5話-女神との話し合い?
少し短めです。
魔王と勇者の話をする予定が全然しませんでし
た。
まず始めに百年前の勇者の話をしてもらうことになった。
「今から百年ほど前に勇者と魔王の戦いがあったことは知ってますよね。その時の勇者様たちは魔王を倒すための決定打がなく、封印をするしか道はなく封印を行いました。それにより仮初めの平和を手に入れることができました。」
えっ?魔王倒されて復活じゃなくて封印が解けて出てくるの?それじゃ力をどんどん貯めてるわけ?
「はい、あの時の戦いよりはるかに強くなって出でくることが考えられます」
そんなのに勝てんの人類。
「勝てるかどうかはわかりませんが勝てないと人の時代が終わるかもですね。」
女神にもわからんのかい。こんなの人がどうこうできるもんなのかねぇ?
「今代の勇者たちはそれなりに強いみたいですしどうにかなると思いますよ」
あー、やっぱりあいつらって強いの?
「百年前の勇者たちの力を越えることができると思います」
そうなのか。俺と違ってあいつらって強いのか。でも、前回の勇者たちの力を超えても魔王がはるかに強くなってんならどうにもならなくね?
「それについては勇者たちの頑張り次第ですね」
さっきから思ってたんだけど、女神様ってかなり投げやりじゃね?
「まあ、正直長く生きてるとめんどくさいと思うことも増えてしまうもんですよ」
そんなもんか。てか、俺さっきから声出してなくね?
「それなら、考えを読み取る力を使うのやめて普通に話しましょうか。正直私も頭に声が響くのですけど、酔ってる気分になってきてしまうんですよね。それじゃ読み取るのやめますね」
女神はそういうと指で何かを操作し始めた。その操作が終わったのかこちらに向かって頷いてきた。
「あー、あー、テステス」
俺はとりあえず声を適当に出してみた。なんも変なことはないし、それでは話を続けようかな。
「女神様それで今更なんだけど俺を呼んだ理由はなんですか」
先ほどから気になっていた。俺がここにいる理由を聞いてみた。
「それについて答える前に先ほどから気になっていたのですが私のことを女神様とか呼んでますよね?それだと他人行儀みたいですし、親しみを込めてアハリスと呼び捨ててくださって構いません。わたしもあなたのことは俊と呼ばせてもらいます」
女神がそんなことを言ってきた。てか、俺こっちだとスウォン・エクセレスと名乗ってるしそっちの方で呼んでもらったほうがいいと思ったので訂正させてもらおう。
「わかりました。アハリス。それより俺は異世界で1人になってからスウォン・エクセレスと名乗っているので大沼俊の方ではなくスウォン・エクセレスの方で呼んでください」
アハリスは俺がそういうと「わかりました。スウォン」と言って納得してくれた。
これでやっと質問の答えを聞くことできる。俺はそう思い、アハリスことを見る。
「それでは先ほどの質問に対しての返答をさせていただきます」
アハリスはそういうと一呼吸した。
俺は何を言われるのかドキドキしながら待った。もしかして、俺はものすごい強いのだけどそれに気づけていないとかかな?それともそれとも...そんな感じでその返答へと期待半分不安半分で待っていると。アハリスが口を開いた。
「わ、私ことアハリスはあなたに一目惚れしてしまいました!先ほどのゴブリンキングとの戦いを見ていましたがとてもかっこよかったです!なので生のあなたに会いたいと思い、ここに呼ばせていただきました。」
・・・え?ナンダッテ?おかしいな俺の耳が調子悪いのかな?だってだって俺だぜ?ゴブリンにすらボコボコにされそうになる俺だぜ?これはきっと俺の聞き間違いだな!よしそうだ!俺が1人で納得しているとアハリスは俺が聞こえなかっと思ったがまた言ってきた。
「私はあなたに一目惚れし「ちょっと待てい!」」
俺が話を遮るとアハリスは不思議そうに俺を見てきた。
「アハリスさんよ、今の展開でなんで俺に告白してんの?バカなの?普通今の展開は俺に隠された力がとかそういう話をする展開でしょ?なのに告白で何考えてんすかアンタ!」
俺がハァハァと息を切らしながら言うとアハリスは・・・
「スウォンいいえ敢えて俊と呼ばせてもらいますわ。私がそんなこと分かるわけないじゃないですか?魔王のことだって勇者任せのような女神ですよ!私は人のことより私のことを優先しますぅー」
アハリスが俺になんか言ってるがもう何も聞こえないことにしよう。俺はこの女神がポンコツだと言うことがよくわかった。
俺が話を聞かずにいること数分アハリスが落ち込んでいたので流石にやりすぎたと思い。アハリスに声をかけることにした。
