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タイトルは未定...考えられない  作者: スポンタクロース
7/11

7話-報告

田植えの手伝いなどをしていたら更新が少し遅くなりました。


週別ユニークユーザが100を超えていて驚きました。他にもブックマークも増えており本当にありがとうございます。


それではお楽しみください。


 現在俺はギルドマスターのカルラさんにゴブリンの巣での出来事を報告中です。


「.....と言う訳で俺はゴブリンの巣での戦いでは俺はたまたま生き残ることができて現在に至ります」


 とりあえず説明を終えると俺は一呼吸してカミラさんの方を見た。


 カミラさんは何か考えている様子だったが俺の方を見て話し始めた。


「そうか...そんなことがあったのか。それで君がゴブリンキングを倒すに至ったあの穴の中にあった液体だがあれはなんだ」


 やっぱりあれ気になりますよねー。正直こちらの世界にあるものなのかがわからないからどう説明しようか悩むな。


 俺がどう説明しようか悩んでいると俺の腕に抱きついて幸せそうにしているアハリスから指輪の通話機能を通して「俊の使った液体ならこの世界にも実在するから大丈夫ですよ」と教えてくれた。俺は「ありがとう」とお礼をしてカミラさんへの説明を続けた。


「あの液体は濃塩酸と濃硝酸を合わせた水溶液でこの2つの液体を混ぜることで王水と言われる液体ができます。この液体は金属を溶かすことも可能らしく人体などにはとても有害だと思いました。なので一か八かで作ってみたものです」


 俺がそう説明すると、「あれとあれが合わせるとそんなものになるのか」とカミラさんが少し驚いていた。


 俺が他には何かありませんか?と聞くと。


「本当に今更で悪いのだが先ほどから気になっていてな。その隣の女性は誰だ?」


 本当に今更だなオイッ!この質問は絶対来ると思ってたけどどう答えたものか。ちょっとアハリスと相談してみよう。そう思い、アハリスに先ほどと同様にして話そうと思い、頭の中で「どうしよう」と言おうとした瞬間。


「私は女神アハリスで・・・」


 いきなり爆弾を投下しやがった。この娘何やってくれちゃってんの!?俺は焦りながらもとりあえずアハリスの口を塞ぎアハリスの言ったことをフォローするべくカミラさんに話しかけた。


「カミラさんこの娘は俺の知り合いの娘さんで幼馴染みのリアスっていう名前なんですけど、俺にかなり懐いてましてここまでついて来てしまったんですよ」


 正直自分でもこの言い訳は厳しいと思いましたよ。でも今の俺にはこれが限界でした。アハリスはというと俺が口を押さえているのですぐ側で『フガフガ』と騒いでいるが時折なぜかうっとりした顔をしている。てか、なんか口を押さえてる手が濡れているのは気のせいか?こいつもしかして俺の手舐めてね?そんなことを思っていると。


「そ、そうか。一応ここは関係者以外あまり入らないで欲しいから今後は気をつけてくれ」


 なんと、あの説明で一応信じてくれたようだ。ありがたい。


 アハリスの方も少し落ち着いて来たので手を離すとうっとりした顔のまま俺の体に顔を埋めて静かにしてくれているので放置しておいた。


「それじゃ、次の質問をさせてもらおうかな。最近この国に勇者が召喚されているのは知っているかい?」


 カミラさんは俺を見つめながら言って来た。(この人はもしかして俺がこの世界の人ではないことに気づいている?)いや...そんなことはないはずこの世界にだって黒目黒髪の人は普通にいる。だから俺が異世界のものとはバレていないはず。


「そうなんですか?自分は田舎の出身なもので知りませんでした。その勇者様がどうかしたのですか?」


 俺がそんなことは知らないそぶりをするとカミラさんは「そういうことにしておくか」と呟いた。


 俺はそれを聞いて。これはバレてますわと気づいた。でも、なんでバレている。別にバレるようなことをした覚えはないけど。俺はその答えがカミラさんのステータスにあると思い鑑定してみると...


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【カミラ・アジェンダ】27歳 レベル 80(60)

 種族:人間

 職業:ギルドマスター

 HP:10829/10829(1082)

 MP:9452/9452(945)

 筋力:10764(1076)

 物耐:10562(1056)

 魔力: 9534(953)

 魔耐:9423(942)

 敏捷:11279(1127)

 スキル:成長補正・天元突破・縮地・金剛・全属性適性・全属性耐性・気配察知・魔力察知・闘気・無詠唱・偽装・擬態・真実の眼

 称号:人類最強かもしれない人・グリンダの冒険者ギルドマスター

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 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 何も言えないレベルの強さだったため無言になってしまった。てか、この人ヤバすぎでしょ。もう勇者とかそんなの放置してこの人に魔王討伐してもらおうよ。平均能力値1万とかおかしいだろ。こんなの見たら勇者とか他諸々ゴミみたいなもんだろ。と、こんなことのために鑑定してなかったわ。本来の目的忘れるとこだった。この中に俺の正体を見破るスキルがあると思うのだけど多分真実の眼ってスキルだよな。


 真実の目:鑑定極の効果とステータスに表記されないこともわかるようになる。鑑定系スキルの最上位スキル。


 鑑定極の効果がある時点で俺の偽装スキルが役に立っていないことがわかった。今までの言い訳も意味がなかったとわかると今更ながらとても恥ずかしいです。


 俺が1人悶絶しているとカミラさんが申し訳なさそうに話しかけてた。


「えーと、だな。多分君は私を鑑定したのだろ?それでなんだ。色々と理解しているわけだけど先ほどまでのことは忘れて置くとして私のステータスについてだが正直一部の人しか知らないからあまり話さないで欲しいんだよ」


