表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
筋肉転生~異世界で筋トレしていたら王になっていた件~  作者: suna
傾国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/63

火の手

***

ダンブルは神殿に集まる1万の聴衆に神託を告げた。

神殿を囲っていた森は、筋肉教徒のボランティアにより開拓が進み、今では一万の聴衆を収容できる規模になっていた。


「神からまた神託を賜った。『筋トレ中のタンパク質は体重×2g』!」


聴衆から歓声が上がる。


「おおーー!タンパク質は体重×2g!」


「タンパク質は2g!」


「タンパク質って何だ?」


「うおーー!」


聴衆たちはタンパク質を知らない。そもそも、栄養の知識はほとんど一般に知られていない。

無論、ダンブルたち元夜のメンバーは既にレオから教わっている。


「タンパク質は、肉、乳、卵、大豆に入っている!皆、積極的に食するように!」


「うおーー!」


ダンブルが加えて説明すると、また聴衆は沸いた。


「肉!乳!卵!大豆!肉!乳!卵!大豆!」


***

「やれ。もっとやれ。熱狂が激化するほど、この計画はよりうまくいく。」


遠くで見守るプニオ直属の工作員が、冷ややかにつぶやいた。


この男は、プニオが主導している王都治安維持計画の全てを伝えられ、今まさにそれを実行しようと、機を伺っていたのだ。


――時計の針が進む。今日、神殿で、最初の『火』を灯す手筈だった。


***

「はああーーー。」


グレンはため息を漏らした。


計画の全てを知ったものの、プニオに釘を刺され、動けない状況だ。


レオたちが危険だ。そう分かっていても、なにも動けない。

部下にはとにかく、一週間、神殿に近づかないよう伝えた。納得いかない様子だったが、団長が言うならと、渋々うなずいていた。


私だけでもこっそり、いや、それでは部下たちが危ない。だが、このままだとレオ殿が。


正直詰んでいる。プニオの作戦は完璧だった。確実に筋肉教を追いつめる。彼らが追いつめられたときなにが起こるだろうか。考えただけでも恐ろしい。何人が犠牲になるかわからない。


国を思うなら、間違いなく、無理をしてでも、レオに伝えるべきだ。たとえ、彼らの忠誠と命を犠牲にしても。


そう決意し、グレンは震える手で、最も信頼する部下たちを再度、召集するのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