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お題シリーズ2

たった一言で 理解

作者: リィズ・ブランディシュカ



「後で話がある」


 姉貴がそう言ったのを耳にして、俺はさっと血の気が引いた。


 笑顔なのに、口元が引きつっていた。


 自分の今後の未来が理解できたからだ。


 あれはそうとう怒っている。


 今、姉貴は猫をかぶりながら、友人と話をしている。


 本性を出していないモードだ。


 ニコニコしながら、慈愛のある表情で、他人受けするあの顔が、身内でも同じだったらいいのに。


 はあ、憂鬱だな。


 でも一体何の件で怒られるんだろう。


 冷蔵庫のプリンをこっそり食った件かな。


 それとも姉貴から借りた漫画を、一ヶ月くらい返していない件かな。


 もしかしすると姉貴の靴にガム落としちゃった件かな。


「うーん、どれだろう」


 すると突然の姉貴。


「今思い浮かべた事全部に決まってるでしょー!」


 やべ、火に油。


 友達との話が終わったらしい。


 察しのいい姉貴は、俺の頭の中をたった一言で見抜いてしまったようだ。



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