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懐疑に関すること。
私は大いに連中を信用している。
そう、私は大いに連中を信用しているとも。
信用しているともさ。
連中は間抜けだから、
時短のための手間をさえ嫌がるだろう。
これこのように。
連中は短気だから、
ちょっと考えればいいものに手間取るだろう。
これこのように。
連中は阿呆だから、
僕のことをバカにして笑うだろう。
これこのように。
私は連中のことを大いに信用しているよ。
信用しているともさ。
それは正の方向の信用ではないけど、
それは負の方向に向いた寂しい信用だけれど。
私は連中のことを大いに信用しているよ。
実はちょっと悲しいけれど。
私はそんな私を大いに信用しているのさ。
バカな私はいつも人を信用しすぎて悲しくなるんだ。




