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タイトルは未定...考えられない  作者: スポンタクロース
3/11

3話-宿屋での出会い

ブックマークが1つできていました。奇跡ですね。感謝です。


二話で出たグリンダの近くの森をオリムの森と名前をつけました。


まだゴブリンとは戦闘はしていません。



  俺が事の重大さを認識しているとエミリーさんが言った。


「大変な問題ではありますが、今回はゴブリンの巣の方で良かったです。不幸中の幸いですね」


  オークの巣だと何かまずいことでもあるのだろうか?


  俺がそんな風に思っていると、エミリーさんが説明をしてくれた。


  「先ほども言いましたが、ゴブリン同様オークも他の種族との交尾で繁殖をしますよね。ゴブリンの場合は交尾の時期は理由はわかりませんが捕らえてから一ヶ月後ぐらいだと言われています。なので直ぐに襲われる心配がありません。しかし、オークの場合は違いまして、オークたちは捕らえてから一週間以内には交尾を行い次の世代を残そうとします。なので早急な対応が求められます。なので今回はゴブリンですのでまだ捕まっている人は無事の可能性が高いです。」


  エミリーさんは俺には詳しく説明をしてくれた。

 

  1ヶ月以内は大丈夫ということは女性がいなくなる事件は本当に1・2週間前ぐらいに起こったことだったんだな。


  「ゴブリンの巣掃討についてギルドマスターに報告してきますのでスウォンさんは男性ですが森に行くのは気をつけてくださいね」


  そう言ってエミリーさんは走って行ってしまった。


  うーん...今日は疲れたし宿を探して休もうかな。


  俺はギルドにいる他の受付嬢さんに声をかけて安くてオススメの宿屋を紹介してもらった。


  店名は【ルイスのお食事亭】というらしい。


  正直店名だけ聞いたらただのお食事どころにしか思えない店名だった。


【ルイスのお食事亭】は銀貨一枚で泊まることのできる店らしい。


  千円で一泊できるなんてすごいな。日本じゃ考えられないとんだ価格破壊だな。


  そんなことを思っていたら、宿屋についた。

 外装は想像以上に綺麗で「えっ!?これで銀貨1枚かよ」と、その場行ってしまうぐらい。の外装だった。


  日本だったら諭吉が飛んでくれべるだぞ。


  そんなことを思いながら俺は宿屋に入って行った。


  「いらっしゃいませ!お客様!どのようなご利用の予定でしょうか!」


  店に入ったら俺とそんなに都市の変わらなそうな女の子が出迎えてくれた。

 

  「ギルドの方から紹介してもらってきたんですけどここでは泊まることができますよね?」

 

  「はい!宿泊することは可能です!お客様はお一人様のようですが銀貨1枚いただくことになっています。もし、夕食と明日の朝食も必要な場合は銀貨をもう1枚支払っていただく必要がありますがどうしますか?」


  正直今日はまだ昼もとってないし腹が減っている。お金にも余裕があるしここは飯付きのやつにしておこう。


  「なら、飯付きのやつでお願いします」

 

  「ありがとうございます!それでは銀貨2枚をお支払いください」


  俺は銀貨を2枚取り出し女性の店員渡した。


  「確かに2枚いただきました。お客様のお部屋は二階に上がって直ぐ左の部屋になります。これがその部屋の鍵です。夕飯の方はいつ食べられますか?」


  直ぐにでも食べたいので部屋に荷物を置きに行ったら食べることを伝えた。


  「それではお部屋の方に運びます運びますので少々お待ちください」


  彼女はそう行って厨房の方へと歩いて行った。


  俺はとりあえず部屋に着くと荷物置いてベッド寝転がった。


  ふぅー、今日も色々あったな。そんな風に思っていると部屋の扉をノックする音がした。


  コンコン「夕食をお持ちしました。入室してもよろしいでしょうか」


  さっきの女性が飯を持ってきてくれたようだ。俺が「どうぞ」と言うと部屋に女性が入ってきた。


  「こちらが当宿看板メニュー、ルイスシチューです。それと、パンです。」


  彼女はそう言ってシチューとパンをトレイに乗せて部屋に運んでくれた。


  「トレイと空き皿は部屋の外に出して置いていただければこちらが回収いたします」


  彼女は「それでは、ごゆっくり」と言って出ていった。


  グゥ〜、腹がなってしまった俺は夕飯を早速いただくことにした。


  先ずはシチューから食べよう。


  具は芋と肉だけのシンプルなシチューのようだ。とりあえず一口食べてみた。


  なんだこれ...うますぎるだろ!俺は一口食べたら手が止まらずに全部食べてしまった。


  ふぅー、全部食べてしまった。このシチューシンプルに見えてとても深い味がした。おそらく煮込む過程で他の野菜はとけてしまって、味に深みが出たんだと思う。


  俺はまだパンが残っていることを思い出した。そのパンで皿についたシチューを拭くようにして食べた。こっちはこっちですごい美味しい。

 

