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筋肉転生~異世界で筋トレしていたら王になっていた件~  作者: suna
黄金ジム編

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惨状

檻の中には、獣がいた。

一匹、二匹ではない。数十もの獣が檻の中で蠢いている。


獣と言っても、知っている獣ではない。絶対に自然界に存在しない。そう思えるほどの異形であった。


頭が二つある犬のような獣、足が五本ある狐、腕が生えた蛇。

知っている動物に例えるならそんな感じだ。子供のところに案内すると言われて来たのだ。さすがにわかる。これが元々人間の子供たちであったことが。


(あーあ、だめだこいつ等、いくとこまでいってしまっている。)


レオは呆れたような顔をしながらも、あと少しでバベルもこうなっていたかもと思い、ぞっとした。


一応、念のため聞いてみる。


「この子たち、元に戻せる?」


「いえ、無理、ですね・・・。」


「だよなー。さすがに、ここまでくると、死んでわびるしかない。まず、この子たちの家族を探して、本人を連れて行く。そしてこう言うんだ。『こうしてしまったのは私です。ここで、土下座しておりますので、思う存分いたぶってくたさい。』と。」


「いやあ、それも難しいかと、もう誰が誰だか・・・。」


それもそうか。こんな見た目では、もはや見分けはつかない。親だって、まさか自分の子供だとは思わないだろう。



「ちなみに、どうやって人をこんな化け物にしたんだ?」


「我らの魔力を注いだのです。それが我々がやっていた実験です。」 


「なるほど、それなら逆に魔力を抜いてみるっていうのはどうだ?」


「魔力を抜く・・・?その発想はありませんでした。しかしどうやって。」


「いや、言ってみただけだ。おまえ等がわからないなら俺にも分からん。んーーーー。」


どうにかして元に戻せないか思案していると、突然ひらめいた。


「そういえば、さっき、魔力使えなかったじゃん?来た人たちが使ってたって言うアーティファクト?っていうの?あれ借りてみようよ!」



「さすがは神様!確かにそれであれば可能性はあります!」


レオたちは、早速地上へ戻り、彼らが目覚めるのを待つことにしたのだった。



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