「あー、えっと。アハリスは俺の何が好きなの?正直俺弱いし人と話すのとか苦手だしつまらない人間だぜ?」
俺が自分で自分を貶していると。
「俊は弱くなんてありません!」
アハリスがいきなり話し始めた。てか、俺のことさっきスウォンで呼ぶって言ったのに俊って呼ぶよね。
「俊は自分より強い相手に挑む勇気があります。それは誰にでもできることではありません。それに俊は人と話すのが苦手などと言いましたが、私はそんなことをいちいち気にしません。そして最後に俊といると私はとても楽しくなります!私は俊がどんなやつだろうと私はそれごと俊を愛します」
そう熱く語るとアハリスは自分が言ったことが恥ずかしくなってきたのか赤面して顔を伏せてしまった。かく言う俺も照れ臭さから顔を伏せてしまった。
そんな状態で数分すると流石に気まずくなってきたので話を切り出した。
「そのなんだ。アハリスは本当に俺のことが好きなの?」
俺がそう言うとアハリスは頷いた。
「正直言うと女の子に告白されたのははじめてだからとても嬉しい」
俺がそう言うとアハリスは満面の笑顔でこちらを見つめてくる。
「だけど、いきなり付き合うとかは無理」
それを聞いたはアハリスはもうこの世終わりだとでも言うかの如くその手に剣を出現させて首にその剣当てた。俺はそれを急いで止めるとまだ話があるから聞けよ!と怒鳴った。
「そのいきなり付き合うとかは無理だからとりあえずお友達からやって行くってのはどうだろうか」
アハリスはそれでも構わないとものすごく頷いた。
「私はそれでも構いません!俊と一緒に居られるならばそれで幸せです」
そんなふうに嬉しそうに言ってきた。
俺はここでふと思った。こいつ俺がゴブリンキングと戦ってるところ見て居たと言ったよな?そしてその時聞こえた声とこいつの声がものすごく似ていると気づいた。なのでその真相を確かめることにした。
「ゴブリンキングとの戦いで声が聞こえたんだよ諦めてはダメ的なやつがもしかしてあれおまえ?」
俺がそうたずねるとアハリスは「はい!」と嬉しそうに返事をした。マジか...こいつ俺の命の恩人じゃん。俺がそんなことを考えていると。
「俊にあげたいものがあるのだけどいいかしら」
なにをくれるのかわからない俺はとりあえずいいけどと答えた。そうするとアハリスは指輪を出してきた。
「この指輪は女神の力を込めた指輪なの。だからきっと俊を守ってくれると思うの私たちの敵から。だから私からの親切(愛)だと思って受け取って欲しいの」
私たちの敵から俺を守る?意味がわからん。とりあえず守ってくれるならいいかと思いそれを受け取ろうとするとアハリスは「私がつけさせてもらっていいかしら」と、聞いてきたので俺は「いいけど」と答えた。アハリスはそれを俺の左手の薬指にはめた。そのあとアハリスは俺にはめたのと同じ指輪を自分にもつけて欲しいと言って騒ぎ左手の薬指にはめさせられた。
・・・・・・・・・あれ?確か結婚指輪って左手の薬指にはめたりするもんじゃなかったけ?でもでも、別に俺を守るものであるから別に結婚指輪とかそう言う意味じゃないよな?俺がまた1人で考えていると。
「これで私たちは名実ともに夫婦になったわね。あ・な・た♡」
俺はそれを聞いた瞬間戦慄した。もしかしてアハリスが言っていた俺を守ってくれると思う私たちの敵からってやつは俺を他の女たちから遠ざけると言う意味か!でも、俺は別にあいつに何かを行なったわけでもないし別にまだ夫婦になったと言うわけではないはずだ!また1人で俺が考えていると。
「俊♡この世界ではね。互いに薬指に指輪をはめ合うことは結婚をすると神に誓う行為なのよ。そして結婚をしたら互いに別れたいと思わない限りその夫婦は永遠に続くとされてるの。そして神様は結婚と離婚を承諾することも仕事にあるのよ。だから先ほど指輪をはめ合った時点で私が勝手に承諾しといたわ♡」
アハリスはそう言うと褒めて褒めてという感じで俺に近づいてきた。その時俺はというとただ呆然としていました。
それから数十分間俺は呆然としていてやっと気を取り戻すとアハリスに聞いた。
「アハリスおまえ神の仕事はどうすんだよ。おまえ神様だから色々と仕事とかあるだろ?俺なんかと一緒にいる暇ないだろ」
アハリスはそれを聞くと待ってましたと言わんばかりに説明してきた。
「先ほどまで俊たら呆然としていたでしょ?その間に他の神に仕事を引き継いできたから大丈夫。次の神様私の後輩だし私が事情を話したらとても嬉しそうに「おめでとうございます」って送り出してくれたわ」
もうあれだ!神様にろくなやついないわ。俺はそれだけは確信した。
女神がなぜか変態になりました。書いてた作者が一番この展開についていけてません。本当にすんませんした。