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第1章

あー疲れた。小説でもなんでもない。あー疲れた。


日々、仕事で一日中拘束されている。こんな日々を送ってはや6年目。あっという間である。あっという間だが、確実に渡の脳は萎縮

しきっている。本当だ。


仕事をやめない限り、こんな日々はいつまで続くのだろうと、本当に最近はやりきれない思いでいる。昨年同僚が職場を辞めた。留学するという。それはそれで夢のあることで、希望溢れんばかりのこととお祝い申し上げ見送った。本当に素晴らしい意思だと思う。


職場では「浮かないように」「叩かれないように」と完全に萎縮しきっているが、そんなことをして1日過ごしていると、気づいた時には膨大な時間を萎縮しながら生きてしまったことに6年過ぎてようやく現実味を帯びて実感しているのだ。もう本当に、こんな生活は嫌だ。


だからといって、プライベートではっちゃけようともできず、最近はまっているのは、小説を読むことと自分で書くことなのだ。口下手な私でも、書いて考えることは脳をとても活性化させる。こんなことで自分が喜ぶなど、ちょっと前は思いもしなかった。もう三十路の私にとって、生まれてからずっと遠ざかっているものにはどうやって手を出したらいいのか全く分からなくなっている。もはや、その前に、人と心を通わせることでさえ、難しくなっていて、本当にコミュ障中のコミュ障である。


なぜこの職についているのか?なんて愚問である。ただ、もう抜け出せないのだ。辞める情熱も意欲もない。ただ、辞めさせられない限り永遠に続いていくであろうこの線路の上に身を任せているのだ。たとえ、大きな障害物に出会ったとしても、それは向こうからやって来たもので、自分から選びとったものではない。そう、そういう「主体性のない選択」自分をどこかに置いていった選択になぜか安心しているのだ。

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