プロローグ 『壁から尻はいい文化だ!』
目の前にある2本の斬撃が襲いかかってくる。1つは上段からの振り下ろし、もう1つは下段から横薙ぎ。
2体の敵から同時に繰り出された攻撃を事も無げに、バックステップで避ける。
それを見越してか、3体目の敵が背後から奇襲を仕掛けるように攻撃をしてくる。
背後の攻撃には手に持っている武器でガードし、鍔迫り合いのような状態になる。
ガードするために足の止まったところを見越してか、4体目の敵、頭上から刺すように攻撃してくる。
「◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️」
ボソリと呟くように何かを言う。その瞬間、気温が急激に下がり、氷のような、薄い透明なものが、自分の武器にまとわりつく。
3体目の敵が氷を纏った武器に怯み、ガードが緩んだ隙をつき、4体目の敵の攻撃の軌道上に3体目の敵を誘導する。
「ギャギャッ!!」
「ギャギッ!!グフ...」
見事に攻撃を当てさせ、3体目の敵が倒れる。味方を倒した動揺か、動きの止まった、4体目の敵を武器で倒す。
「ふぅ...あと2体...」
前を見れば、忌々しげに睨んでくる2体の敵。
そして、後ろを見れば、数々のアイテムドロップが落ちている。
「後で拾わないとな。でも、待ってはくれそうにないよな・・・・・」
左右に分かれて、攻撃してこようとする敵に対して、同時に攻撃させないよう、右の敵に肉薄する。
一対一なら、負けはない。自身の接近に気づき、迎撃するように攻撃を合わせてきたが、自分の武器が相手の武器に触れた途端、また、相手が怯む。
隙を晒した敵に武器を振るい、右の敵を倒す。遅れて左も合流するが、すでに振りかぶった武器を振り下ろし、それと同時に武器にまとわりつく氷が、爆ぜた。爆ぜた氷に巻き込まれるように左の敵が倒れる。まとわりつく氷が消えたが気にしない。
最後の敵が倒れて、数秒。
扉から4体の敵が入ってくる。部屋を見渡しても、扉が一つ、その他はだだっ広い空間があるだけ。
「どうしてこんなことになってしまったのか……」
ここにくるまでの記憶を遡る。
あれは……確か……、壁から尻が生えていた。




