」

「そんじゃ最後の問題なのよ! トナカイが一番好きなものは、何なのよ?」

「ぴんぽーん!」

「はいリリー!」

「トナカイが一番好きなものは……」

「好きなものはー?」

「もちろん私、リリーだよ!」

「ぶぶーっ、不正解なのよ!」

「ガーン!? わ、私はトナカイの一番じゃ……なかった……」

「ちょっと可哀想だけれど……残念だったわねっ!」

「リリーはものじゃないから間違いなのよ!」

「えっ……じゃぁ、私のこと……好き?」

「リリーのこと、好きなのよ? 大事なパートナーなのよ!」

「! トナカイぃぃ!」

「なにこの状況……」



 イチャつく二人を見せつけられてげんなりする、アクアであった。

 ちなみにトナカイの一番好きなものは、『ごはん』だったそうな。

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