  俺は飯を堪能して皿をドアの外に出して、今日はもう寝ることにしようと思った。なのでベッドに横になったときふと思い出した。


  今日の薬草採取の報酬貰っていないことに、しかしもう疲れからか睡魔が襲ってきてだんだん意識がなくなっていった。「報酬は明日でいいや」最後にそれだけ言って眠ってしまった。


  次の日の朝俺は朝飯を食べるとギルドへと足を運んだ。


  エミリーさんがいないか探し、見つけたので声をかけた。


  「おはようございます。エミリーさん」

  「おはようございます。スウォンさん」

  「すみませんが昨日の依頼報酬貰ってなかったんですけど、もらうことってできますか?」


  俺がそう言うとエミリーさんが慌てて用意してくれた。「すみません」「すみません」と何度も頭を下げて謝られた。

 

  俺は自分も忘れていたのでそんなに気にしないでくださいといっておいた。


  貰った金額を見るとかなり量のお金が入っていた。総額なんと金貨7枚も入っていた。

 なぜこんな金額になったのか聞いてみたところ。全て品質が良く効力が高いことそして量がかなりあったことだ。


  俺はとりあえず報酬の件は置いておいてゴブリンの巣の討伐の件についてどうなったかを聞いた。


  「ゴブリンの巣については現在冒険者の皆様に声をかけております。明日にでも討伐作戦を決行できると思います」


  俺はそれを聞いて安心した。


  今日のところはゴブリンの巣の件もあるし危ないから森に近づくこともできないし、【ルイスのお食事亭】にでもいって昼飯でも食べるとするかな。

 

  【ルイスのお食事亭】についた俺は食堂の方へと行くと席に座った。席に座って少し経っておかしい事に気付いた。なんで俺以外客がいないんだ?そんなことを思っていると調理場の方からゴツいおっさんが出てきた。


  「兄ちゃん、昼飯を食べにきたのかい?

 すまねぇが今昼飯を出すことはできねぇんだわ。」


  そんなことをゴツいおっさんがいきなりいってきた。てか、あんた誰よ?


  「お、あんた誰だよって顔してんな?俺はここ【ルイスのお食事亭】の店主ダルクだ。よろしくな兄ちゃん。」


  律儀に自己紹介をしてくれたので俺もする事にした。


  「俺はスウォン・エクレセスEランクの冒険者です」


  挨拶も早々になんで客がいないのかを聞いてみた。


  「兄ちゃんお前さんドアの前にあった看板読んできたか?」


  そう言われたので俺は外に出てみてきた。

 確かに看板が置いてあった。

 [本日急用のため臨時休業にいたします。誠に申し訳ございません]


  これは読んでなかった俺が悪いな。


  中に戻ってダルクさんになぜ休業なのかを聞いた。


  「兄ちゃん、俺のことはダルクでいいぞ。俺も兄ちゃんのことはスウォンって呼ばせてもらうぞ」

 

  俺はそれを了承して話を続けて貰った。


  「スウォンもここに泊まったことがあるならわかるだろうが女の子の店員がいたろ?あれ俺の娘なんだわ。」


  え...?あの女の子があんたの娘?そりゃねぇーだろ。

 

  「スウォン今お前本当に俺の娘かよとか思ったろ?正真正銘あの子は俺の娘だぞ。名前はアニスだ。可愛いだろ?」


  親バカを発揮してきたので「はいはい」と適当に返事受け流した。


  「それでな年齢は15でなまだ子供なのに大人顔負けのいい女でな...「それでそのアニスちゃんがどうしたんだ」」


  終わりそうになかったので話を遮らせて貰って本題を話して貰った。


  「すまねえ、取り乱した。それでなそのアニスがよ朝に森に行ったきり帰ってこないんだよ。それで妻も心配になってか探しに行ったんだが妻も帰ってこないんだわ。だから俺も探しに行こうと思って宿を昼に閉じたってことだ」


  俺はその話を聞いて悪い予感がした。

 

  俺が何かを考えていると、ダルクがすごい勢いで寄ってきた。


  「スウォンお前何か知ってのか!?知ってんならなんでもいいから教えてくれこの通りだ!」

 

  そう言ってダルクがすご勢いで頭を下げてきた。


  俺が頭を上げてくれ教えるからと言うと「すまねぇスウォン」と言って頭を上げた。


  「まだそんなに知れ渡っていないんだか、昨日俺が薬草採取に行ってる時に大量のゴブリンに襲われたんだ。その時はどうにかしたんだが、そのことをギルドに伝えるとゴブリンの巣ができている可能性があると言われた。そして最近女性の行方不明が発生してることから、これ確実だという事になった。だから、もしかしたらお前の奥さんと娘のアニスちゃんはゴブリンの巣に連れていかれてしまった可能性があるんだ」