 俺は先ほどまでのことを全て受け流してくれるとわかったのでただただ頷くと。カミラさんは安堵からか深く息を吐いた。俺はこの人が全てを見てしまっているとわかったので確認のために質問をしてみることにした。


「一応確認ですけど、この人が誰かわかります?」


 俺はこの人とアハリスを指差すとカミラさんは頷いて「女神アハリスだよな」と言って来た。本当にこの人が全てを見たと理解した俺は先ほどの勇者の話が気になったので聞いてみた。


「いやな。召喚された勇者のうち1人が魔王討伐から抜けていると聞いてな少し興味があったんだよ」


 そう答えてくれた。なんでそんなもんに興味が湧くのかわからんがとりあえずそういうことにしておいて気になることがまだあるので聞くことにしよう。


「ステータスを秘密にする理由を教えてもらってもいいですか」


 俺がそれを聞くとカミラさんは何も躊躇うことなく教えてくれた。


「私は正直魔王討伐とかはめんどくさいからパスしたいんだわ。その代わりにこの国に危機が迫ることがあったら守ることを条件に許してもらっている」


 それを聞いた俺は誰がこの人の条件を了承したんだと思った。しかし答えはすぐにでた。この国の王ヴァン・デア・クオレルシウムだと考えた。だってこの国のことに関わっているのにそこら辺の人に了承もらうのおかしいでしょ。俺はそれのことを聞いてみると。


「そうだよ。この国の王様に魔王討伐の免除を許してもらっているんだよ。そして私が魔王討伐しないから君達が呼ばれたんだよ」


 カミラさんは少しすまなさそうに言った。


 俺はそんなことは気にすることなくただ理由がわかってスッキリしたとしか思っていなかった。


 そんなこんな話して最後に今回の報酬について話をした。今回のゴブリンの巣の件は1人で解決したこともありかなりの報酬が用意されるそうなのだが正直あまり金もらっても使い道がないので困ると話すとカミラさんは使っていない自分の別荘の所有権利を譲るのでどうだと言ってきたのでそれはそれでもらいすぎな気がすると悩んでいると、先ほどまで顔を埋めていたアハリスがもの凄い勢いで「それがいいです」と言い興奮しており俺が困っていると、カミラさんが「本当かい?正直別荘買ったはいいけど利用しないから勿体無いと思っていたとこなんだ」と嬉しそうにいうので俺は何も言えなくなり、ありがたく別荘をいただくことになった。


 話が終わりギルドマスターの部屋を出るとエミリーさんが「お疲れ様でした」と一声かけてくれたのでこちらも「お疲れ様です」と答えておいた。


 ギルドから出ると外はもう薄暗くなり夕方を迎えていた。俺たちはとりあえすルイスのお食事亭に戻ることにした。


 ルイスのお食事亭に戻るとアニスちゃんが出迎えてくれた。


「いらっしゃいませ!スウォンさん」


 本当にアニスちゃんは元気がいいなと思っているとダルクと奥さんのルイスさんがでて来た。


「スウォン報告とかで疲れたろ?俺がとびっきりの飯作ってやるから席に座って待ってな」


 それだけを言って調理場に帰って言った。ルイスさんは笑顔で「あの人たら全く。スウォンさんごゆっくりしていってくださいね」といってダルクの後を追っていった。


 待つこと数分アニスちゃんが晩飯を持ってやって来た。


「お父さん特製のスペシャルディナーです」


 アニスちゃんがそういって皿を置いて「ごゆっくりお召し上がりください」と言って奥へと言ってしまった。


 俺とアハリスは晩飯を堪能し、「ごちそうさま」と言い。調理場にいるダルクに後で話があるから部屋に来てくれと言うと部屋に帰った。


 それから数時間するとダルクが仕事が一段落したのかドアをノックして部屋の方へと来た。


「スウォン俺だ。ダルクだ。部屋に入るぞ」


 ダルクが部屋にやってくるとそこではアハリスが幸せそうに俺の膝枕で眠っているところだった。ダルクは「仲がよろしいことで」と言って椅子に座った。俺はダルクが座るのを確認すると話を始めた。


「忙しいのにすまんな。それで話のほうなんだが俺たちが明日からの泊まる場所についての話なんだ」


 俺がそう言うとダルクは


「なんだよ。そんなことか金がないなら今回のことで世話になったし少しの間なら無料で泊めてやるぞ」


 俺はダルクの優しさに感謝しつつそうではないと言い話を続けた。


「今回の件の報酬でかなり金額もらえるとギルドマスターから言われたんだけど正直金ならどうになると伝えたんだよ。そしたら使ってない別荘があるからそれをあげると言われたんだよ」


 俺がそう言うとマジかよって感じの反応をダルクがした。


「それで明日から別荘の方に住むのはいいとしてだいぶその別荘の方を使ってなかったらしくかなり埃とかがたまっているらしい。だから掃除とか手伝ってくれないか」


 それを聞いたダルクは笑い出した。俺は何笑ってんだよと言うとすまねぇと言って笑うのをやめると。


「それぐらいのこと気にせず普通に頼めよ。お前に俺は家族を助けてもらってんだぞ。それにお前のことはダチだと思ってんだ。ダチが困ってんならいつでも助けてやる」


 ダルクがそんなことを言うので俺はありがたくその気持ちをもらい。掃除を手伝ってもらえることになった。


 そのあとも少し話をダルクは出て行った。


 俺はアハリスをベッドに移すと俺もベッドに入りその日は眠った。


お読みいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。

一応ゴールデンウィーク中にまだ1話は最低でも更新する予定です。でも、ゲームもやりたいのでもしかしたら更新しない可能性もありますがご了承ください。

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