序章
開口一番に宣言するが僕は大人が嫌いだ。
いつも考えている。
ある日、僕は寝ている間に落ちたという感覚を味わった。
何もない空間に僕ともう一人幼女がいた
「初めましてー眞木野世央さん、私は女神、ガブリエルですー」
まず話し方がうぜぇ。
「あのさ、お父さんとお母さんは何処にいるのかな?」
瞬間、僕はその幼女に吹き飛ばされた。
「子ども扱いしないでください、これでも3016歳なんですからー」
... どうやら僕は病気のようだ。夢とはいえ目の前にいる幼女が3000歳を超える神だと。神ってGODの方?paperじゃなくて?
「これはまた人間さんは~。変なことを考えますねー」
心を読んだ!?
「いかにも~。あ、ちなみにあなたはもう死んでいますー」
へ?
「寝てる間寝てる間に死神さんが魂を狩り取ってましたー」
「...マジで?」
「マジでー」
そかー。まぁいいんだけどね。友達もいないし、家族にも邪魔物扱いされてきた。けど俺まだ18なんだけどな。
「これから僕はどうなる?」
「神になっていただきますー、まぁ正確に言うと貴方は死ぬはずではありませんでしたー。ですが死神さんは新人だったそうでーそれで結局その死神さんは消されてしまいましたー」
「それで、俺は何故神に?」
「それは今から説明しますー。
死ぬはずではなかった人間の命を奪ってしまった事により、死神界のトップである死神大王さんは激おこぷんぷん丸になってしまいましたー。そこで死神大王さんは死を司るタナトスさんとある契約を結びましたー、それはー。」
「それは?」
「貴方を死神として蘇らせ、仕事のノルマをコンプリートすれば貴方を現世へ送り帰してくれるそうですー。」
「何もなしに帰らせてくれないのか?」
「神もそこまで優しくありません。死神大王さんは仕事のミスを隠蔽するために、貴方の死を無かったことにしてくれるか?とタナトスさん交渉を持ちかけましたー。
ですがタナトスさんは『利用できるものは利用しつくしてから帰す』という事でー
貴方には100万人程の魂を狩り取ってもらいますー。ですが死神大王の命令は絶対です。命令なしに魂を狩りとると命令違反であなたの魂は消滅してしまいますー。」
「強制だよな?」
「はい!」
「拒否権は?」
「ありません!」
うん知ってた。
こうして俺の、強制労働が始まるのであった。