 

  俺がそこまで言うとダルク今にでも飛び出しそうな勢いだったので止めた。


  「落ち着け、お前が落ち着かないでどうする。明日にでも討伐隊が出るらしいからお前はここで奥さんと娘さんの帰りを待つんだ」


  俺がそう言うと渋々納得をしてくれた。


  「俺も知り合いの家族が被害にあってるかもしれないから参加はしたいんだが、なにぶんEランクの雑魚だから足を引っ張るようなことしかできないから祈ることしか出ない。すまないな。」


  俺がそう言うと

「スウォンお前の気持ちだけは受け取っておく」


  そう言うとダルクは奥の方へと言ってしまった。


  俺もさすがにここにいるのあれだと思い宿を出た。


  やることもないのでとりあえず食えないでいた昼飯をギルドで取ることにした。


  「あれ?スウォンさんどうしたんですか?少し前に出て行ったのに何か忘れ物でもしましたか?」


  エミリーさんが出迎えてくれた。


  「いや、少し昼飯でも食べようかなと思いまして...」


  俺がそう言うとエミリーさんが

  「本当ですか!?私今から休憩なんですよ。だからですね...私も...お昼ご一緒いいですか?」


  俺は「いいですよ」と承諾をして一緒に昼飯を取る事になった。


  エミリーさんは上機嫌に美味しそうに昼飯を食べていた。何かいい事であったのだろうか。そう思ってエミリーさんをみていると

「スウォンさんそんなに見られるとその...恥ずかしいです」


  俺はそう言われて自分がエミリーさんを凝視している事に気づいた。


  こんな風にして話などをしているといい時間になっていた。エミリーさんも休憩が終わるようだしそろそろお暇しようと席を立つと

「またご一緒しましょうね」とエミリーさんが言ってくれたの「是非」と言ってギルドを後にした。


  俺はなんとなくダルクの様子が気になったのでもう一回ダルクに会いにルイスのお食事亭に行く事にした。


  ルイスのお食事亭に着くと「ダルクいるかー」と大きな声を出して聞いたが返事が返ってこなかった。もしかしてと思い、悪いと思いながら宿屋の中を調べさせてもらった。そしたら昼に俺が座っていたところに置き手紙が置いてあった

「お前が読むとは限らんが一応お前宛に書かせてもらう。スウォンお前に忠告してもらったのに待つことができなくて俺は家族を探しに行く事にした。今日会ったばっかりのお前が色々俺たち家族のことを心配してくれてとても嬉しかったぜ。なんだ、妻と娘は俺が絶対連れて返ってくるからお前はウチの宿で待っててくれや。その時は俺がとびっきりの飯を作ってやるからよ。それじゃまた後でな。

 ルイスのお食事亭店主ダルクより」


  俺はこれを読んだ時ひどく後悔をした。

 なんで俺はあの時あいつに全てを話しちまったんだ。あんなに娘自慢をするような家族バカが家族の危機に家で待ってろって言われて待てる玉かよ。


  俺は宿屋を飛び出しギルドへと走った。

 

  ギルドについた俺はエミリーさんにこのことを伝えた。


  「スウォンさんわかりました。明日の予定でしたが、今からにでも討伐作戦を行えるようにギルマスに伝えてきます。なのでスウォンさんはここで待っててください。」


  エミリーさんはそう言うと走って言ってしまった。


  俺はエミリーさんが見えなくなるのを待ってギルドを出た。


  スウォンがギルドを出てから30分後...

「スウォンさんギルマスから作戦決行の決定が.....あれ?スウォンさんどこですか?あれ?あれ?あのすみません。ここに明らかに冒険者になりたての男性がいませんでした?」


  周りの冒険者にエミリーが聞くと

  「ああ、さっきエミリーちゃんが話してた冒険者なら30分ぐらい前に怖い顔して出てったぞ」


  それを聞いたエミリーは

  「なんでそこで止めないんですか!あの人が今1人でゴブリンの巣に行ったとしてもすぐに死んじゃいますよ!」


  いきなりそんなことを言われても困る冒険者はとりあえず「す、すんません」と言ってすみの方で泣いていた。それを仲間がドンマイとあやしていた。


  ギルドを出た俺は昨日薬草探しにきたオリムの森へときていた。


  ゴブリンの巣を探すためにゴブリンに遭遇した場所付近を探していたらその場所から10分ほど森の奥へと進むと明るい場所が見えた。その付近には全身を殴られたような跡があるダルクが倒れていた。


 

 

次回こそゴブリンと戦闘するはずです。てかします。

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