終戦
レオは異常な光景に戸惑っていた。
知らない人たちは、さっきはなしていた乗り込んできた侵入者だろう。
侵入者たちは全く動かず、夜のメンバーはなぜか泣いている。
さっきまで死にかけていたことも忘れ、思わず問いかける。
「これは一体、どうしたんだ?」
ダンブルがこれまでのやりとりをそのまま伝える。
・・・
「なるほど、この人たちは、おまえ等を倒しにきたんだな。そしてそれはおまえ等が誘拐事件を働いたからだ。どう考えてもおまえ等が悪い。ダンブルが言ったとおり、命を差し出して許しを請うほか無いだろう。こいつだけじゃない。おまえ等全員だ。
それなのに、反撃して全員やっちまったのか?」
「いえ、それは神が・・・。」
「何言ってるんだ、人のせいにするな。まあいいか、とにかく、この人たちを介抱してやれ。」
と、言いつつも、レオは葛藤していた。
(でもなあ、こいつらがいないと、せっかく作らせたジムが維持できない。なんとか許してもらうことは出来ないだろうか。)
夜のメンバーたちは、襲撃者たちをベッドへ運んでいく。
幸いにも、傷一つついてない様に見える。
「これまでに誘拐した子たちはどうなっている?」
何とか、許してもらう道筋を模索する。子供たちを返してあげれば許してくれないだろうかと。
「ああ、それなら、奥の牢に閉じこめておりますが・・・。」
「ほーん、無事なんだろうな?」
「いえ、実はそれが・・・、うまく伝えられないので、一度ご覧になってください。」
ダンブルに案内されついて行く。
(こんなところがあったのか)
案内された場所は地下。猛獣の叫び声のような音が聞こえてくる。
「うーー、寒い!こんなところに閉じこめてるのか。生きてるの?」
「間違いなく、生きてはおります。生きては。」
ばつが悪そうに、ダンブルは答えた。
・・・
歩き始めて数分たっただろうか。牢屋が見えてきた。
「こちらになります。」
ニヒッと悪事がバレた子供のようにダンブルは笑顔を作り、レオに声をかけた。
・・・
終わった。こいつら、とんでもないことしてやがった。
レオはジム存続の道をあきらめたのだった。




