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おじさん(になりかけ)の憂鬱。

作者: たれ!

私もとうとうおじさんの仲間入りの感じがしてきた。

当年、36歳。

既に、若い頃の新鮮な感受性を失い、何をしてもそんなに面白くない。かといって、今の安定の環境を崩して冒険することもできない。現状を打開する術を見つけられず、八方塞がりの感じがする。といって、今の環境が不幸せなわけでもない。彼女もいる。友人もいる。本もゲームもある。不満ばかり言っていたら申し訳ないくらい恵まれているところもある。しかし、どうしても毎日が憂鬱に感じられて仕方がない。

そうか。

これは、私がおじさんになったからだ!

と、ふと気づいたりする、今日この頃。


今日も、何かないかと探す。

ゲームを引っ張り出してくる。

つける。

戦ってみる。

すぐ、やる気が失くなる。


昔は、ゲームで戦うことだけで楽しかったけど、今は、戦っても何とも思わない。

レベルアップして、HPが増えたりしても、それ数字が増えただけじゃんと、素気のない感想しか湧かない。


今度は、本を。

小説を引っ張り出してくる。

読む。

10ページくらい進む。

すぐ、読む気が失くなる。


昔は、小説のストーリーを次は次はと追っていってたけど、今は読んでも何とも思わない。

ただ、ありがちなストーリーだなと思うだけだ。


音楽も、然り。

既に聴きたい曲は、それぞれ何千回も聴いてしまって、飽きている。

もうこれ以上聴いても、何も感動を生み出さない段階まできてしまった。


というような、おじさんはこれから一体どうすればいいのだ? と思う。

わからない。


人生ってこんなに退屈だったか?


何をしても楽しくない。でも、何かをしないでもいられない。

しかし、してみても、何も感じられない。

この憂鬱。

この持っていき場のない、気持ち。


私は、これからどうしたらいいのだろう?

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― 新着の感想 ―
[一言] 年をとると、感性そのものが若いころと違ってきます。刺激的な作品よりも、ほのぼのとする作品を好むようになったり、テーマパークよりも温泉を好むようになったり。 おすすめなのは、散歩です。しかも…
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