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筋肉転生~異世界で筋トレしていたら王になっていた件~  作者: suna
傾国編

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46/62

暗殺

***

「そして最後は!シークレットゲスト!筋肉教の神!レオ・キント様だー!」


会場は静まり返る。


教徒たちも初めて目にする筋肉供の神。皆固唾を飲んで見守った。


レオはゆっくりと登壇していく。


レオの体が見えた瞬間、今日一番の歓声が鳴り響いた。


成長期を迎えたレオの体は190cmの長身に加えて、200kgもの体重がある、紛れもない大男だ。


初めて見たものたちは、その圧倒的な体躯に驚愕し、叫ぶ。


叫びすぎによる酸欠で倒れる者もちらほら散見されるほどに。


そんな、拍手喝采、大熱狂の中、レオは唯一知っているサイドチェストを決めた。


もはや限界と思われた熱狂はさらに加熱し、拍手喝采が地鳴りを生んだ。


教徒ではない、一般客にもレオの特異さが伝わる。さらに、レオの甘いマスクに、女性達は心を奪われた。


***

(この熱狂はまずい、登場しただけでこの盛り上がり...とんでもないカリスマ性だ。このまま信者を増やすわけにはいかん...やれ!)


あまりの会場の熱気に焦ったプニオは、たまらず片手を挙げ部下に合図を出した。


パアン!


キイン!


突然、会場に銃声と金属音が鳴り響いた。


大盛り上がりしていた観客たちも、謎の音に反応し、あたりを見渡す。


(む、外したか。下手くそめ。)


最近国で開発され、政治家たち一派しか知らぬ武器、ライフルを部下に放たさせたが、レオはピンピンしている。さらには金属音、弾を外して何かに当たったのだろうとプニオは推測していた。


***

(なにっ!?確かに当てたはずだ。どうなっている!?もう一度だ。)


部下は間髪入れず引き金を引いた。今度こそはと、しっかりと狙いを定めて。


パアン!


キイン!


(なんだこの音は、今度は間違いなく当てたぞ、なぜ倒れない!?)


間違いなく心臓を射抜いたはずだ。


男はスコープをのぞき込んだ。

胸元に弾丸が当たった跡はない。


ドオン!


突然凄まじい爆風に襲われ、男は吹き飛んだ。


「さっきからなんですか?ちょっと痛いんですけど。」


男はなにが起きたかわからず、確認のために顔を上げる。


目の前には、さっきまで狙撃していたレオが立っている。


(バカな!500mは離れていたぞ!?この一瞬でどうやって!?いや、そんなことよりも...)


男は一瞬、なぜ遠くにいた相手が今自分の目の前にいるか分からず戸惑った。しかしすぐ、自分の状況を理解した。圧倒的な威圧感を放つその男にこの後間違いなく殺される。


「う、うわああああーーーー!」


男は錯乱し、ライフルの引き金を引いた。


パアン!


キイン!


「うっ!」


足に激痛が走る。放った弾丸はレオに当たると跳弾し、まさかの弾道で男の足に跳ね返ったのだった。


「それは、銃?」


(こいつには銃が聞かないのか?なぜ銃を知っている?グッ...!)


痛みで思考が続かない。


「誰かは分かりませんが、僕を殺そうとしていたんですね。人を殺すつもりだったのなら当然、自分にもその覚悟はありますよね?」


レオが歩み寄ってくる。


その神のプレッシャーに、男は耐え切れず、気絶した。






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