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筋肉転生~異世界で筋トレしていたら王になっていた件~  作者: suna
錬金術師団・夜

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8/62

バトル

ーー錬金術師団・夜のアジトーー


レオを囲むのは10人。なぜか全員、木の枝を握っている。


(それで戦うつもりなのか?)


と考えていると突然持っていた木の枝が鉄の剣になった。剣を投げつけてくる。


「うおっ!」

俺は驚き、とっさに頭を防御しながら、魔力を運動エネルギーに変換した。体に当たった剣を、刺さる前に弾いていく。


ガラガラガラ、剣が床に落ちた。


周りがきょとんとしている。一瞬、間をおいてざわめきが起こる。


「なにが起こったんだ?」

「こいつ、体がおかしい!筋肉が膨れ上がってるぞ!」

「まさか・・・筋肉で弾いたのか!?」


ザワザワ


普段レオは、目立たないよう、魔力量を制御している。魔力は、平均でも5cm、30cmでスーパーエリートらしい。レオの魔力量5mという数字は、まさに規格外であった。


人が集まってくれば、制御した魔力量では太刀打ちできないかもしれない。レオは魔力を解放した。


「あ、ああ・・・。」


囲んでいた男たちは、足をふるわせた。顔は絶望に歪んでいる。


魔力量の大きさは、すなわち変換できるエネルギーの大きさだ。自分たちの攻撃では傷一つつかないこと、相手がその気になればすぐに踏みつぶされてしまうこと。それを悟った男たちは全てをあきらめたのだった。


(なんだ?もう襲ってこない?動きが止まっている。)

いったん周りの動きが止まったのをみたレオは問いかける。


「さらった子供はどこにいる!?」


「・・・」


返事がない。聞いただけではさすがに答えてくれないか。

なぜか誰も動かない。声をかけても返事がない。このままでは状況はなにも変わらない。レオは警戒しつつも、一歩、動いてみた。


「ひいっ!」


歩いた先にいた男が悲鳴を上げる。

レオは気づいた。この男たちが自分の魔力量に怯えていることに。


とはいえ自分を油断させるための演技の可能性もある。動きが止まっているうちに敵を振り切り、改めてバベルを探そう。

レオは魔力を自分の体の運動エネルギーに変換し、急いで先へと進んだ。


ーーアジトの奥ーー


10歳の少女バベルは一人、絶望していた。森で遊んでいたら突然、袋に詰められ運ばれた。運ばれた先は知らない場所。黒づくめの男たちが大勢闊歩する場所に放りだされ、手足を縛られている。


「このガキ、なかなかいい顔立ちしてるじゃねえか!このあと死んじまうんだからもったいねえよなあ!」


「プッ、お前、ロリコンかよ!まあどうせ死ぬんだしちょっとくらい遊んでもいいんじゃね?」




(私、これからなにされるの?死んじゃうの?)


「ふへへ!そうだよなあ!」

男の一人が、バベルの髪に触れようと手を伸ばす。


(お父さん、お母さん、助けて、、、!)


少女は涙し、祈った。この状況から救われることを。












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