帰りたい2
「だんべるとは何でしょうか?」
「ダンベルっていうのはな、一言でいえばおもりだ。おまえ達は、どんな金属でも作れるのか?」
「なるほど、おもりですね。作れる金属は、術師の技量によりますが、、、、神はどのような金属をご所望で?」
「できるだけ密度が高くて、錆びが目立ちにくいものがいいな。」
「そうなりますと、ゴールドや、プラチナ、オリハルコンなどがよいかと。」
「ほう。さっき襲ってきた奴らは、木の枝を鉄のような剣に変えていたが、素材が必要なのか?」
「ゴールドやプラチナであれば、その辺の石ころで作れますが、オリハルコンのクラスになると、死んだ直後の人の屍が必要です。」
ゴールドやプラチナが、石で作れる?
とんでもない技術だ。オリハルコンが何かは気になるが、なんだか物騒なのでやめておこう。
金のダンベルとか超かっこいいかも。
「それならゴールドで頼む、形は直径3cm、長さ20cmくらいの棒。そしてその両端に金塊をつけてくれ。金塊と棒を合わせて50kgのものを頼む」
「かしこまりました。
おい!石を集めてこい!」
夜のメンバーは走り出し、石をかき集めた。数分後人一人分の高さの石の山ができていた。
「準備ができましたぞ。皆、集まるのだ。」
石の周りにダンブルや含めた10人ほどが集まり、魔力を込めた。
見る見るうちに、石が金のダンベルへと変化していく。
「おお、、、!」
レオは感嘆の声をもらす。
「ぜーっ、、ぜー、、い、いかがでしょうか、神」
なかなか体力を使うようで、全員息を切らしている。
レオはダンベルを持ち上げ、うなずいた。
「注文通りだ!よくやったぞ!基本的には、これが二つで1セットと考えてくれ。
棒の形状は変えずに、両端の金塊の大きさを変えながら、5kg刻みで100kgまでのダンベルを作ってくれ。今日中だ!それから、俺は頻繁にここにくるだろう。その際は必ずここを使わせろ。あと、ダンベルの両端にある金塊に、そのダンベルが何kgなのかを記載しておいてくれ!」
レオは、テンションが上がった!
ダンブルにとって、レオの注文は相当負担となるはずだったが、彼は笑顔になった。
「ああ!ああ!これぞ神の与えたもうた試練!もちろん、神に来ていただけるよう、準備いたしましょう!おい!ここを神殿にするぞ!皆!必ずや神にご満足いただけるような場所にするのだ!」
本当はダンベルを家に持って帰ってホームジムにしたいところだが、あいにく、そんな土地も、頑丈な床もない。レオはここに通うことにした。
「あと、バーベルとベンチ、ラッカーもほしいな。あとは、ーーー。」
レオは目を輝かせながら、説明を始めた。
一人放置されていたバベルは思った。
(早く帰りたい。)




