招待状
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「ほう。このような催しがあるとは。ついにこの私も、日の目を浴びるときがきたか。」
不敵に笑う男は、張り紙を読んでいた。
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プロテウイーン王国闘技大会参加者募集
○優勝賞金:1億円
○ルール:武器の使用:剣に限りOK
:魔法の使用OK
(観客を巻き込む規模の魔法はNG)
:勝利条件
・対戦相手が明らかに戦闘不能な場合
・対戦相手が降参を宣言した場合
・対戦相手が死亡した場合
○参加資格:制限なし
○場所:~
○開催日時:~
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「おいおい、兄ちゃん、それでるのか?結構おっかないルールだぜ?」
張り紙を見る男に別の男が心配そうに話しかける。
「確かにそのようですね。しかし私の魔法がどれほど通用するか試してみたい。そんな気持ちもあるんです。」
独り言の口調とは異なる、丁寧な対応をする。
「そうかい。でも気をつけろよ。この試合、王国最強の魔法剣士ガリスト様、筋肉教の神が出場することはもう決まっているって噂だ。」
「ガリスト!?それは本当か!?」
男は話しかけてきた男の肩をゆする。
「あ、ああ。そういう噂があるのは本当だ。なあ、落ち着けよ。」
男は興奮して相手の肩を揺すり続けていた。
「すみません、取り乱してしまいました。クッ、クククッ、まさかこんな機会があろうとは、復讐のチャンスではないか。奴だけは必ずこの手で葬る。」
男は謝罪すると、また独り言を言いながら去っていった。
「なんだったんだ、あいつ。体のどこかからか、魔法とは違う、不気味な気配を感じた。奴は一体...。なんてな!気のせいか!」
***
「神様、神様宛にガリストから手紙がきました。」
ダンブルはレオに報告した。
「ガリスト?いったい誰だ?」
「ガリストは、この国の現国王です。なにが書かれているのです?」
レオは問われてすぐに封を切った。
「なになに、プロテウイーン王国闘技大会...剣と魔法のバトル...是非出場してください。」
ダンブルは少し苛立った表情だ。
「闘技大会の招待状ですか。神様を直接指名とは、無礼にも程がある。以前のボディビル大会を見て神様が出場すれば盛り上がると考えたのでしょう。」
「ふむ。これ、俺でてみようかな。魔法や剣と戦って勝てば筋トレのアピールができるんじゃないか?」
「そう...ですな。腹が立って気づきませんでした。さすがは神様。ご慧眼です。」
「そうだろう?早速、出場する返事を送ってくれ。」




