剣術修行
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(やっぱり、筋トレのアピールには剣や魔法のことも知らなくちゃいけないよな。筋トレのどこがいいのか自分で比較しないと。大会まで2ヶ月ある。少し練習してみよう。)
「レオ殿。ダンブル殿から聞きましたが、ガリスト主催の闘技大会に出場なさるのですか?」
「あ、グレンさん。そうなんですよ。筋トレをもっと普及させる為に必要かなと思ったので。でも僕、剣や魔法に詳しくなくて。そういえば、グレンさんば剣が得意でしたよね。もしよかったら僕に指南いただけませんか?」
グレンは、レオを心配していた。
「ガリストは、プニオの上司。もしかすると、プニオを倒したレオ殿に報復を考えているかもしれな...?えっ!?私がレオ殿に剣術を!?」
ガリスト主催の大会にでることのリスクを説こうとしていたところだったが、レオの言葉が話の途中で頭に入ってきたところで、話が終わる。
「ええ、グレンさんさえよければですが。」
「もちろんです!是非私にお任せください!」
(レオ殿と剣術修行...一緒に...)
グレンは今話そうとしていたことを忘れたのだった。
***
「さて、早速ですが、剣の指南をさせていただきます。」
「はい!お願いします!」
「残り2ヶ月ということで、実際のところあまり時間はありません。いろいろな剣を試したいところですが、ここは一つに絞って練習しましょう。」
「剣はどんな剣があるんですか?」
「基本的には、長さと幅によって種類が決まります。まず、私が使っているロングソードになります。刀身が70cm以上のものはロングソード、30~70cmがミドルソード、30cm以下がショートソードになります。」
「では、ショートソードでお願いします。」
レオの返事に気づかず、グレンは続ける。
「刀身が長い方が、間合い的に有利ですが、長い方が重く扱いにくいところでデメリットになります。レオ殿の筋肉ならば、ロングソードがよろしいかと思いますが。」
「ショートソードでお願いします。」
ようやく、レオの声がグレンに届く。
グレンはおすすめが通らず悲しんだ。
「なぜショートなのですか?」
「筋トレ以外で重いものは持ちたくないんです。なるべく軽いもののほうがいい。」
理由を聞いてグレンの表情は和らいだ。
「なるほど、レオ殿らしいですね!では、早速、剣の握り方ですが...」
こうして、レオの剣術修行が始まった。




